音符の長さについて~ 四分音符・八分音符・十六分音符など ~ (テキストと画像での解説)
※ テキストと画像での解説内容は、動画での解説内容と同じものとなっています。
「音符」(おんぷ) というのは、音の高さと長さを「五線譜」に表記するために使われる記号の事です。
音符による音の高さは、
五本の線の上下、どの位置に音符があるのかによって表されて、
音符による音の長さは「音符の種類」によって表されます。
※ 音符による音の高さの表し方は「五線譜~ドレミファソラシドの書き方、、、、」というページで解説しているので、お手数ですが、そちらを参照してください ( > < )
一般的に使われる音符の種類と、
それぞれの音符の長さはこのようになっています。
※ ただ、「全音符」は、「拍子」が何であれ、
”1小節間の長さの音符” としても使う事が出来ます。
※ 「拍子」(ひょうし) と 「小節」(しょうせつ) については、
別のページで解説しているので、お手数ですが、そちらを参照してください。
音符の「符尾」(はた)
「8分音符」から、音符の長さが「1/2」になるごとに、
音符の「符尾」(はた)という箇所の数が1つずつ増えていきます。
音符の付点(ふてん)
音符に、「付点」(ふてん) という小さな点が付く場合には、その音符の長さが「1.5倍」の長さになります。
上の画像の場合、「4分音符」に「付点」が付いているので、
「4分音符」の「1.5倍」の長さになります。
※ 各「音符」に「付点」が付く場合、
音符の名称の前に「付点」という単語を付け足して呼びます。
「4分音符」に「付点」が付く場合には、
「付点4分音符」(ふてんしぶおんぷ) という呼び方になります。
連桁 (れんこう)
連符 (れんぷ)
また、少し特殊な音符に、「3連符」(さんれんぷ) という音符があります。
この「3連符」は、「4分音符」を3等分した音符で、「8分3連符」(はちぶさんれん) と言います。
※ 少しややこしいのですが、
「4分音符」を3等分した状態を「8分音符」を3つで表記しているので、
「8分3連符」(はちぶさんれんぷ)と言います。
ただ、会話の中で「8分3連符」の事を言う際には、
単純に「3連符」(さんれんぷ) と言う事が多いです。
同じように、「2分音符」を3等分した音符は、「4分3連符」と言います。
※ これも少しややこしいのですが、
会話の中で「4分3連符」の事を言う際には、
「2拍3連」(にはくさんれん) と言う事が多いです。
「4分音符」は、「拍」(はく) の音符として扱う事が多く、
「4分音符」を「拍」(はく) として扱った場合、
「4分音符」が1つで「1拍」(いっぱく) と言います。
「2分音符」は「4分音符」を2つ分なので、
「2拍」(にはく) の長さになります。
そのため、「2拍」(にはく) の長さである
「2分音符」を3等分した「3連符」は、
「2拍3連」(にはくさんれん) と呼ばれたりします。
※ 「拍」(はく) については別のページで解説しているので、お手数ですが、そちらを参照してください。
「音符」には、他にも種類がありますが、
ここまでに紹介した音符を覚えていればDTMでの作曲は問題なく出来ると思います。
音符の種類ごとの長さは相対的な比率
ただ、注意して頂きたいのは、
「音符」の種類による「音の長さ」は、
”4分音符は8分音符の2倍の長さ” というように、
音符の種類ごとにおける相対的な「音の長さの比率」 だという事です。
”「4分音符」が時間的にどれくらいの長さなのか”、
という
”音符の「時間的な長さ」”
は、
”「拍」(はく) が何の音符なのか” と、
”「BPM」(または「Tempo」) の数値”
によって決められます。
ですので、「音符の種類」による「音の長さ」は、
あくまで、「音符の種類」ごとにおける相対的な「音の長さの比率」だという事に注意してください。
音符の種類ごとの相対的な長さを聴いてみる
とりあえず、紹介した音符の種類ごとに、
どれくらいの相対的な長さになるのか、
「4分音符」を基準にして聴いてみます。
「拍」を「4分音符」、
「BPM」を「120」 ( 「Tempo」を「120」 )
に設定しています。
上の画像と、下の動画の画面は、「Domino」というMIDIシーケンサーソフトの画面で、
1マスが「4分音符」1つ分となっています。
それでは、まず、「4分音符」から聴いてみましょう。
次に、「4分音符」の音を鳴らしつつ、
「全音符」の音を鳴らします。
次に、「4分音符」の音を鳴らしつつ、
「2分音符」の音を鳴らします。
次に、「4分音符」の音を鳴らしつつ、
「8分音符」の音を鳴らします。
次に、「4分音符」の音を鳴らしつつ、
「16分音符」の音を鳴らします。
次に、「4分音符」の音を鳴らしつつ、
「付点4分音符」の音を鳴らします。
次に、「4分音符」の音を鳴らしつつ、
「8分3連符」の音を鳴らします。
次に、「2分音符」の音を鳴らしつつ、
「4分3連符」(2拍3連) の音を鳴らします。
最後に、「4分音符」の音を鳴らしつつ、
同じく、「4分3連符」(2拍3連) の音を鳴らします。
音符の種類ごとに、聴いて頂いたような相対的な長さになります。