ダイアトニックスケールについて (テキストと画像での解説)
※ テキストと画像での解説内容は、動画での解説内容と同じものとなっています。
「ダイアトニックスケール」 というのは、
”「キー」(調)で主に使用する各音(音名)を起点として、
その「キー」(調)で主に使用する音(音名)だけを使って 連続した7音で作るスケール”
の事です。
”「キー」(調)で主に使用する各音(音名)” というのは、
「キー」(調)の「主音」から始まる「メジャースケール」(またはナチュラルマイナースケール) で使用する音(音名)の事です。
「Key : Cメジャー」であれば「ドレミファソラシ(ド)」が
”「キー」(調)で主に使用する各音(音名)” になります。
例えば、「Key : Cメジャー」の場合、
「主音」の「ド」(C)を起点とした「Cメジャースケール」の
「ドレミファソラシ(ド)」、
起点とする音を1つ上にズラして、
「レ」(D)を起点とした「レミファソラシド(レ)」、
同じように、
起点とする音を「ミ」(E)にした
「ミファソラシドレ(ミ)」、
起点とする音を「ファ」(F)にした
「ファソラシドレミ(ファ)」、
起点とする音を「ソ」(G)にした
「ソラシドレミファ(ソ)」、
起点とする音を「ラ」(A)にした
「ラシドレミファソ(ラ)」、
起点とする音を「シ」(B)にした
「シドレミファソラ(シ)」、
というようにして作られるスケールの事を「ダイアトニックスケール」と言って、
今回の場合は、「キー」(調)が「Cメジャー」なので、
”「Key : Cメジャー」の「ダイアトニックスケール」”
になります。
※ 「メジャーキー」(長調)の
「主音」から昇順で数えて6番目の音(音名)を起点として作られる「ダイアトニックスケール」は、
「平行調」の「マイナーキー」(短調)における「主音」の音になるので、
「ナチュラルマイナースケール」になります。
ダイアトニックスケールの各スケールの名称
また、「ダイアトニックスケール」の各スケールには名前が付けられています。
「メジャーキー」(長調)の「主音」の音(音名)から昇順で数えて2番目の音(音名)を起点として始まる「ダイアトニックスケール」を
「ドリアン スケール」、
3番目の音(音名)を起点として始まる「ダイアトニックスケール」を
「フリジアン スケール」、
4番目の音(音名)を起点として始まる「ダイアトニックスケール」を
「リディアン スケール」、
5番目の音(音名)を起点として始まる「ダイアトニックスケール」を
「ミクソリディアン スケール」、
6番目の音(音名)を起点として始まる「ダイアトニックスケール」を
「エオリアン スケール」、
7番目の音(音名)を起点として始まる「ダイアトニックスケール」を
「ロクリアン スケール」、
という名称になっています。
また、「Key : Cメジャー」の「主音」である「ド」(C)を起点とした 連続する7つの音のスケール は「Cメジャースケール」ですが、
「ダイアトニックスケール」の視点で見ると
「アイオニアン スケール」という名称になります。
マイナーキー(短調)におけるダイアトニックスケールの名称
※ また、「マイナーキー」(短調)における「ダイアトニックスケール」も、
起点となる音を「主音」から1音ずつズラして作られますが、
「マイナーキー」(短調)における「ダイアトニックスケール」の各スケールの名称は、
「マイナーキー」(短調)の「平行調」にあたる「メジャーキー」(長調)の「ダイアトニックスケール」の名称で呼びます。
ですので、「Key : Aマイナー」にとっての「ダイアトニックスケール」の各スケールの名称は、
「Key : Aマイナー」の「平行調」である「Key : Cメジャー」における「ダイアトニックスケール」の各スケールの名称と同じ名称になります。
※ ですので、”「Key : Aマイナー」の「フリジアン スケール」は?” と聞かれたら、
”「ミ」(E)から始まる「ミファソラシドレ(ミ)」だよ ( ^ ^ ) ” という答えになります。
様々な「キー」(調)におけるダイアトニックスケール
ここまでの解説では、例として「Key : Cメジャー」で「ダイアトニックスケール」を説明しましたが、
「Key : Dメジャー」など、他の「キー」(調)においても
同じように「ダイアトニックスケール」が作られます。
ダイアトニックスケールの使い方
「ダイアトニックスケール」の具体的な使い方としては、
単純に、”伴奏に合わせてメロディーとして使用する”、
という使い方です。
例えば、「キー」が「Cメジャー」だとして、”「Key : Cメジャー」(ハ長調) の「C・F・G・C」” という「コード進行」に対してメロディーを付ける場合に、「Key : Cメジャー」における「ダイアトニックスケール」の各スケールを付けてみたりする感じです。
ただ、実際には、「ダイアトニックスケール」の各スケールを、今のように、直線的に使用するのではなく、昇順と降順を入り混ぜたり、リズムを変化させたりして、メロディーらしい状態にして使います。
※ メロディーのセンスが無くて、お手本となるメロディーではありませんでしたが、
工夫して作れば、「ダイアトニックスケール」を元に、様々なメロディーが作れます ( ^ ^ )