Audacity (オーダシティ) の 基本的な編集を行うツールの使い方 (選択ツール/エンベロープツール/描画ツール/拡大ツール/マルチツール)

Audacity (オーダシティ) の 編集ツールの使い方 (選択ツール/エンベロープツール/描画ツール/拡大ツール/マルチツール)     (テキストと画像での解説)

※ テキストと画像での解説内容は、動画での解説内容と同じものとなっています。


Audacity画面上部にある これら5つのツールは、
それぞれ 範囲選択 や 波形の音量調節 といった基本的な編集を行うためのツールとなっています。

Audacity(オーダシティ)の5つの編集ツール
画像をクリックすると拡大します

選択ツール の 使い方 (範囲選択/ループ再生範囲選択)

左上のツールは、「選択ツール」といって、
読み込んだオーディオファイルの波形の編集したい箇所を範囲選択したりできます。

Audacity(オーダシティ)の選択ツール
タイムライン上の波形を範囲選択

「選択ツール」をクリックして選択した状態で、
Audacity のタイムライン上に表示されているオーディオファイルの波形上をドラッグすると、ドラッグした箇所が範囲選択されます。

指マークのカーソルで選択範囲を左右に伸縮

範囲選択した箇所の端にマウスカーソルを合わせると、
カーソルが指マークに変わり、
その状態でドラッグすると、
選択範囲を広げたり縮めたり出来ます。

複数トラックでの範囲選択

複数トラックで同じ範囲を選択したい場合には、
上下のトラックをまたいでドラッグすれば、
複数のトラックで同じ範囲を選択できます。

選択範囲の解除

波形上をクリックすれば、
範囲選択した箇所を解除できます。

ループ再生の範囲選択

また、タイムラインのメモリ上をドラッグすると、
波形の選択範囲とは別に、
ループ再生などの再生範囲を選択出来ます。

ループ再生の範囲選択を解除

ループ再生の選択範囲を解除するには、

タイムラインのメモリの段で右クリックして、
表示されたダイアログボックスの「ループ範囲の指定を解除」をクリックします。

エンベロープツール の 使い方 (波形の音量調節/音量の増幅と減衰)

選択ツールの右隣のツールは「エンベロープツール」といって、
オーディオファイルの波形の音量を調節出来ます。

Audacity(オーダシティ)のエンベロープツール

※ 音声編集におけるエンベロープ (Envelope) というのは、
” 音量の変化を表す直線・曲線 ” の事です。

波形上に作成されるエンベロープ調節用の点

「エンベロープツール」を選択して、
Audacity のタイムライン上に表示されているオーディオファイルの波形上をクリックすると、

オーディオファイルの波形上に エンベロープの点 (音量の変化直線・曲線を作るための点) が作成されます。

エンベロープの点を移動

その点を左右にドラッグすると
点の位置を移動させる事が出来て、

その点を上下にドラッグすると、
波形の上下の大きさを調節出来ます。

波形の上下の大きさ

※ 波形の上下の大きさが、
その 波形 (オーディオデータ) の音量の大きさになります。

エンベロープの点をドロップして設置

ドロップすればその位置に点が設置され、
波形の上下の大きさが調節された状態になります。

エンベロープの点は外側と内側の二種類がある

また、作成されるエンベロープの点は外側と内側の二種類があるので、

調節しやすい方の点をドラッグして波形の大きさを調節しましょう。

エンベロープツールで音量を徐々に大きく・小さくする

新しく作成したエンベロープの点

既に作成されているエンベロープの点の前後でクリックすれば、
新しく エンベロープの点 が作成されて、

前後どちらかの点を上下にドラッグすれば、
前後の点から点に向けて音量が下っていく、
または上がっていくように調節出来ます。

また、前後いずれかの点を左右にドラッグして移動させ、
点から点までの間隔を調節すれば、

点から点に向けて、
音量が下っていく時間間隔を調節出来ます。

描画ツール の 使い方 (波形の描画)

右上のツールは「描画ツール」といって、
波形の状態を細かく描画して調節する事が出来ます。

Audacity(オーダシティ)の描画ツール
波形を拡大した時の表示

波形を拡大表示していくと、
小さな点が表示されます。

描画ツールで波形上をドラッグして波形を描画する

「描画ツール」を選択した状態で波形上をドラッグすると、

ドラッグした箇所にある点の上下の位置が変化して、
鉛筆で線を書くように波形を描画する事が出来ます。

ただ、「描画ツール」で波形を雑に描画して編集すると、
急に音の状態が変化してしまい、
「プツっ」というノイズが発生するようになるので、

「描画ツール」で波形を描画して編集する場合、
かなり、細かい描画編集が必要になります。

※ ですので、「描画ツール」は、ほとんど使う機会がないと思います。(^ ^;)

拡大ツール の 使い方 (波形の表示の拡大縮小)

左下のツールは「拡大ツール」で、
虫眼鏡マーク の 「+」 ・ 「-」 ボタン と同じ拡大機能のツールです。

Audacity(オーダシティ)の拡大ツール
Audacityの拡大ツールの使い方

「拡大ツール」を選択して波形上を左クリックすると、
波形の左右の表示が拡大されて、
右クリックすると波形の左右の表示が縮小されます。

マルチツール の 使い方 (範囲選択・波形の音量調節・波形の描画)

右下のツールは「マルチツール」といって、
選択ツール・エンベロープツール・描画ツールの機能が まとめられたツールです。

Audacity(オーダシティ)のマルチツール
マルチツールで選択ツールになる位置
マルチツールでエンベロープツールになる位置

マウスカーソルを合わせる波形の上下の位置によって、
選択ツールとエンベロープツールが使い分けられて、

マルチツールの選択ツールのカーソル

選択ツールのカーソルでドラッグすると範囲選択が出来て、

マルチツールのエンベロープツールのカーソル

エンベロープツールのカーソルでドラッグすると、
波形の上下の大きさを調節出来ます。

マルチツールの描画ツールの使い方

また、波形を拡大して点が見える状態にすると、
描画ツールとして波形を描画する事が出来ます。

ただ、 「マルチツール」 を使うより、
それぞれのツールをボタンで切り替えた方が編集しやすいと思います ( ^ ^ )

タイムラインのオーディオデータの移動 (旧Audacityの「タイムシフトツール」の機能)

古いバージョンの Audacity には、
「タイムシフトツール」というツールがあって、

「タイムシフトツール」というツールで、
タイムライン上のオーディオデータを移動させる事が出来たのですが、

新しいバージョン の Audacity では、
( 2021年11月現在 )
タイムシフトツールが無くなっています。

古いAudacity(オーダシティ)のタイムシフトツールの代わりの機能

ただ、その代わりに、
タイムラインに読み込んだオーディオファイルのファイル名の段にマウスカーソルを合わせて、

マウスカーソルが手のマークに変わる
オーディオデータをドラッグして移動

カーソルが手のマークに変わった状態で左右にドラッグする事で、

オーディオデータを移動させる事が出来るようになっています。

オーディオデータが左端に食い込む

移動させる際に、
左端にドラッグしていくと、
左側にオーディオデータが入り込んでいってしまうので、
注意してください。

オーディオデータの左端とタイムラインの先頭を合わせる

オーディオデータの左端と、
タイムラインの左端を合わせたい場合には、
オーディオデータをドラッグして、

オーディオデータの左端と、
タイムラインの左端が合うように移動させ、
黄色い縦の線が出た箇所でドロップしましょう。

オーディオデータに含まれる無音部分

※ ただ、この黄色い線は、
オーディオデータの先頭とタイムラインの先頭を合わせていて、

オーディオデータの先頭に無音部分がある場合、
その無音部分も含めたオーディオデータの先頭に
合わせる事になるので、注意してください。

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