オブジェクトをグループ化して編集する方法については下記ページを参照してください。
【 AviUtl の 使い方 】 拡張編集画面の操作 ( タイムライン・レイヤー・シーンの使い方 / オブジェクトの編集 / 最終フレームの設定 etc..) (テキストと画像での解説)
※ テキストと画像での解説内容は、動画での解説内容と同じものとなっています。
AviUtl の この操作画面は、
「拡張編集」画面と言います。
拡張編集画面は、
オブジェクトの挿入や編集を行い、
映像を作るための画面です。
拡張編集画面は、
- タイムライン
- レイヤー (Layer)
- シーン (Scene)
という 3つのエリアで構成されています。
タイムライン画面 と オブジェクトの説明
タイムラインでは、
オブジェクトの分割や削除などの編集作業が行えます。
「オブジェクト」というのは、
「対象」・「物」といった意味の単語で、
AviUtl で動画を作成する際の、
”映像を作るための要素” のようなものです。
動画ファイルや画像ファイルを、
タイムラインにドラッグ&ドロップして読み込むと、
オブジェクトとして表示されます。
画像ファイルを読み込んだ場合、
画像ファイル・オブジェクトとして表示されます。
動画ファイルを読み込んだ場合には、
動画の映像は 動画ファイル・オブジェクト、
動画の音声は、
音声ファイル・オブジェクトとして表示されます。
タイムラインに挿入されている
オブジェクトの映像や音声などは、
左から右に向けて再生されていきます。
※ 再生と停止は、
キーボードの「スペース」キーで行えます。
タイムライン上部の「目盛り」の拡大表示 と 時間単位表示の切り替え
タイムラインの上部には、
フレーム位置が表示されていて、
左側の拡大縮小メーターをドラッグするか、
キーボードの「Ctrl」キーを押しながらマウスのコロコロを動かすことで、
タイムラインの横の表示を拡大縮小する事が出来ます。
※ タイムラインの表示を最大まで拡大すると、
タイムラインの上にある「目盛り」が 1フレーム単位での表示になります。
※ タイムラインの「目盛り」の数値を時間単位で表示したい場合には、
タイムライン上で右クリックした後、
「環境設定」をクリックして、
「編集画面の時間表示単位」という項目で、
「時分秒」にチェックを入れて「OK」ボタンをクリックしましょう。
※ ただ、時間単位で表示した場合にも、
「目盛り」の区切りはフレーム単位となります。
タイムライン の シークバー移動
タイムラインの何もない箇所をクリックするか、
ドラッグしてマウスを動かすと、
シークバーを移動させることが出来て、
また、キーボードの「←」・「→」を押すと、
シークバーを1フレームずつ移動させる事が出来ます。
最終フレーム位置の説明
拡張編集画面上部には、
シークバーがあるフレーム位置と時間、
プロジェクトの最終フレーム位置が表示されています。
プロジェクトの最終フレーム位置は、
灰色の縦線で表されます。
プロジェクトの最終フレームより右側には、
シークバーを移動させることは出来ません。
※ オブジェクトをドラッグして最終フレーム位置より右側に移動させれば、
最終フレーム位置も右側に移動します。
※ タイムラインを横にスクロールするには、
上にあるスクロールバーをドラッグするか、
マウスのコロコロを動かしましょう。
最終フレーム位置 の 設定
プロジェクトの最終フレーム位置を、
タイムラインの最後のオブジェクトの最後尾に合わせたい場合には、
タイムライン上で右クリックして、
「範囲設定」にマウスを合わせ、
「最後のオブジェクト位置を最終フレーム」をクリックしましょう。
※ タイムライン上で右クリックして、
「範囲設定」にマウスを合わせ、
「現在位置を最終フレーム」をクリックした場合、
※ シークバーがあるフレーム位置が最終フレームになります。
動画ファイルへ出力できる範囲は、
プロジェクトの先頭フレーム位置から最終フレーム位置までとなります。
※ この場合、1フレームから21フレームまでが動画ファイルへ出力できる範囲となり、
この範囲を動画ファイルへ出力するか、
この範囲の中で出力範囲を設定して動画ファイルへ出力する事になります。
空フレームの挿入 (タイムラインの途中に隙間を作る)
また、タイムラインの途中に隙間を作りたい場合には、
隙間を作りたいフレーム位置にシークバーを移動させた後、
タイムライン上で右クリックを行い「空フレームの挿入」をクリックして、
表示された画面の「秒数指定」に秒数を入力するか、
「フレーム数指定」にフレーム数を入力して、
「OK」ボタンをクリックすれば、
シークバーがある位置から、
入力した秒数、
またはフレーム数ぶんの隙間が作られます。
※ 挿入した空のフレーム数に合わせて、
オブジェクトの位置 と 最終フレーム位置も右側にズレます。
また、拡張編集画面の端をドラッグすれば、
タイムラインの縦横の表示領域を広げる事が出来て、
拡張編集画面をドラッグして、
画面の位置を移動させる事が出来ます。
オブジェクトの挿入 と 編集 (コピー・ペースト・分割・削除・一括編集)
タイムライン上で右クリックして表示されるダイアログ画面の「メディアオブジェクトの追加」にマウスを合わせると、
色々なオブジェクトを追加する事が出来ます。
例えば、「テキスト」をクリックすると、
タイムラインにテキスト・オブジェクトが追加され、
オブジェクトの移動 と 長さの調節
オブジェクトの端をドラッグして、
オブジェクトの長さを調節したりする事が出来ます。
オブジェクトのコピーとペースト
また、オブジェクト上で右クリックを行い、
表示されるダイアログ画面の
「コピー」をクリックして、
再び右クリックして「貼り付け」をクリックすれば、
そのオブジェクトをコピペする事が出来ます。
※ 「Ctrl」キーを押しながら、
コピーしたいオブジェクトをクリックして、
編集対象として選択状態にした後、
「Ctrl」+「C」を押して、
「Ctrl」+「V」を押すことでも、
オブジェクトのコピペが出来ます。
オブジェクトの分割
オブジェクト上で右クリックして表示されるダイアログ画面の「分割」をクリックすると、
選択状態のオブジェクトが、
シークバーの位置で分割されます。
※ また、分割したいオブジェクトを選択した後、
キーボードの「S」キーを押す事でも分割が行えます。
※ マウス位置でオブジェクトが分割されるようなら、
「環境設定」画面の
「中間点追加・分割を常に現在フレームで行う」にチェックを入れて、
シークバーの位置で分割されるように設定しましょう。
オブジェクト の 一括編集 (一括でコピペ・分割・削除)
オブジェクトを一括で分割したり、
コピペしたい場合には、
「Ctrl」キーを押しながら、
タイムライン上をドラッグして、
表示された枠線で、
編集したいオブジェクトを囲ってドロップするか、
「Ctrl」キーを押しながら、
編集したいオブジェクトをクリックしていけば、
複数のオブジェクトを選択状態に出来て、
「Ctrl」キーを押したまま、
オブジェクト上で右クリックして「分割」をクリックしたり、
「Ctrl」キーを押したまま、
「C」キーを押して (コピー)、
「V」キー (ペースト) を押せば、
選択状態にした複数のオブジェクトを一括で編集する事ができます。
また、オブジェクトを選択した状態で、
「Delete」(Del)キーを押せば、
オブジェクトを削除できます。
行った編集を元に戻したい場合には、
「Ctrl」+「Z」を押すことで、
編集前の状態に戻すことが出来ます。
オブジェクトをグループ化して編集する方法については下記ページを参照してください。
レイヤー の 使い方
「 Layer 」(レイヤー) というのは、
「層」・「階層」という意味の単語で、
映像の重なりを作るためのものです。
上のレイヤーに挿入されているオブジェクトの方が、
奥側に表示されるようになります。
例えば、「Layer 1」と「Layer 2」にオブジェクトがある場合、
「Layer 1」のオブジェクトの映像の方が奥側に表示されます。
「Layer 1」のオブジェクトを
「Layer 3」に移動させた場合、
「Layer 3」のオブジェクトの映像の方が手前側に表示されます。
AviUtl の レイヤーは最大で「100」まであり、
拡張編集画面右側のスクロールバーをドラッグして、
画面を下に移動していくと表示されます。
※ また、キーボードの「Alt」キーを押しながら、
マウスのコロコロを動かす事でも拡張編集画面を上下にスクロール出来ます。
各レイヤーの設定
各レイヤー上で右クリックすると、
そのレイヤーに関しての設定が行えます。
レイヤーのロック
「レイヤーのロック」をクリックして、
ロック機能を ON の状態にすると、
そのレイヤーに挿入されているオブジェクトを移動したり、
分割したりといったオブジェクトの編集が行えなくなります。
レイヤーの表示
「レイヤーの表示」をクリックして
レイヤーの表示を OFF の状態にすると、
そのレイヤーに挿入されている
オブジェクトの映像や音声、
エフェクトなどの効果が無効になります。
※ 動画ファイルへ出力する際にも、
OFFにしたレイヤーの映像や音声、
エフェクトなどは無効の状態で出力されます。
また、「Layer」(レイヤー)をクリックする事でも、
レイヤーの表示・非表示を切り替える事が出来ます。
レイヤー名を変更
「レイヤー名を変更」をクリックすると、
レイヤーの名前を変更する事が出来ます。
他のレイヤーを全表示/非表示
「他のレイヤーを全表示/非表示」をクリックすると、
そのレイヤー以外を非表示にしたり、
全てのレイヤーを表示状態に戻したりできます。
レイヤーの挿入
「レイヤーの挿入」をクリックすると、
右クリックしたレイヤーの上に新しくレイヤーが挿入されます。
レイヤーの削除
「レイヤーの削除」をクリックすると、
右クリックしたレイヤーを削除できます。
※ レイヤーに挿入したオブジェクトも全て削除されるので注意しましょう。
座標のリンク
「座標のリンク」をクリックして、
座標のリンク機能を ON にすると、
右クリックしたレイヤーに挿入されているオブジェクトの座標がリンクした状態になり、
同じレイヤーに挿入されているオブジェクトのいずれかの位置を移動させると、
そのレイヤーに挿入されている他のオブジェクトも一緒に移動するようになります。
上のオブジェクトでクリッピング
「上のオブジェクトでクリッピング」をクリックして、
レイヤーのクリッピング機能を ON にすると、
上のレイヤーに挿入されているオブジェクトの表示部分に、
切り抜かれる感じで、
オブジェクトが表示されるようになります。
シーン (Scene) の 使い方
「Scene」(シーン) は、
別画面で映像と音声を作るための機能です。
「Root」と書かれた箇所をクリックすると、
「Scene」を選択するメニューが表示されて、
「Scene 1」をクリックすると、
「Scene 1」画面で映像と音声を作る事が出来ます。
シーン画面の映像の読み込み
各シーンで作った映像と音声は、
「シーン・オブジェクト」として読み込むことが出来ます。
例えば、「Scene 1」画面で作った映像を「Root」画面に読み込みたい場合には、
「Root」画面に切り替えて、
「Root」画面のタイムライン上で右クリックを行い、
「メディアオブジェクトの追加」の中の「シーン」をクリックします。
そうすると、シーン・オブジェクトが挿入されるので、
シーン・オブジェクトの設定ダイアログ画面の下の方にある「シーン選択」という箇所で、
「Scene 1」を選択すれば、
「Scene 1」画面で作った映像が「Root」画面に読み込まれた状態になります。
※ 「Scene 2」画面で作った映像を読み込みたい場合には、
シーン・オブジェクトの「シーン選択」で「Scene 2」を選択すれば、
「Scene 2」画面の映像が読み込めます。
シーン画面の音声の読み込み
「Scene 1」画面で作った音声を読み込みたい場合には、
「メディアオブジェクトの追加」の中の「シーン(音声)」をクリックして、
シーン(音声)・オブジェクトの
設定ダイアログ画面の下の方にある「シーン選択」という箇所で、
「Scene 1」を選択すれば、
「Scene 1」画面で作った音声が読み込まれます。
また、「Scene 1」画面で作った映像と音声を「Scene 2」画面に読み込んだり、
「Scene 3」画面に読み込んだりする事も出来ます。
シーン・オブジェクトの長さの調節
シーン・オブジェクトの長さは、
そのシーン・オブジェクトで選択しているシーン画面の先頭フレームから最終フレームまでの長さになっていて、
シーン・オブジェクトの端をドラッグしても、
選択しているシーン画面の先頭フレームから最終フレームまでの長さにしかなりません。
シーン・オブジェクトのループ再生
ただ、シーン・オブジェクトの映像と音声をループ再生させる事は出来ます。
映像と音声をループさせたい場合には、
シーン・オブジェクトの設定ダイアログ画面にある「ループ再生」にチェックを入れましょう。
そうすると、シーン・オブジェクトの端をドラッグする事で長さを伸ばすことが出来て、
伸ばした長さぶん、
先頭からの映像が繰り返されるループ再生の状態になります。
シーンの名前・画像サイズ(解像度)・アルファチャンネルの設定画面
また、各シーン画面に切り替えた後、
拡張編集画面のシーン画面を選択する箇所の上で、
右クリックして、
「シーンの設定」をクリックすると、
表示しているシーン画面の名前を設定したり、
画像サイズ (解像度) を設定したりする画面が表示されます。
「シーン名」では、
表示しているシーン画面の名前が設定できます。
「画像サイズ」では、
表示しているシーン画面の画像サイズ (解像度) が設定できます。
そのシーンの映像が「アルファチャンネル」のある状態の映像として読み込まれるようになります。
※ 「アルファチャンネル」というのは、
透明度情報の事で、
「アルファチャンネルあり」にした場合、
そのシーン画面の何も映像が無い箇所は透明な状態で表示されます。
このように、シーン機能では、
別画面で映像と音声を作って、
別画面に読み込むことが出来ます。
※ ただ、シーン画面で、
複数のエフェクトを使って作成した映像を、
別画面に読み込むと、
AviUtl の 処理が重くなりすぎて、
AviUtl が フリーズしてしまう事があるので、
注意しましょう。
シーンオブジェクトの細かい使い方については下記ページを参照して下さい。