【GIMP(ギンプ) の 使い方】アルファチャンネルの追加 (背景の透過/透明化)

【GIMP(ギンプ) の 使い方】アルファチャンネルの追加 (背景の透過/透明化)

※ テキストと画像での解説内容は、動画での解説内容と同じものとなっています。

GIMP(ギンプ)で1から画像を作成する

「GIMP」で 1から画像を作成する場合で、
背景に色を付けて画像を作成すると、

「アルファチャンネル」が無い状態の画像が作成されます。

※ 「アルファチャンネル」というのは、「透明度」に関する補助データの事です。
「アルファチャンネル」が無い画像では、「透明度」の情報を扱う事が出来ず、
背景を透明にしたり、特定の箇所を透明化したりする事が出来ません。

背景を透明で画像を作成する
アルファチャンネル有の画像

※ ちなみに、「GIMP」で1から画像を作成する場合であっても、

「新しい画像を作成」画面の「詳細設定」の「塗りつぶし色」で「Transparency」を選択すれば、

「アルファチャンネル」付きの画像として作成する事が出来ます。

編集中の画像 の アルファチャンネルの有無 の 確認方法

背景に色を付けて作成した画像
背景に色を付けて作成した画像

背景を白色に設定して作成した画像の場合、
「ドッグ」画面の上部にある左から2番目のアイコンをクリックすると、

色に関する情報が「赤・緑・青」(RGB)しかありませんが、

背景を透明にして作成した画像

背景を透明に設定して作成した画像の場合、
「ドッグ」画面の上部にある左から2番目のアイコンをクリックすると、

色に関する情報が「赤・緑・青・アルファ」というように、
「RGBA」(A = Alpha)の4つになっています。

アルファチャンネル有りと無しの画像の違い

背景に色を付けて作成した画像は透過しない

背景を白色に設定して作成した画像に対して、
「矩形選択ツール」で範囲選択を行い、
キーボードの「Del」キーを押しても、

「アルファチャンネル」が無いので、「透明度情報」を扱う事が出来ず、
その選択範囲を切り取っても、
透明にする事が出来ません。

ですので、背景に色を付けて画像を作成する場合に、
画像の一部を透明化したい場合などには、
「アルファチャンネル」を追加する必要があります。

アルファチャンネルの追加方法

それでは、この画像に「アルファチャンネル」を追加してみます。

アルファチャンネルを追加する

「アルファチャンネル」の追加は、
メニューバーの「レイヤー」の項目の中にある、

「透明部分」にカーソルを合わせて表示される
「アルファチャンネルの追加」をクリックする事で行えます。

アルファチャンネルが追加された

そうすると、「ドッグ」画面の上部にある左から2番目のアイコンをクリックして表示される色に関する情報に「アルファ」が追加されます。

背景が透過される

画像に「アルファチャンネル」が追加されたので、
このように、範囲選択した箇所を切り取ると透明になります。

塗りつぶしツールで半透明に塗りつぶす
塗りつぶしツールで半透明に塗りつぶす

また、「塗りつぶしツール」などで「不透明度」を下げて
半透明な状態にすれば、

透明箇所の塗りつぶしを行う際にも、
半透明色で塗りつぶしが行われるようになります。

「GIMP」で1から画像を作成する際に、背景に色を付ける場合で、
特定箇所を半透明にしたい時には、
「アルファチャンネル」を追加して編集を行いましょう。

画像ファイルを読み込んだ場合のアルファチャンネル

それでは次に、画像ファイルを読み込んだ場合の「アルファチャンネル」について解説します。

画像ファイルには、「~.jpg」(ジェイペグ)・「~.png」(ピング)・「~.gif」(ジフ) などのファイル形式があります。

PNG画像をGIMPに読み込む
PNG画像にはアルファチャンネルが含まれている

「~.png」(ピング) という画像ファイル形式は、
「アルファチャンネル」を含んだ画像ですので、

「GIMP」に読み込んだ際にも、
アルファチャンネルが含まれています。

PNG画像はもともと背景を透過できる

ですので、「ファジー選択ツール」で背景を選択して「Del」キーを押せば、
背景を透過する事が出来ます。

JPG形式の画像をGIMPに読み込む
JPG画像にはアルファチャンネルが含まれていない
JPG画像は背景を透過できない

ですが、「~.jpg」(ジェイペグ)という画像ファイル形式は、
「アルファチャンネル」を含まないので、

「GIMP」に読み込んだ際にも、
アルファチャンネルが含まれておらず、

「ファジー選択ツール」で背景を選択して「Del」キーを押しても、
背景を透過する事が出来ません。

JPG画像にアルファチャンネルを追加する
アルファチャンネルを追加したJPG画像

ですので、ダウンロードした画像ファイルが「~jpg」形式で、
背景を透明にしたい場合などには、
先ほどと同じように、

「レイヤー」の「透明部分」の「アルファチャンネルを追加」をクリックして、
「アルファチャンネル」を追加しましょう。

※ また、背景を透過した画像データを、画像ファイルへ保存する際には、
基本的に、「~.png」(ピング)形式のファイルへと出力します。
画像ファイルの保存方法については、別の動画で解説していきます。

また、「~.gif」(ジフ)という画像形式では、
「アルファチャンネル」を含んでいる場合と含んでいない場合がありますので、
「Gimp」に読み込んでみて、
「ドッグ」上部の左から2番目のアイコンをクリックして、
「アルファチャンネル」があるかどうか確認しましょう。

少し難しいかもしれませんが、簡単に言えば、

”背景を透明にしたり、透明にしたい箇所がある場合には、
「アルファチャンネル」を追加しましょう”という事です。

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