【 AviUtl の 使い方 】 オブジェクトの種類 (映像系 / 音声系 / 操作系 / エフェクト系)

【 AviUtl の 使い方 】 オブジェクトの種類 (映像系 / 音声系 / 操作系 / エフェクト系)     (テキストと画像での解説)

※ テキストと画像での解説内容は、動画での解説内容と同じものとなっています。

オブジェクトとは

「オブジェクト」というのは、
「対象」・「物」といった意味の単語で、

AviUtl で動画を作成する際の、
”映像や音声を作るための要素 ”
のようなものです。

オブジェクトの挿入方法

※ オブジェクトの挿入は、
タイムライン上で右クリックして、

「メディアオブジェクトの追加」、
または、「フィルタオブジェクトの追加」にマウスを合わせて、

表示されるメニューの中の項目をクリックする事で、
タイムラインにオブジェクトが挿入できます。

映像を作るオブジェクト
音声を作るオブジェクト
操作するタイプのオブジェクト
エフェクト系のオブジェクト

オブジェクトは大きく分けて、

  • 映像を作るオブジェクト
  • 音声を作るオブジェクト
  • オブジェクトを操作するタイプのオブジェクト
  • エフェクト系のオブジェクト

という4種類になっています。

映像を作るオブジェクト

映像を作るオブジェクトの種類

「映像を作るオブジェクト」は、
「メディアオブジェクトの追加」の中の

  • 動画ファイル
  • 画像ファイル
  • テキスト
  • 図形
  • フレームバッファ
  • 音声波形表示
  • シーン
  • 直前オブジェクト
  • パーティクル出力
  • カスタムオブジェクト

というオブジェクト類になっています。

動画ファイル・オブジェクト

動画ファイルオブジェクト

「動画ファイル」オブジェクトは、
動画ファイルの映像データを読み込んでメインウィンドウに表示させるオブジェクトです。

動画ファイルオブジェクトの使い方は、下記ページを参照してください。

画像ファイル・オブジェクト

画像ファイル・オブジェクト

「画像ファイル」オブジェクトは、
画像ファイルの画像データを読み込んでメインウィンドウに表示させるオブジェクトです。

画像ファイルオブジェクトの使い方は、下記ページを参照して下さい。

テキスト・オブジェクト

テキスト・オブジェクト

「テキスト」オブジェクトは、
テキスト(文字)の映像を表示させるオブジェクトです。

テキストオブジェクトの使い方は、下記ページを参照して下さい。

図形・オブジェクト

図形オブジェクト

「図形」オブジェクトは、
円や四角形、三角形などの図形の映像を表示させるオブジェクトです。

図形オブジェクトの使い方は、下記ページを参照してください。

フレームバッファ・オブジェクト

フレームバッファオブジェクト

「フレームバッファ」オブジェクトは、

フレームバッファ・オブジェクトより上のレイヤーにあるオブジェクトの映像を、
複写して表示するオブジェクトです。

フレームバッファオブジェクトの使い方は、下記ページを参照してください。

音声波形表示・オブジェクト

音声波形表示

「音声波形表示」オブジェクトは、
タイムラインの音声がある箇所で、
その音声に合わせて動く波の映像や、

音声波形表示(音量メーター)

その音声に合わせて動く音量メーターの映像を作る事が出来るオブジェクトです。

音声波形表示オブジェクトの使い方は、下記ページを参照してください。

シーン・オブジェクト

シーンオブジェクト

「シーン」オブジェクトは、
シーン画面で作った映像を読み込むためのオブジェクトです。

シーンオブジェクトの使い方は、下記ページを参照してください。

直前オブジェクト

直前オブジェクト

「直前オブジェクト」は、

直前オブジェクトの上にあるレイヤーの”1つのオブジェクトの映像”だけ複写して表示するためのオブジェクトです。

※ 「フレームバッファ」オブジェクトでは、
上にある全てのレイヤーの映像を複写するのに対して、
「直前オブジェクト」は、
上にあるレイヤーの”1つのオブジェクトの映像”だけ複写するオブジェクトとなっています。

直前オブジェクトの使い方は、下記ページを参照してください。

パーティクル出力・オブジェクト

パーティクル出力

「パーティクル出力」オブジェクトは、

図形などを、
粒子のような感じで、
一点から溢れ出してくる映像を作る事が出来るオブジェクトです。

※ 「パーティクル」というのは、「粒子」という意味です。

パーティクル出力を行う オブジェクトの種類 を変更する

「パーティクル出力」オブジェクトは、
映像系のオブジェクトそのものというよりも、
他の映像系のオブジェクトにパーティクル出力の機能を付け足すような仕組みになっています。

パーティクル出力のオブジェクトを変更

「パーティクル出力」オブジェクトの設定ダイアログ画面右上にあるオブジェクトの変更ボタンをクリックして、

パーティクル出力するオブジェクトをテキストに変更

オブジェクトの種類を
「テキスト」に変更すれば、

テキストが粒子として、
一点から溢れ出てくる映像を作る事が出来ます。

画像オブジェクトをパーティクル出力に変更する

また、画像ファイル・オブジェクトなどの設定ダイアログ画面右上のオブジェクト変更ボタンで、
「パーティクル出力」をクリックすれば、

画像ファイルオブジェクトをパーティクル出力に切り替える

画像が粒子として
一点から溢れ出てくる映像を
作る事が出来ます。

パーティクル出力の使い方は、下記ページを参照してください。

カスタムオブジェクト

カスタムオブジェクト(集中線)
カスタムオブジェクト(雨)

「カスタムオブジェクト」は、
様々な映像のパターンが選択できるオブジェクトで、

漫画の集中線の映像 や 雨の映像など、
様々な映像を作る事が出来ます。

カスタムオブジェクトの映像パターンを変更する
カスタムオブジェクト(雲)

※ 「カスタムオブジェクト」の設定ダイアログ画面の左下にあるメニューの箇所をクリックすれば、

そのカスタムオブジェクトの映像のパターンを選択する事が出来ます。

カスタムオブジェクトの映像パターンごとの使い方については、下記ページを参照して下さい。

カスタムオブジェクトの使い方(AviUtl)
AviUtlのカスタムオブジェクトの「集中線」や「雨」、「カウンター」、「水面」、「ライン移動軌跡」などの使い方を、初心者の方にも分かりやすくかいつしていきます。

音声を作るオブジェクト

音声を作るオブジェクト類

「音声を作るオブジェクト」は、
「メディアオブジェクトの追加」の中の

  • 音声ファイル
  • シーン(音声)

というオブジェクトになっています。

音声ファイル・オブジェクト

「音声ファイル」オブジェクトは、
音声ファイルの音声データを読み込むためのオブジェクトです。

音声ファイル・オブジェクトがある位置で再生すると、
読み込んだ音声データの音が鳴ります。

タイムラインに音声ファイルをドラッグ&ドロップ

※ タイムラインに音声ファイルをドラッグ&ドロップすれば、

自動的に、その音声ファイルの音声データが読み込まれた「音声ファイル」オブジェクトになります。

音声オブジェクトの使い方は、下記ページを参照してください。

シーン(音声)・オブジェクト

「シーン(音声)」オブジェクトは、
シーン画面で作った音声のデータを読み込むためのオブジェクトです。

※ 「シーン(音声)」オブジェクトの設定ダイアログ画面左下の「シーン選択」で選択した「Scene」画面に音声が無い場合には、

「シーン(音声)」オブジェクトに何の音声データも無い状態になるので、
無音になります。

シーン(音声)オブジェクトの使い方は、下記ページを参照してください。

オブジェクトを操作するタイプのオブジェクト

オブジェクトを操作するタイプのオブジェクト

「オブジェクトを操作するタイプのオブジェクト」は、
「メディアオブジェクトの追加」の中の

  • 時間制御
  • グループ制御
  • カメラ制御

というオブジェクトになっています。

時間制御・オブジェクト

時間制御オブジェクト

「時間制御」オブジェクトは、
映像を逆再生にしたり、

コマ落ちした映像にしたり出来るオブジェクトです。

時間制御で操作していない
時間制御で逆再生にした映像

「時間制御」オブジェクトの設定ダイアログ画面における「位置」という項目の、
左の値を「100」、
右の値を「0」にすると、

「時間制御」オブジェクトの
操作対象範囲内に入っているオブジェクトは、

映像が逆再生するようになります。

動画ファイルオブジェクトの映像を逆再生する

※ ただ、動画ファイル・オブジェクトでは、
「再生速度」という項目の値を「-100」にすれば、
逆再生の映像が作れるので、

「時間制御」オブジェクトを使う事は あまりないと思います。

対象レイヤー数

また、「時間制御」オブジェクトの設定ダイアログ画面右下にある「対象レイヤー数」という箇所の、

下ボタンをクリックして、
対象レイヤー数を指定すると、

指定した数のレイヤー数の範囲だけが操作対象のレイヤーになります。

時間制御オブジェクトの使い方は、下記ページを参照してください。

グループ制御・オブジェクト

グループ制御オブジェクト

「グループ制御」オブジェクトは、
映像系のオブジェクトをまとめて移動したり、
まとめて拡大縮小したり出来るオブジェクトです。

グループ制御オブジェクトで一括移動

「グループ制御」オブジェクトより下のレイヤーにあるオブジェクトで、
操作対象範囲内に入っているオブジェクトは、

「グループ制御」オブジェクトの設定ダイアログ画面における
「XYZ」などの項目を調節すると、

まとめて移動したり、
拡大縮小したり出来ます。

グループ制御の対象レイヤー数

※ 「グループ制御」オブジェクトでも、
「対象レイヤー数」で対象レイヤーを設定する事が出来ます。

グループ制御オブジェクトの使い方は、下記ページを参照してください。

カメラ制御・オブジェクト

カメラ制御オブジェクト

「カメラ制御」オブジェクトは、

オブジェクトの映像を、
カメラで「3D」(立体) 空間を撮影しているような映像にすることが出来るオブジェクトです。

カメラ制御オブジェクトで3Dの映像を作る

「カメラ制御」オブジェクトの
操作対象範囲内に入っているオブジェクトで、

カメラ制御機能をONにしているオブジェクトの映像は、

「カメラ制御」オブジェクトの設定ダイアログ画面における「XYZ」などの項目を調節すると、

「3D」(立体) 空間をカメラで撮影しているような映像になります。

カメラ制御の対象レイヤー数

※ 「カメラ制御」オブジェクトでも、
「対象レイヤー数」で対象レイヤーを設定する事が出来ます。

カメラ制御オブジェクトの使い方は、下記ページを参照してください。

カメラ効果 / シャドー(カメラ制御) / スクリプト(カメラ制御)
カメラ効果・シャドー(カメラ制御)・スクリプト(カメラ制御)

「メディアオブジェクトの追加」の「カメラ制御」にマウスを合わせて表示されるオブジェクトの種類の中に、

  • 「カメラ効果」
  • 「シャドー(カメラ制御)」
  • 「スクリプト(カメラ制御)」

という 3つのオブジェクトがありますが、

この3つのオブジェクトは、
「カメラ制御」オブジェクトにおけるエフェクト系のオブジェクトのようなもので、

「カメラ効果」を挿入した

「カメラ制御」オブジェクトの
操作対象範囲に含めることで、
そのオブジェクトの効果が得られます。

カメラ制御の設定ダイアログ

※ ただ、「カメラ制御」オブジェクトの設定ダイアログ画面右上にあるエフェクトの追加ボタンをクリックすれば、

「カメラ効果」や「シャドー(カメラ制御)」を、
オブジェクトではなく、
エフェクトとして追加する事が出来るので、

「カメラ効果」・「シャドー(カメラ制御)」などのオブジェクトを使用する事は ほとんど無いと思います。

カメラ効果 と シャドー(カメラ制御) の使い方は、下記ページを参照してください。

エフェクト系のオブジェクト

「フィルタ効果の追加」

「エフェクト系のオブジェクト」には、
「メディアオブジェクトの追加」の中の「フィルタ効果の追加」にマウスを合わせて表示されるエフェクト類と、

フィルタオブジェクトの追加

「フィルタオブジェクトの追加」にマウスを合わせて表示されるエフェクト類があります。

「フィルタ効果の追加」 の エフェクト系オブジェクト

「フィルタ効果の追加」の中にあるエフェクトのオブジェクトは、
上の方にある “1つのレイヤー” のオブジェクトに対してだけ
エフェクトの効果が有効になります。

「フィルタ効果の追加」の「拡散光」エフェクト

例えば、「フィルタ効果の追加」の中の「拡散光」というエフェクトのオブジェクトを、
「Layer 4」に挿入した場合、

「Layer 3」に挿入されているオブジェクトにだけ、
「拡散光」というエフェクトが施されます。

「フィルタオブジェクトの追加」 の エフェクト系オブジェクト

それに対して、
「フィルタオブジェクトの追加」の中にあるエフェクトのオブジェクトは、
上にある全てのレイヤーのオブジェクトに、
エフェクトの効果が有効になります。

「フィルタオブジェクトの追加」の「拡散光」エフェクト

例えば、「フィルタオブジェクトの追加」の中の「拡散光」というエフェクトのオブジェクトを「Layer 5」に挿入した場合、

「Layer 5」より上にある ” 全てのレイヤー” のオブジェクトに対して、
「拡散光」というエフェクトが施されます。

※ ですので、「フィルタオブジェクトの追加」のエフェクト系オブジェクトを、
タイムラインの一番下のレイヤーに挿入した場合、
映像全体にエフェクトが施された状態になります。

エフェクト系オブジェクトの効果範囲

※ 「フィルタ効果の追加」と、
「フィルタオブジェクトの追加」、
どちらのエフェクトのオブジェクトも、

エフェクトのオブジェクトのフレーム範囲でのみ、
エフェクトの効果が有効となります。

エフェクトの重ね掛け
エフェクト系オブジェクトにエフェクトを追加

エフェクトのオブジェクトの設定ダイアログ画面右上にある「エフェクト追加ボタン」をクリックして、
エフェクトのオブジェクトにエフェクトを追加すれば、

複数のエフェクトを組み合わせたエフェクトにすることが出来ます。

「フィルタ効果の追加」のエフェクトに追加できるエフェクト類

※ 「フィルタ効果の追加」から挿入したエフェクトのオブジェクトの場合、

追加できるエフェクトの種類は、
「フィルタ効果の追加」の中にあるエフェクトの種類となっています。

「フィルタオブジェクトの追加」のエフェクトに追加できるエフェクト類

※ 「フィルタオブジェクトの追加」から挿入したエフェクトのオブジェクトの場合、

追加できるエフェクトの種類は、
「フィルタオブジェクトの追加」の中にあるエフェクトの種類となっています。

「フィルタ効果の追加」と「フィルタオブジェクトの追加」のエフェクトの種類 と 使い分け
「フィルタ効果の追加」と「フィルタオブジェクトの追加」のエフェクト類の違い

「フィルタ効果の追加」、
「フィルタオブジェクトの追加」、
それぞれのエフェクトの種類は、

半分以上が同じものとなっています。

「フィルタ効果の追加」のエフェクト類

また、「フィルタ効果の追加」の中のエフェクトの種類は、

動画や画像などのオブジェクトの設定ダイアログ画面右上の「エフェクト追加ボタン」から追加できるエフェクトの種類と同じになっています。

オブジェクト単体にエフェクトを施す

ですので、オブジェクト単体で
エフェクトを施したい場合には、

各オブジェクトの設定ダイアログ画面でエフェクトを追加して、

特定のレイヤーのオブジェクトに対してエフェクトを施す

特定のレイヤーのオブジェクトに同じエフェクトを施したい場合には、

「フィルタ効果の追加」からエフェクトのオブジェクトを挿入して、

映像全体にエフェクトを施す

映像全体に対してエフェクトを施したい場合には、

「フィルタオブジェクトの追加」からエフェクトのオブジェクトを挿入してエフェクトを施す、

というように使い分けると良いと思います。

※ ただ、オブジェクトごとにエフェクトを施した方が、
使い勝手が良く、エフェクトの施し方を修正しやすいので、
基本的には、オブジェクトごとにエフェクトを施して映像を作るようにすると良いと思います。

シーンチェンジ と 部分フィルタ (「フィルタオブジェクトの追加」特有のエフェクト)
シーンチェンジと部分フィルタ

「フィルタオブジェクトの追加」の中の

  • シーンチェンジ
  • 部分フィルタ

というエフェクトは、

「フィルタオブジェクトの追加」にしかないエフェクトとなっているので、

部分フィルタ
シーンチェンジ(横ロール)

「シーンチェンジ」と「部分フィルタ」というエフェクトを使いたい場合には、

「フィルタオブジェクトの追加」から、
「シーンチェンジ」と「部分フィルタ」というエフェクトのオブジェクトを追加しましょう。

シーンチェンジ と 部分フィルタ の使い方は、下記ページを参照してください。

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