メジャーペンタトニックスケール・マイナーペンタトニックスケール・琉球音階 (初心者でも作曲のやり方が分かる音楽理論) その 12

メジャーペンタトニックスケール・マイナーペンタトニックスケール・琉球音階     (テキストと画像での解説)

※ テキストと画像での解説内容は、動画での解説内容と同じものとなっています。

メジャーペンタトニックスケールについて

メジャーペンタトニックスケール」 というのは、
メジャースケール」の4番目の音と7番目の音を省いたスケールの事です。

メジャーペンタトニックスケールとは
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起点の音が 「ド」(C) の「Cメジャースケール」であれば、
4番目の音は「ファ」、
7番目の音は「シ」ですので、

Cメジャペンタトニックスケール
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「ファ」と「シ」の音を省いた「ド・レ・ミ・ソ・ラ・ド」、
または、降順の「ド・ラ・ソ・ミ・レ・ド」 が
「メジャーペンタトニックスケール」になります。

また、この場合、「ド」(C) を起点としているので、
「Cメジャーペンタトニックスケール」と言います。

マイナーペンタトニックスケールについて

マイナーペンタトニックスケール」 というのは、
ナチュラルマイナースケール」の2番目の音と 6番目の音を省いたスケールの事です。

マイナーペンタトニックスケールとは
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起点の音が 「ラ」(A) の
「Aナチュラルマイナースケール」であれば、
2番目の音は「シ」、
6番目の音は「ファ」ですので、

Aマイナーペンタトニックスケール
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「シ」と「ファ」の音を省いた「ラ・ド・レ・ミ・ソ・ラ」、
または、
降順の「ラ・ソ・ミ・レ・ド・ラ」 が
「マイナーペンタトニックスケール」になります。

また、この場合、「ラ」(A) を起点としているので、
「Aマイナーペンタトニックスケール」と言います。

メジャーペンタトニックスケールとマイナーペンタトニックスケールの使い方

「メジャーペンタトニックスケール」と「マイナーペンタトニックスケール」は、
基本的に、起点の音を「主音」としているメジャーキー(長調) と マイナーキー(短調) のコード進行に合わせて使われます。

例えば、「メジャーペンタトニックスケール」の起点の音が「ド」(C)であれば、
「ド」(C)を「主音」とした「メジャーキー」(長調)である「Key : Cメジャー」のコード進行に合わせて使われます。

同じように、「マイナーペンタトニックスケール」の起点の音が「ラ」(A)であれば、
「ラ」(A)を「主音」とした「マイナーキー」(短調)である「Key : Aマイナー」のコード進行に合わせて使われます。

CメジャーペンタトニックスケールとAマイナーペンタトニックスケール
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ただ、「Cメジャーペンタトニックスケール」 と「Aマイナーペンタトニックスケール」 を見て頂いて分かるように、

使っている音(音名)は同じで、
起点の音(音名)が違うだけになっています。

「Key : Cメジャー」と「Key : Aマイナー」は「平行調」の関係になっていて、
「Key : Cメジャー」における「主音」の「ド」(C) を起点の音にした「Cメジャーペンタトニックスケール」は、
起点の音を「ラ」(A)にズラすと、
「Key : Aマイナー」における「主音」の「ラ」(A) を起点の音にした「Aマイナーペンタトニックスケール」になります。

つまり、「ペンタトニックスケール」のメジャーとマイナーにも、
「平行調」の関係が成り立っています。

※ 「平行調」(へいこうちょう) については、
「キー(調)について ~~~」という動画の最後の方で解説しているので、
お手数ですが、そちらを参照してください。

また、「ペンタトニックスケール」のメジャーとマイナーは、

「メジャースケール」と「ナチュラルマイナースケール」ほど
響きの明るさと暗さがハッキリ分かれていません。

ですので、「Key : Cメジャー」の曲の伴奏に合わせて、
「平行調」である「Key : Aマイナー」の「Aマイナーペンタトニックスケール」を使っても、
伴奏に違和感なく馴染み、哀愁の雰囲気が程良く付け足されるような印象になります。

ペンタトニックスケールで和風な曲調を作る

また、「ペンタトニックスケール」は、
メジャーであれ、マイナーであれ、
「和」っぽい雰囲気のあるスケールになっています。

というよりも、「メジャースケール」の4番目の音と 7番目の音を省いた5つの音(音名)だけを使うと、
起点の音(音名)が何であれ、和風な雰囲気のメロディーを作る事が出来ます。



J-POP系の楽曲でも、和風な雰囲気の曲などでは、
「メジャースケール」の4番目の音と 7番目の音を省いた5つの音(音名)だけでメロディーが作られていたりします。

ですので、もし、和風な雰囲気の曲を作りたい場合には、
「ペンタトニックスケール」を使って曲を作ってみると良いと思います。

ペンタトニックスケールでロック系のフレーズを作る

また、ロック系のフレーズなどを作る際にも、
「ペンタトニックスケール」で使う5つの音(音名)だけでフレーズを作ったりします。

※ 特に、フレーズの終わりで、
「マイナーペンタトニックスケール」の5番目の音から 起点の音へ移動すると、
ロックっぽいフレーズになります。

ですので、ロック系のフレーズを作りたい場合にも、
「ペンタトニックスケール」を使ってみると良いと思います。

琉球音階(りゅうきゅうおんかい / 沖縄音階) とは?

それでは次に、「琉球音階」(りゅうきゅうおんかい/沖縄音階) について解説していきます。

琉球音階」(沖縄音階) というのは、
メジャースケール」の2番目の音と 6番目の音を省いたスケール(音階)の事です。

琉球音階(沖縄音階)とは
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起点の音が 「ド」(C) の「Cメジャースケール」であれば、
2番目の音は「レ」、
6番目の音は「ラ」ですので、

C琉球音階(C琉球スケール)
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「レ」と「ラ」の音を省いた「ド・ミ・ファ・ソ・シ・ド」、
または、降順の「ド・シ・ソ・ファ・ミ・ド」 が「琉球音階」になります。

また、この場合、「ド」(C) を起点としているので、
「C琉球スケール」と言ったりします。

※ 「琉球音階」では、6番目の音を省いていて、
「平行調」の「マイナーキー」(短調)の「主音」がないので、
「マイナースケール」はありません。

( マイナースケールが無いっていうのが、なんだか、沖縄の明るい雰囲気を感じさせますよね ^ ^ )

琉球音階(沖縄音階)の使い方

「琉球音階」の起点の音が「ド」(C) であれば、
「Key : Cメジャー」のコード進行に合わせて「琉球音階」を使うだけで、
沖縄っぽい雰囲気の曲調になります。



また、「平行調」の「Key : Aマイナー」のコード進行に合わせて「C琉球スケール」を使っても、
そこそこマッチします。



また、「琉球音階」の場合にも、「琉球音階」で使う5つの音(音名)だけを用いれば、
起点の音(音名)が何であれ、沖縄の民謡風な雰囲気を作る事が出来ます。

その他のスケールについて

スケールには、その他にも様々な種類がありますが、
その他のスケールにおいても、「ペンタトニックスケール」や「琉球音階」のように、

「ナチュラルメジャースケール」、「ナチュラルマイナースケール」の音をどこか省いた作りになっていたり、
逆に、何か音を付け足したりした作りになっています。

スケール(音階)の作り方
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※ または、音を省いた後、何か音を付け足した作りになっているスケールもあります。

ですので、メロディー作りなどで行き詰ったら、
「メジャースケール」や「ナチュラルマイナースケール」の音を適当に省いてみた音階を鳴らして考えてみたり、

「ダイアトニックスケール」の各スケールの音を適当に省いてみたりしてメロディーを考えてみると良いと思います。

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