【 AviUtl の 使い方 】 オブジェクト の 移動の種類 (直線移動 / 加減速移動 / 曲線移動 etc…) (テキストと画像での解説)
※ テキストと画像での解説内容は、動画での解説内容と同じものとなっています。
オブジェクトの移動方法には、
- 直線移動
- 加減速移動
- 曲線移動
- 瞬間移動
- 中間点無視
- 移動量指定
- ランダム移動
- 反復移動
- 補間移動
- 反復
という種類があります。
直線移動
「直線移動」では、
左の値から右の値へ一定の速度で変化していきます。
ですので、「直線移動」でオブジェクトの位置を移動させたり、
大きさを変化させたりした場合、
一定の速度でオブジェクトが移動したり、
状態変化していくようになります。
また、オブジェクトを複数箇所へ移動する際、
直線で移動していきます。
「加速」・「減速」のチェックを入れる
「直線移動」に設定して、
もう一度、その項目名の箇所をクリックした後、
移動設定メニューの下の方にある「加速」・「減速」という項目をクリックして、
チェックが入っている状態にすると、
オブジェクトの先頭の値から
変化し始める際に、
徐々に加速する様に変化していき、
オブジェクトの最後尾の値になる手前で、
徐々に減速して、
値が変化し終わるようになります。
※ また、「加速」だけにチェックを入れた場合、
徐々に加速するようにはなりますが、
オブジェクトの最後尾で減速はしなくなり、
「減速」だけにチェックを入れた場合、
先頭から一定の速度で変化していき、
終わりの手前で徐々に減速するようになります。
加減速移動
「加減速移動」は、
徐々に加速しながら変化していき、
変化し終わる手前で徐々に減速する移動方法です。
ですので、「加減速移動」で
オブジェクトの位置を移動させたり、
大きさを変化させたりした場合、
左の値から右の値へ向けて、
徐々に加速する様に変化していき、
右の値になる手前で徐々に減速して、
値が変化し終わるようになります。
中間点を使って、いったん停止する
また、中間点を追加して移動させる際に、
” 少し移動した後、いったん停止して、再び移動する ” 、
というように移動させた場合には、
いったん停止する時にも減速して、
再び移動し始める時にも、
徐々に加速するようになります。
中間点を使って「加減速移動」で複数箇所を移動すると曲線を描く
オブジェクトの映像上の位置が、
中間点で上下に移動していく場合には、
少し曲線を描いて移動するようになります。
「加減速移動」で「加速」と「減速」のチェックを外す
「加減速移動」を選択している場合に、
「加速」と「減速」のチェックを外すと、
ほとんど「直線移動」と同じように、
一定の速度で移動するようになります。
曲線移動
「曲線移動」は、
オブジェクトに中間点を追加して、
A地点からB地点、
B地点からC地点へ移動させる際、
B地点で、
オブジェクトの位置が斜め上、
または、斜め下に移動する場合に、
B地点を経由する際、
曲線を描いて移動するようになる移動方法です。
※ また、「曲線移動」を選択した場合に、
「加速」と「減速」にチェックを入れれば、
加減速させながら曲線移動させる事が出来ます。
瞬間移動
「瞬間移動」は、
オブジェクトに「中間点」を追加して、
”A地点からB地点へ移動させた後、C地点へ移動させる”、
というように移動させる場合などに、
追加した中間点のフレーム位置にシークバーが来た際に、
その中間点における位置や状態に一瞬で変化させる移動方法です。
※ ただ、「瞬間移動」では、
中間点のフレーム位置でのみオブジェクトの位置や状態が切り替わるので、
オブジェクト最後尾の値における位置や状態には変化しません。
「瞬間移動」を使わずに、一瞬で移動(変化)させる
瞬間的に移動させるだけであれば、オブジェクトを分割して、
オブジェクト同士をピッタリ隣接させて、
各オブジェクトの位置を調節すれば、
瞬間移動しているのと変わらない映像になるので、
「瞬間移動」という移動方法は
ほとんど使用する事が無いと思います。
中間点無視
「中間点無視」は、
オブジェクトに「中間点」を追加していても、
「XYZ」などの左側の値がオブジェクトの先頭、
右側の値がオブジェクトの最後尾の値として固定される移動方法です。
そのため、中間点を追加していない時のオブジェクトの移動のさせ方しか出来なくなります。
※ ですので、「中間点無視」という移動方法は
ほとんど使用する事が無いと思います。
移動量指定
「移動量指定」は、
1フレームごとに設定した移動量ぶん変化させる移動方法です。
「移動量指定」を選択した場合、
設定ダイアログ画面の各項目の
左側の値で初期値を設定して、
右側の値で、
1フレームごとに変化する量を設定します。
例えば、「X」の左側の値を「-500」、
右側の値を「50」にした場合、
「X軸」の「-500」(px)の位置からスタートして、
1フレームごとに「50」(px) 右に移動していき、
10フレームで「X軸」の「0」地点に移動します。
※ 基本的に、「移動量指定」という移動方法は、
ほとんど使用する事が無いと思います。
ランダム移動
「ランダム移動」は、
指定した値の範囲でランダムに値を変化させる移動方法です。
「ランダム移動」を選択した場合、
設定ダイアログ画面の各項目の
左の値と右の値で範囲を設定します。
例えば、「X」の左側の値を「-500」、
右側の値を「500」にした場合、
「X軸」の「-500」(px) から
「500」(px) の範囲を、
ランダムで移動する様になります。
「ランダム移動」の「設定」項目 (移動フレーム間隔)
また、「ランダム移動」を選択した場合、
移動設定メニューの下の方にある「設定」という項目が有効になり、
「設定」をクリックして表示される「移動フレーム間隔」の値を大きくすると、
ランダム移動が、
飛び飛びではなく、
滑らかに移動するようになります。
※ 基本的に、「ランダム移動」という移動方法も、
使用する事が無いかと思います。
反復移動
「反復移動」は、
指定した値の範囲で、
反復するように値を変化させる移動方法です。
「反復移動」を選択した場合、
設定ダイアログ画面の各項目の
左の値と右の値で範囲を設定します。
例えば、「X」の左側の値を「-500」、
右側の値を「500」にした場合、
「X軸」の「-500」(px) から
「500」(px) の範囲を、
反復移動する様になります。
「反復移動」の「設定」項目 (移動フレーム間隔)
「反復移動」を選択した場合、
移動設定メニューの下の方にある「設定」という項目が有効になり、
「設定」をクリックして表示される「移動フレーム間隔」の値を「5」にすると、
左の値から右の値、
または、右の値から左の値へ、
5フレームで変化していくようになります。
「反復移動」で「加速」・「減速」にチェックを入れる
「反復移動」を選択して場合に、
「加速」と「減速」にチェックを入れると、
振り幅が徐々に大きくなるように反復して、
振り幅が徐々に小さくなるように反復します。
補間移動
「補間移動」は、
「曲線移動」と同じく、
複数の地点を経由して移動させる際などに、
曲線を描くように移動させる事が出来る移動方法です。
「補間移動」と「曲線移動」の違い
「曲線移動」では、
移動し始めや移動し終わる箇所で、
丸まった曲線状に移動する事があるのに対して、
「補間移動」では、
移動し始めや移動し終わる箇所が、
「曲線移動」に比べて、
あまり丸まらないように移動させる事が出来ます。
※ また「加速」と「減速」にチェックを入れれば、
加減速させながら補間移動させる事が出来ます。
回転
「回転」という移動方法は、
オブジェクトの初期位置と、
回転の中心の位置を定めて、
回転の中心の周りをオブジェクトが周るようにする移動方法です。
移動の種類で「回転」を選択すると、
左側の値でオブジェクトの初期位置が設定出来て、
右側の値で回転の中心位置が設定できます。
例えば、「X」の左の値を「-200」、
右の値を「0」にした場合、
オブジェクトが「X軸」の「-200」(px)の位置に配置されて、
「X軸」の「0」(px)の位置に
回転の中心が設置され、
回転の中心の周りを、
オブジェクトが周って移動します。
「回転」の「設定」項目 (移動フレーム間隔)
また、移動の種類で「回転」を選択した場合、
移動設定メニューの下の方にある「設定」という項目が有効になり、
「設定」をクリックして表示される「移動フレーム間隔」の値で、
回転の回数が設定できます。
「回転」を選択した場合の「移動フレーム間隔」の値は、
「%」単位になっています。
「移動フレーム間隔」の値を「100」(%)にした場合、
オブジェクトの先頭から最後尾にかけて1回転するようになります。
「移動フレーム間隔」の値を
「200」(%)にした場合、
オブジェクトの先頭から最後尾にかけて2回転するようになります。
「移動フレーム間隔」の値を
「50」(%)にした場合、
オブジェクトの先頭から最後尾にかけて半分まで回転するようになります。
「回転」を選択した時の中間点
また、移動方法で「回転」を選択した場合、
オブジェクトに中間点を追加していても、
中間点は無いものとして無視されます。