楽譜・五線譜 ~ 「#」 (シャープ) と 「♭」 (フラット) ~ (初心者でも作曲のやり方が分かる音楽理論) その 5

楽譜・五線譜 ~ 「#」 (シャープ) と 「♭」 (フラット) ~     (テキストと画像での解説)

※ テキストと画像での解説内容は、動画での解説内容と同じものとなっています。

クラシックなどのジャンルでは、「五線譜」(ごせんふ) と呼ばれる楽譜を使用します。

五線譜とは楽譜の一種
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※ 「楽譜」(がくふ)というのは、楽曲の演奏情報を「音符」や「音楽記号」などによって書き表したものの事です。

「五線譜」は、五本の線の上や、線の間などに、音の高さと長さを表す「音符」を書いたり、
リズムを表す「拍子」などの「音楽記号」を書く事で楽曲の演奏情報を表すタイプの楽譜です。

五線譜には音符などの演奏情報を記載する
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※ ポップスやロックなどのジャンルでは、
「五線譜」(ごせんふ) を使用する事はあまり無く、
「DTM」では、「MIDIシーケンサー」を使用するので、
「五線譜」はほとんど使用しないと思います。

例えば、「五線譜」では、左端に「ト音記号」という音楽記号が書かれていた場合、
五本の線の この線の上に「音符」があると、「シ」(B4) の音の高さを表します。

ト音記号の五線譜での表記
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五線譜でピアノの黒鍵にあたる音の高さを表す – 「#」(シャープ) と 「♭」(フラット)

このように、五線譜では、”五線の どの線の上、または、どの線の間に「音符」があるのか”
によって音の高さを表すのですが、

ピアノの「黒鍵」にあたる音の高さを表す際には、
音符の左側に 「#」(シャープ) と 「♭」(フラット) という「音楽記号」を表記します。

黒鍵の楽音は「#」(シャープ)と「♭」(フラット)で表す
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※ 正確には、音符の左側に「#」(シャープ)と「♭」(フラット)を記述する場合、
「臨時記号」といって、その小節内の範囲までしか効力が持続しません。

※ DTMで楽曲を作る場合には、「臨時記号」などの知識は特に無くても問題ないので、
ここでは説明を割愛させていただきます。

「#」(シャープ) というのは、
”「#」の右側にある音符の音を「半音」高くする”
という意味の記号です。

「♭」(フラット) というのは、
”「♭」の右側にある音符の音を「半音」低くする”
という意味の記号です。

例えば、この音符は「ソ」(G4) で、「#」(シャープ) が付いているので、
「ソ#」(ソ シャープ / G#4)となります。

「#」(シャープ)とは、半音高くする記号
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もし、この「ソ」(G4)の左側に「♭」(フラット)が付いている場合には、
「ソ♭」(ソ フラット / G♭4) となります。

「♭」(フラット)とは半音低くする記号
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#と♭の使い分け
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また、「ソ♭」(ソ フラット)と、「ファ♯」(ファ シャープ)は、同じ黒鍵を指しているのですが、

「ソ」の音を半音低くしたい場合には「ソ」の音に「♭」を付けて、

「ファ」の音を半音高くしたい場合には「ファ」の音に「#」を付ける、

というように、何の音を半音変化させて その黒鍵を使っているのかを判別します。

※ ただ、DTMで使うMIDIシーケンサーでは、そうした判別を行う必要は特にないので、
何となく覚えておくくらいで大丈夫です。

日本語での「♯」(シャープ)と「♭」(フラット)の書き方

「♯」(シャープ)は日本語で「嬰」(えい)、「♭」(フラット)は日本語で「変」(へん)と言います。

ですので、日本語では、この「ソ」(G4)は、「嬰ト」(えい ト / 一点嬰ト) と言います。

「#」(シャープ)は日本語では「嬰」(えい)
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もし、「♭」(フラット)が付いた場合には、日本語では、この「ソ」(G4)は、
「変ト」(へん ト / 一点変ト) と言います。

♭(フラット)は日本語では「変」(へん)
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日本語での「♯」と「♭」の言い方は、
音楽理論の教材などで、たまに出てくることがあるので、
覚えておいて頂ければと思います。

※ ちなみに、音の高さを変更する記号には、
ダブルシャープ」(ダブルシャープ) や「ダブルフラット」(ダブルフラット)などもあります。

※ ただ、MIDIシーケンサーを使って作曲する場合には、そうした記号についてまでは特に覚える必要はないので、そうした記号についての説明は割愛させていただきます。

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