キー(調)について ~ 主音(しゅおん)・メジャーキー(長調)・マイナーキー(短調)・平行調 ~ (初心者でも作曲のやり方が分かる音楽理論) その 8

キー(調)について ~ 主音(しゅおん)・メジャーキー(長調)・マイナーキー(短調)・平行調 ~     (テキストと画像での解説)

※ テキストと画像での解説内容は、動画での解説内容と同じものとなっています。

「キー」(Key = 調) というのは、
” 「主音」(しゅおん) が何の音(音名)なのか”
という事と、

その「主音」が
”「ナチュラルメジャースケール」の「主音」なのか”、
”「ナチュラルマイナースケール」の「主音」なのか”
を表すためのものであり、

”楽曲の中で、主に使用される音(音名)”
を定めるためのものです。

※ 「主音」(しゅおん) というのは、
「ナチュラルメジャースケール」 と 「ナチュラルマイナースケール」の
「起点となる音」(第一音)の事です。

Cナチュラルメジャースケールの主音は「ド」(C)
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例えば、「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド」 という
「Cメジャースケール」における「主音」は
「ド」(C) という事になり、

Dナチュラルメジャースケールの主音は「レ」(D)
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「レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ♭・ド・レ」という
「Dナチュラルマイナースケール」における「主音」は
「レ」(D) という事になります。

「Key(キー)  C Major」(ハ長調) の説明
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「キー」(調) が 「Cメジャー」 という場合、
「主音」 は 「C」(ド) という事を表していて、

「キー(Key) : Cメジャー」の「メジャー」 (「major」、または「M」 と表記さたりもする) は「メジャースケール」 という事を表しているので、
「Cメジャースケール」 という事になります。

※ また、日本語の音楽用語では、
「C」(ド) の事を「ハ」 、「キー」(Key) の事を「調」(ちょう)、
「メジャー」(major) を 「長」(ちょう) というので、
「キー」(調)が「Cメジャー」の事を日本語では 「ハ長調」(はちょうちょう) と言います。

「Key (キー) C minor」(ハ短調)の説明
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「キー」(調) が 「Cマイナー」 という場合には、
「主音」 は同じく 「C」(ド) という事を表していますが、

「キー(Key) : Cマイナー」の「マイナー」 (「minor」、または「m」) は
「ナチュラルマイナースケール」 を表しているので、
「Cナチュラルマイナースケール」 という事になります。

※ また、日本語の音楽用語では、
「マイナー」(minor) を 「短」(たん) というので、
「キー」(調)が「Cマイナー」の事を日本語では 「ハ短調」(はたんちょう) と言います。

「Key」(キー = 調) によって、楽曲で ”主に使用する音(音名)” が定まる

「Key C Major」(ハ長調)で使う音
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そして、「キー」(調) が
「Cメジャー」 (ハ長調) の場合、

「Cメジャースケール」の「ドレミファソラシド」が、

”楽曲の中で、主に使用される音(音名)” になります。

「Key C minor」(ハ短調)で使う音
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同じように、「キー」(調) が
「Cマイナー」 (ハ短調) の場合には、

「Cナチュラルマイナースケール」の「ド・レ・ミ♭・ファ・ソ・ラ♭・シ♭・ド」が、

”楽曲の中で、主に使用される音(音名)” になります。

「Key:Cメジャー」で使う「Cメジャーコード」(ド・ミ・ソ)
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例えば、「Key : Cメジャー」(ハ長調) で使う「コード」(和音) に、
「Cメジャーコード」(ド・ミ・ソ)
という「コード」(和音) があります。

※ 「コード」(和音 : わおん) については別の動画で解説していますので、
「コード」が何なのか分からない方は、お手数ですが、そちらのページを参照してください。

Cナチュラルメジャースケールの音
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「Cメジャーコード」は、
「Cメジャースケール」(ドレミファソラシド) で使われている
「ド」・「ミ」・「ソ」という音(音名)で作られています。

また、「Key : Cメジャー」(ハ長調) における基本的な「コード進行」(コードの進み方の事) に

「C・F・G・C」という「コード進行」があります。

※ 「コード進行」(コードしんこう) というのは、
いくつかの「コード」(和音) を順番に鳴らす ”コードの進み方” の事です。
細かくは、別のページで解説しています。

Fメジャーコードの構成音はファ・ラ・ド
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Gメジャーコードの構成音はソ・シ・レ
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Cナチュラルメジャースケールの音
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その「C・F・G・C」という「コード進行」で使われている
Fメジャーコードも、

Gメジャーコードも、

「Cメジャースケール」の
「ドレミファソラシド」の音(音名)を使って作られています。

Cマイナーコードの構成音はド・ミ♭・ソ
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Cナチュラルマイナースケールで使う音
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同じように、「Key : Cマイナー」(ハ短調) における
基本的な「コード」(和音) である
「Cマイナーコード」 (ド・ミ♭・ソ) は、

「Cマイナースケール」
(ド・レ・ミ♭・ファ・ソ・ラ♭・シ♭・ド) で使われている音(音名)で作られています。

また、「Key : Cマイナー」(ハ短調) における
基本的な「コード進行」(コードの進み方) に
「Cm・Fm・Cm・E♭」という「コード進行」があるのですが、

Fマイナーコードの構成音はファ・ラ♭・ド
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E♭メジャーコードの構成音はミ♭・ソ・シ♭
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Cナチュラルマイナースケールで使う音
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その「コード進行」で使われている
Fマイナーコードも、
E♭メジャーコード、

「Cナチュラルマイナースケール」(ド・レ・ミ♭・ファ・ソ・ラ♭・シ♭・ド) で使われている
音(音名) で作られています。

楽曲の「Key」(キー = 調) の ”主に使用する音(音名)” を使ってメロディーを付ける

そして、これらの「コード進行」で作られた「伴奏」(ばんそう) に対して付ける「メロディー」(旋律 : せんりつ) も、

それぞれの 「キー」(調) の「メジャースケール」 と「ナチュラルマイナースケール」で用いられる音(音名) を使って作る事が出来ます。

※ 「伴奏」(ばんそう) と「メロディー」(旋律 : せんりつ) については、
別のページで解説しています。

例えば、「キー」が「Cメジャー」の場合、
”「Key : Cメジャー」(ハ長調) の「C・F・G・C」”
という「コード進行」に対して付けるメロディーも、

「Cメジャースケール」(ドレミファソラシド) の
音(音名) を使って作る事が出来ます。

つまり、「Key : Cメジャー」の楽曲というのは、

「C」(ド)を「主音」とした「メジャースケール」である「ドレミファソラシド」の音(音名)を使って伴奏のコードやメロディーが作られている楽曲、

という事です。

このように、楽曲の「キー」(調) によって、
その楽曲の中で主に使用される音(音名)が定まります。

※ ただ、「転調」(てんちょう)※補足1 によって、
楽曲の途中で「キー」(調) を変えたり、

「部分転調」(ぶぶんてんちょう)※補足2 によって、
楽曲の途中で一時的に「キー」(調) を変えたり、

「経過音」(けいかおん)※補足3 として、
半音ずつ音を上げる(または下げる)、
といった事をする場合には、

楽曲の「キー」の「メジャースケール」(またはナチュラルマイナースケール)
で用いる音(音名) 以外の 音(音名) も使われます。

補足1 「転調」(てんちょう)というのは、
楽曲の途中で「キー」(調) を変える作曲方法の1つです。

補足2 「部分転調」(ぶぶんてんちょう)というのは、
楽曲の途中に、短い範囲で一時的に「キー」(調) を変える作曲方法の1つです。

補足3 「経過音」(けいかおん)というのは、
”ある音から次の音に向かうまでの間にある音” の事です。

例えば、「ミ」から「ド」の音へ向かう際に、
「ミ ⇒ ミ♭ ⇒ レ ⇒ レ♭ ⇒ ド」
というように「ド」へ移動していった場合、
「ミ♭・レ・レ♭」は「経過音」になります。

ロック系のジャンルでは♭7を使う
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※ また、ロック系のジャンルなどでは、「Key : Cメジャー」 であっても、

「Cメジャースケール」の「ドレミファソラシド」の「シ」 の音に 「♭」(フラット) を付けて、

「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ♭・ド」 という音(音名) を使って「コード」や「メロディー」が
作られていたりします。

※ ただ、基本的には、どんなジャンルの楽曲であっても、
その楽曲の「キー」(調) に沿った「メジャースケール」(ナチュラルマイナースケール) の音(音名) を使って、「コード」や「メロディー」が作られています。

好きなアーティストの楽曲の「キー」(調)と、
その楽曲の伴奏を作っているコードやメロディーで使われている音(音名) を調べてみると、

その楽曲の「キー」の「メジャースケール」(またはナチュラルマイナースケール) で用いられる音(音名) で作られているのが分かると思います。

平行調 (へいこうちょう) について

ただ、注意して頂きたいのは、

”どんな「キー」(調) にも「平行調」(へいこうちょう)というものが存在している”、

という事です。

「平行調」(へいこうちょう) というのは、

ある「メジャーキー」(長調)で主に使われる音(音名)と
”同じ音(音名) を主に使う 「マイナーキー」(短調)の事”
であると同時に、

ある「マイナーキー」(短調)で主に使われる音(音名)と
”同じ音(音名) を主に使う 「メジャーキー」(長調)の事”
を意味しています。

「Key:Cメジャー」と「Key:Aマイナー」は、主に使う音が同じ
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例えば、「キー : Cメジャー」で主に使用する「ドレミファソラシド」という音(音名)は、

「キー : Aマイナー」で主に使用する「ラシドレミファソラ」という音(音名) と同じです。

「Key:Cメジャー」と「Key:Aマイナー」の違い
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※ 違う点は、
”「主音」が「ド」(C) なのか、「ラ」(A) なのか”
という点です。

このように、各「キー」(調) には、”主に使用する音(音名)が同じ” になっている「平行調」というものが存在しています。

※ 「メジャーキー」(長調) にとっての「平行調」(へいこうちょう) は
必ず「マイナーキー」(短調) になっていて、

「マイナーキー」(短調) にとっての「平行調」(へいこうちょう) は
必ず 「メジャーキー」(長調) になります。

メジャーキー(長調)の平行調
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また、「メジャーキー」(長調) にとっての「平行調」(へいこうちょう) になる「マイナーキー」(短調) は、

その「メジャーキー」(長調) の「主音」の
”1音半(全音 + 半音) 下の音”
が「主音」の「マイナーキー」(短調)になり、

マイナーキー(短調)の平行調
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「マイナーキー」(短調) にとっての「平行調」(へいこうちょう) になる「メジャーキー」(長調) は、

その「マイナーキー」(短調) の「主音」の
”1音半(全音 + 半音) 上の音”
が「主音」の「メジャーキー(長調)になります。

「Key : Fメジャー」にとっての「平行調」

 平行調 

「Key:D minor」にとっての平行調

※ 例えば、「Key : Fメジャー」にとっての「平行調」は、

「F」(ファ)の
”1音半(全音 + 半音) 下の音”
である「D」(レ)が「主音」になる
「Key : Dマイナー」になります。

メジャーキー(長調)なのか、マイナーキー(短調)なのかを判断する

このように、各「キー」(調) には ”主に使用する音(音名)が同じ” になっている「平行調」というものが存在しているので、

平行調の仕組み
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鼻歌のメロディーで使っている音(音名) を調べて、
「主音」を探し、その鼻歌の「キー」(調)を特定する際に、

”この鼻歌の「キー」(調) は「メジャーキー」(長調)なのか?、「マイナーキー」(短調)なのか?”

という事を迷われる方もいらっしゃると思います。

ただ、基本的に、「メジャーキー」(長調) と「マイナーキー」(短調) の違いを明確にする事は出来ないので、

明るい雰囲気の曲であれば「メジャーキー」(長調)、
暗い雰囲気の曲であれば「マイナーキー」(短調)、

という風に考えて問題ないと思います。

明るい雰囲気はメジャーキー(長調)
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ですので、鼻歌のメロディーが明るい雰囲気であれば、
「メジャーキー」(長調)、

暗い雰囲気は「マイナーキー」(短調)
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暗いメロディーであれば
「マイナーキー」(短調)、

というように「キー」を決めても問題ありません。

ただ、鼻歌のメロディーが、
”明るいとも言えないし、暗いとも言えない”
という場合もあります。

例えば、このメロディーは、「ミラシラ ソミファレ ミーシドラ ソーーー」という音(音名) を使って作られているので、「Key : Cメジャー」 か 「Key : Aマイナー」なのですが、

メロディー自体が明るくもないし、暗くもない、といった中性的な雰囲気なので、
どちらの「キー」とも言いずらいです。

こういう場合は、楽曲全体で、明るい雰囲気にしたいのか、暗い雰囲気にしたいのかによって、
「Key : Cメジャー」 と 「Key : Aマイナー」、どちらの「キー」にするか決めて問題ありません。

ちなみに、こうした中性的なメロディーに対して明るい伴奏を付けると、
一気に明るい雰囲気に変わり、

暗い伴奏を付けると、
一気に暗い雰囲気に変わります。

また、明るいメロディーであっても、
そのメロディーに付ける伴奏によって雰囲気は変化しますし、

逆に、明るい伴奏であっても、
その伴奏に対して付けるメロディーによって、
雰囲気は変化します。

こうした「伴奏」と「メロディー」の組み合わせ方や、
他に付け足す楽器のメロディーやフレーズによっても楽曲の雰囲気は変化しますので、

「メジャーキー」(長調) と 「マイナーキー」(短調)、
どちらの雰囲気の楽曲にするかは作りながら決めていっても良いと思います。

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