階名・移動ドについて ~「主音」の音を探す~ (初心者でも作曲のやり方が分かる音楽理論) その 10

階名・移動ドについて ~「主音」の音を探す~     (テキストと画像での解説)

※ テキストと画像での解説内容は、動画での解説内容と同じものとなっています。

何の音を起点としていても、
「メジャースケール」の「全・全・半・全・全・全・半」という音の間隔で並べると、
「ドレミファソラシド」というように聴こえます。

※ 学校の音楽の授業で、ほぼ初めに「ドレミファソラシド」を習うので、
その影響から「メジャースケール」の音の間隔だと、
耳なじみが良い 「ドレミファソラシド」と聴こえるようになっているのだと思います。

そのため、「ド」(C) 以外の音を「主音」とした「メジャーキー」(長調) であっても、
「主音」 の音の事を 「ド」 と呼び、「ドレミファソラシド」で呼んだりします。

例えば、「Key : Dメジャー」であれば、「D」(レ)を「主音」とした「Dメジャースケール」の音(音名)を使用するので、「レ・ミ・ファ#・ソ・ラ・シ・ド#・レ」という音(音名)を主に使用しますが、

「Key : Dメジャー」(ニ長調)で使う音
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この「Dメジャースケール」の「レ・ミ・ファ#・ソ・ラ・シ・ド#・レ」 を実際の「音名」では呼ばずに、耳なじみの良い 「ドレミファソラシド」で呼んだりします。

「Dメジャースケール」を階名で呼ぶ
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このように、ある「キー」の「主音」から、
「メジャースケール」(またはナチュラルマイナースケール) の音の間隔で並んだ音を
実際の「音名」ではなく「ドレミファソラシド」 (または ラシドレミファソラ)で呼ぶことを
「階名」(かいめい)、または、「階名唱法」(かいめいしょうほう)と言います。

また、ある「キー」の 「メジャースケール」(またはナチュラルマイナースケール) の音(音名)を「階名」(かいめい) で呼ぶ事を、
「移動ド」(いどうド) と言います。

鼻歌で作ったメロディーの「主音」を探して「キー」(Key = 調)を割り出す

鼻歌で曲を作る
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鼻歌で作った短いメロディーから楽曲を作る際には、
その鼻歌のメロディーで使っている音(音名)をピアノで音を鳴らしながら調べて、
その音(音名)をピアノの鍵盤に割り当て、

鼻歌のメロディーの主音を探す
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その音(音名)から「メジャースケール」(またはナチュラルマイナースケール) の「主音」にあたる音(音名)を探します。

鼻歌のキー(Key/調)を調べる
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そして、その「メジャースケール」(またはナチュラルマイナースケール) から鼻歌の「キー」(調) を特定する、
という作業を行いますが、

その鼻歌のメロディーで使っている音(音名)を調べた後の、
”その音(音名)から「メジャースケール」(またはナチュラルマイナースケール) の「主音」にあたる音(音名)を探す”
という作業をする際には、その鼻歌のメロディーで使っている音(音名)を「階名」(かいめい)で考えて探します。

例えば、この場合だと、鼻歌のメロディーの「レ・ソー・ファ#・ミ・レー・ド・シ・ラ・ソー」という音名をピアノの鍵盤に割り当てた後、

どの音からでも良いので適当に昇順、または、降順で音を鳴らし続けていきます。

そうすると、どこかの時点で「ドレミファソラシド」という
「階名」で音が聴こえてくるようになると思います。

「階名」の「ド」を主音にする
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その「階名」の「ド」に当たる音の「音名」を「メジャースケール」の「主音」にする事が出来ます。

※ 「ナチュラルマイナースケール」の「主音」は、
「ドレミファソラシド」という「階名」の「ラ」に当たる音の「音名」になります。

このように、鼻歌のメロディーの「主音」を探す際には、
「ドレミファソラシド」という「階名」で考えて探すことが出来ます。

後は、「階名」の「ド」に当たる音の「音名」を「主音」とした「メジャーキー」(長調) にするか、

「階名」の「ラ」に当たる音の「音名」を「主音」とした「マイナーキー」(短調) にするか判断して、その鼻歌の「キー」(調)を決めます。

ただ、今回 例に挙げた「レ・ソー・ファ#・ミ・レー・ド・シ・ラ・ソー」という鼻歌のメロディーの場合、

鼻歌のメロディーで使う音
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「メジャーキー」(長調) と 「マイナーキー」(短調) で ”主に使用される音(音名)” である7つの音(音名)が全て使われていたので、メロディーで使っている音(音名)を昇順・降順で鳴らす事で、「ドレミファソラシド」という「階名」の音が聴こえてきましたが、

このように、鼻歌のメロディーで使っている音(音名)が4つしかないという場合もあると思います。

そのような場合には、
そのメロディーで使っている音(音名)を昇順・降順で鳴らしてみても、

それらの音(音名)が「ドレミファソラシド」という「階名」の どれに当てはまる音なのか分かりづらいので、「主音」が探しづらく、「キー」を特定するのが難しいです。

鼻歌の主音を調号一覧で探す
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ですので、鼻歌のメロディーで使っている音(音名)が少なく、「主音」を探すのが難しいという場合には、「五線譜」の「調号一覧」を見てみて、

そのメロディーの中で使われている音(音名)と、
同じ音(音名)を使用する「調号」の「キー」(調)を探します。

今 聴いてもらった「ラ・シー・ラ・ファ#・ミ・ファ#・シ・ラー」というメロディーであれば、
「ソ」に「♭」が付いている調号か、「ファ」に「#」が付いている調号に当てはまります。

ただ、「ラ」・「シ」・「ミ」は白鍵なので、「ラ」・「シ」・「ミ」 には「#」も「♭」も付いていない調号である必要があります。

この2つの条件を満たす「調号」の「キー」(調)は、

調号一覧表で該当するキー(調)を探す
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「Gメジャー / Eマイナー」、
「Dメジャー / Bマイナー」、「Aメジャー / F#マイナー」、
「Eメジャー / C#マイナー」
の4つとなっています。

後は、この調号の「キー」の中から、このメロディーと一番しっくりくる調号の「キー」を選択します。

メロディーと一番しっくりくる調号の「キー」を探す際に おススメな方法は、
”メロディーの後に、メロディーのリズムと同じリズムで、
各「メジャーキー」の「主音」から「メジャースケール」を鳴らしてみる”、
という方法です。

もし、この方法で試して、どの「キー」もしっくりくる感じがするなら、
どの「キー」を選択しても問題ないと思います。
※ もちろん、メジャーキーの平行調にあたるマイナーキーを「キー」として選択しても問題ありません。

※ 個人的には、この鼻歌のメロディーに1番しっくりきたのは、「Aメジャスケール」でしたので、もし、この鼻歌のメロディーから曲を作るなら「Key : Aメジャー」で作ると思います( ^ ^ )
(あくまで個人の感想です。 ^ ^ )

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