【 AviUtl の 使い方 】 音声波形表示・オブジェクト

【 AviUtl の 使い方 】 音声波形表示・オブジェクト     (テキストと画像での解説)

※ テキストと画像での解説内容は、動画での解説内容と同じものとなっています。

音声波形表示・オブジェクトは、
音声が鳴っている箇所で、その音声に合わせて動く波形の映像や、
その音声に合わせて動く音量メーターの映像を作る事が出来るオブジェクトです。

音声波形表示オブジェクト
音声波形表示・オブジェクトの挿入

音声波形表示・オブジェクトは、
タイムライン上で右クリックして、

「メディアオブジェクトの追加」の中の「音声波形表示」をクリックする事で挿入できます。

音声が無い箇所では波形が表示されない

音声波形表示・オブジェクトは、
音声が鳴っている箇所でのみ、
波形や音量メーターの映像を表示するので、

音声が無いフレーム位置では、
波形や音量メーターの映像は
表示されません。

音声ファイルオブジェクトの音量「0」にする
音声ファイルオブジェクトのレイヤーをOFFにする

また、音声ファイル・オブジェクトの「音量」を「0」にしたり、

音声ファイル・オブジェクトのレイヤーを「OFF」にしたりすると音が鳴らないので、

波形や音量メーターの映像は表示されません。

音声波形表示・オブジェクトの「XYZ」や「拡大率」

また、音声波形表示・オブジェクトの「XYZ」「拡大率」なども、
他のオブジェクトと同じ内容になっています。

波形の種類 と 波形の色 の 変更

「波形の種類」の変更

音声波形表示・オブジェクトの
設定ダイアログ左下の「Type1」と表記されているプルダウンをクリックすると、

波形の種類を変更する事が出来ます。

「Type1」は通常の波形

「Type1」では、
普通の波形の映像になります。

「Type2」はドットの波形

「Type2」では、
ドットっぽい波形の映像になります。

「Type3」は音量メーター

「Type3」では、
音量メーターの映像になります。

「Type4」は波状の音量メーター

「Type4」では、
波状のメーターの映像になります。

「Type5」は上下に振幅する音量メーター

「Type5」では、
上下に振幅する音量メーターの映像になります。

波形の色を変更する

また、設定ダイアログ左下の「波形の色」ボタンをクリックすると、
波形や音量メーターの色を変更できます。

横幅

「横幅」項目は波形の横の表示領域の調節項目

「横幅」という項目では、
波形や音量メーターの横の表示領域が調節できます。

「横幅」の値はピクセル単位となっていて、
「0~2000」の範囲で値が設定できます。

波形の範囲を表す枠線

音声波形表示・オブジェクトを選択した際に、
波形の周りに表示される枠線が、
波形の範囲を表していて、

「横幅」で設定したピクセル数が、
この枠線の横幅の大きさになります。

波形の端の表示
音量メーターは音の周波数で動く

※ 波形の種類が、
「Type1」・「Type2」・「Type5」の場合、

「横幅」で設定した枠線の端まで波の映像が表示されますが、

「Type3」と「Type 4」の音量メーターの場合、
鳴っている音の周波数成分に合わせてメーターが動くので、

低音域や高音域の周波数の音が小さかったり、
含まれていなかったりする音声の箇所では、
音量メーターが枠線の端で現れません。

波形の場合、横に表示が増減する
音量メーターの場合、横に伸縮する

※ また、「Type1」・「Type2」の場合、
「横幅」で設定した横の表示領域に合わせて、
波形の表示が増減して、

「Type3」・「Type4」・「Type5」の場合、
音量メーターの映像が横に伸び縮みします。

高さ

「高さ」という項目の説明
「高さ」の値の範囲

「高さ」という項目では、
波形や音量メーターの縦の表示領域が調節できます。

「高さ」の値も、ピクセル単位となっていて、
「0~2000」の範囲で値が設定できます。

波形の枠線の縦の範囲

※ 「高さ」で設定したピクセル数は、
波形の範囲を表す枠線の縦幅の高さになります。

「高さ」で調節すると縦に伸縮する

波形と音量メーター、
両方とも、
「高さ」で設定した縦の表示領域に合わせて、
波とメーターの縦幅が伸縮します。

音量

「音量」という項目の説明
「音量」という項目の説明

「音量」という項目では、
波の振動幅 と 音量メーターの高さ を「%」単位で調節できます。

「音量」の値は「0~500」の範囲で設定出来ます。

「音量」の値を「200」に設定

「音量」の値を「200」に設定すると、
波の振動幅 と 音量メーターの高さ が2倍の高さになります。

波形と音量メーターの縦幅の上限

※ 波形と音量メーターの表示領域は、
波形の範囲を表す枠線までとなっていて、

「高さ」で設定している縦の表示領域の範囲を超えた波形と音量メーターは、
途切れた状態になります。

音を鳴らしている音声ファイル・オブジェクトの「音量」でも調節できる

音を鳴らしている音声ファイルオブジェクト

音声波形表示・オブジェクトの「音量」の値は、

鳴っている音の音量を元に、
波形と音量メーターの高さを
「%」単位で調節するので、

音を鳴らしている音声ファイル・オブジェクトの「音量」の値を増減させると、
連動して波形と音量メーターの高さも増減します。

参照ファイル / 再生位置 / 編集全体の音声を元にする

「参照ファイル」ボタンをクリックする

「参照ファイル」ボタンをクリックすると、
音声波形表示・オブジェクトに読み込む音声ファイルを選択する事が出来ます。

音声波形表示・オブジェクトに音声ファイル読み込む
レイヤーをOFFにしても波形が表示される
音声が鳴っていても波形が表示されない

音声波形表示・オブジェクトに音声ファイルを読み込むと、

読み込んだ音声ファイルの音声データだけに合わせて、
波形が動くようになります。

※ ですので、音声波形表示・オブジェクトに音声ファイルを読み込んだ場合、

タイムラインに挿入している音声ファイル・オブジェクトなどの音には反応しなくなります。

オブジェクトの長さが自動調節される

※ また、読み込んだ音声ファイルの音声データの長さに合わせて、
オブジェクトの長さが自動調節されます。

再生位置

「再生位置」が有効になる

音声波形表示・オブジェクトに
音声ファイルを読み込むと、
「再生位置」という項目が有効になります。

音声波形表示・オブジェクトの「再生位置」は、
音声ファイル・オブジェクトの「再生位置」と同じで、
読み込んでいる音声ファイルの音声データが始まる位置を
「秒数」単位で設定する事が出来ます。

「再生位置」の値を「1」に設定

「再生位置」の値を「1」にした場合、

読み込んでいる音声ファイルの先頭から1秒後の音声データが読み込まれるようになります。

編集全体の音声を元にする

「編集全体の音声を元にする」をクリックする

音声波形表示・オブジェクトに
音声ファイルを読み込まず、

タイムラインに挿入している音声ファイル・オブジェクトなどの音に反応させて、
波形や音量メーターが動くように戻したい場合には、

「編集全体の音声を元にする」という項目をクリックして、
チェックを入れましょう。

波形と音量メーターの表示調節 (波形タイプ / 横・縦解像度 / 横・縦スペース / ミラー)

「設定」ボタンをクリック

「設定」ボタンをクリックすると、
波形・音量メーターの解像度や
間隔などが設定できます。

波形タイプ

波形タイプ

「波形タイプ」という項目では、
波形のタイプを切り替える事が出来ます。

「波形タイプ」は「0」か「1」で値を設定する

「波形タイプ」の値に、
半角数字で「0」か「1」を入力すると、
波形の種類が切り替わります。

「波形タイプ」の値が「1」ならメーター状

「波形タイプ」という項目で切り替えられる波形のパターンは、

波状の波形にするか、
メーター状にするかの2択となっていて、

「波形タイプ」の値を「0」にした場合、
波状の波形になり、
値を「1」にするとメーター状になります。

「波形タイプ」の値を「1」

また、「波形タイプ」の値を「1」にして、
メーター状にした場合に、

「横解像度」という項目の値を調整すると、
棒状の音量メーターの映像になります。

「Type1~Type5」の波形

※ つまり、「Type1 ~ Type5」で選択できる波形や音量メーターなどの「波形の種類」は、

「設定」画面の各項目の値を予め設定した「プリセットの波形と音量メーター」となっていて、

「波形の種類」で「Type1 ~ Type5」の どれを選択したとしても、

「設定」画面の各項目の値を調節すれば、
同じ波形や音量メーターにすることが出来ます。

※ ただ、「波形の種類」で「Type1 ~ Type5」の中の いずれかの波形とメーターを選択して、
「設定」画面の各項目で微調整を行い、
波形や音量メーターの映像を作る方が楽ですので、

「波形タイプ」で波形のタイプを切り替えずに、
「Type1 ~ Type5」で種類を切り替えた方が良いと思います(^ ^)

「リアルタイムでプレビューする」にはチェックを入れておく

※ また、設定画面の下にある「リアルタイムでプレビューする」というチェック項目は、

設定画面の各項目の値を変更した際に、
変更後の表示状態が、
メインウィンドウにリアルタイムで表示されるようにする項目なので、

「リアルタイムでプレビューする」にはチェックを入れたままにしましょう。

横解像度

「横解像度」の設定

「横解像度」という項目では、
波形や音量メーター の 横の解像度が設定できます。

「横解像度」の値を「10」に設定
波形の「横解像度」を「30」に設定
音量メーターの「横解像度」を「30」に設定

「横解像度」の値を「10」にすると、
「横幅」で設定した横の範囲内において、
波形や音量メーターを10本の棒で表示します。

ですので、細かい波の形状にしたり、
音量メーターの本数を増やしたい場合には、
「横解像度」の値を大きくしましょう。

「横解像度」の値を「0」に設定
波形の「横解像度」を「0」に設定
「横解像度」の値を「500」に設定

※ また、波状のタイプを選択していて、
「横解像度」の値が「0」の場合、

自動的に、自然な波の形状になる横の解像度になりますが、

「横幅」の値を「1920」のように大きくした場合、
「音量」の値を調節しても、
右端の波の振動幅が変化しません。

「横幅」を「1920」などに大きくしつつ、
右端の波の振動幅も調節したい場合には、
「横解像度」の値を「0」以外に設定しましょう。

音量メーターの「横解像度」の値を「0」に設定

※ また、メーター状のタイプを選択して、
「横解像度」の値を「0」にすると、

こんな感じで、
横が分離していない、
波状の音量メーターになります。

縦解像度

「縦解像度」の説明

「縦解像度」という項目では、
波形や音量メーター の 縦の解像度が設定できます。

「縦解像度」の値を「10」に設定

「縦解像度」の値を「10」にすると、
「高さ」で設定した縦の範囲内において、
波形と音量メーターの高さを10段階で表します。

「縦解像度」の値を「0」に設定

また、「縦解像度」の値が「0」の場合、
高さの段階が分かれていない、
波形と音量メーターの映像になります。

横スペース(%)

「横スペース(%)」の説明

「横スペース(%)」という項目では、
波形と音量メーター の 横の隙間の間隔が設定できます。

「横スペース(%)」の値は、
”「横幅」で設定した値を、「横解像度」で設定した値で割った値”
に対して、「%」単位で設定できます。

「横スペース」で設定する「横の隙間」の間隔の求め方
「横幅」の値 ÷ 「横解像度」の値 × 「横スペース(%)」 = 隙間の間隔(px)

「横幅」を「1000」に設定
「横解像度」の値を「10」に設定

例えば、「横幅」の値を「1000」、

「横解像度」の値を「10」に設定した場合、

”「横幅」で設定した値を、
「横解像度」で設定した値で割った値” は、
「100」となります。

音量メーター1本の横幅

この値は、
音量メーター1本あたりの横幅のピクセル数となっていて、

「横スペース」の値を「10」に設定

「横スペース(%)」の値を「10」(%)に設定すると、
音量メーター1本の横幅である「100px」の内、
「10%」の「10px」が隙間の幅になります。

隙間が出来た分棒線が細くなる

※ また、隙間の幅になった「10px」ぶん、
音量メーターの横幅が「10px」ぶん細くなります。

縦スペース(%)

「縦スペース(%)」の説明

「縦スペース(%)」という項目も同じ要領で、
波形と音量メーター の 縦の隙間の間隔が設定できます。

「縦スペース(%)」の値は、
”「高さ」で設定した値を、「縦解像度」で設定した値で割った値”
に対して、「%」単位で設定できます。

「縦スペース」で設定する「縦の隙間」の間隔の求め方
「高さ」の値 ÷ 「縦解像度」の値 × 「縦スペース(%)」 = 縦の隙間の間隔(px)

「高さ」の値を「500」に設定
「縦解像度」の値を「10」に設定

例えば、「高さ」の値を「500」、「縦解像度」の値を「10」に設定した場合、

”「高さ」で設定した値を、
「縦解像度」で設定した値で割った値” は、
「50」となります。

音量メーター1本の横幅の値

この値は、
音量メーターの1段階あたりの縦幅のピクセル数となっていて、

「縦スペース」の値を「10」に設定

「縦スペース(%)」の値を「10」(%)に設定すると、
音量メーターの1段階の縦幅である「50px」の内、
「10%」の「5px」が隙間の幅になります。

隙間が出来た分、段階の縦幅が細くなる

※ また、隙間の幅になった「5px」ぶん、
音量メーターの縦幅が「5px」ぶん細くなります。

ミラー (反転したメーターを付け足す)

「ミラー」の値を「1」に設定

「ミラー」という項目では、
値を「1」以上に設定すると、

上下が反転した音量メーターが付け足され、
上下に音量メーターが動く映像になります。

波状のタイプではミラーが無効

※ 「ミラー」という項目は、
メーター状のタイプを選択している時のみ効果があり、
波状のタイプでは効果がありません。

「ミラー」を使うと縦幅が半分の幅になる

「ミラー」の値を「1」以上に設定すると、
「高さ」で設定した範囲内で、上下反転した音量メーターの映像を付け足すので、

音量メーターの1段階あたりの縦幅が半分の高さになります。

「ミラー」エフェクトを使った時との違い
「ミラー」エフェクトを使う

「ミラー」というエフェクトを使用すれば、同じように、
上下反転した映像を付け足す事が出来ます。

ただ、「ミラー」というエフェクトでは、
そのオブジェクトの映像全体を複写して、
反転した映像として付け足す仕組みなので、

縦幅が2倍の高さになります。

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