Domino (ドミノ) の 使い方 ~ トラックセレクトペイン ~ トラックのMIDIチャンネル・MIDI出力先の変更 ( Dominoのダウンロードとインストール、MIDI入出力設定と使い方 ) その 8

Domino (ドミノ) の 使い方 ~ トラックセレクトペイン ~ トラックのMIDIチャンネル・MIDI出力先の変更     (テキストと画像での解説)

※ テキストと画像での解説内容は、動画での解説内容と同じものとなっています。

トラックセレクトペインでは、MIDIデータの入力や編集を行うトラックを選択する事が出来ます。

トラックセレクトペインはMIDIデータの入力や編集を行うトラックを選択するためのエリア
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また、各トラックを右クリックして表示されるダイアログボックスで、トラックの追加や削除を行ったり、各トラックのプロパティ画面を開いて、MIDIデータの送信先やMIDIチャンネルをトラックごとに設定したりする事が出来ます。

トラックセレクトペインには、Conductorトラック・System Setupトラック・通常トラックの三種類がある
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トラックセレクトペインには、

〇 「Conductor」トラック (Conductor = 指揮者)
〇 「System Setup」トラック〇 それ以外のトラック

という三種類のトラックがあります。

Conductorトラックは、全トラック共通のテンポ(BPM)や拍子の設定を行うためのトラック
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「Conductor」は、
”全トラック共通のテンポや拍子の設定を行うためのトラック” です。

SystemSetupトラックは、MIDI音源に対しての設定を行うためのトラック
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「System Setup」は、
”DominoやMIDI音源などのシステムの設定用として使用されるトラック” です。

ですので、基本的に、「System Setup」トラックにはMIDIデータを打ち込みません。

その他の通常トラックがMIDIデータの入力や調節を行うトラック
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そして、それ以外のトラックが
”MIDIデータを打ち込んだり、
編集したりするためのトラック” です。

「Conductor」トラックについて – 「Tempo」(BPM) や 「拍子」の変更方法

それではまず、「Conductor」トラックについて解説していきます。

Conductorトラックをクリックするとイベントリストの表示が切り替わる
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ドラックセレクトペインの
「Conductor」トラックをクリックすると、

「イベントリストペイン」の表示が「Conductor」トラック用の表示に切り替わります。

イベントリストに「Tempo」という箇所が二つある
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そこに、「Tempo」と書かれている箇所が2つあります。

上にある「Tempo」は1小節目のテンポです。

ベントリストペインの上部にある「Mea」という項目は 「小節」(Measure)という意味
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※ イベントリストペインの上部にある「Mea」という項目は
「小節」(Measure)という意味です。

※ その下に「1」と表記されている項目は、「1小節目」に関する設定内容になっています。

「Mea」に「2」と表記されている項目は、 「2小節目」に関する設定内容になっている
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※ 同じように、「Mea」に「2」と表記されている項目は、
「2小節目」に関する設定内容になっています。

※ 1小節目は、”「System Setup」トラックでDominoやMIDI音源などの様々なデータをセットアップするための小節” として使用されます。

ですので、「Mea」が「1」と表記されている箇所では「Tempo」(テンポ)や拍子は変更せず、「Tempo」(テンポ)や拍子の変更は「Mea」が「2」と表記されている箇所から行います。

メインメニューの「挿入」の項目にある「テンポ」をクリックすれば、イベントリストに「Tempo」を追加できる
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また、「Conductor」トラックに
「Tempo」が表示されていない場合には、

メインメニューにある「挿入」をクリックして、
その中にある「テンポ」という項目をクリックすれば、
イベントリストに「Tempo」項目が挿入されます。

イベントリストの「Tempo」上で右クリックすれば削除できる
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挿入した「Tempo」項目を削除したい場合は、
「Tempo」という文字の上で右クリックして「削除」をクリックします。

テンポ(BPM)の変更は、「Tempo」をダブルクリックして行う
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テンポの変更は、「Tempo」をダブルクリックして、
「テンポイベントのプロパティ」画面を表示させた後、

「テンポイベントのプロパティ」画面の「テンポ」という箇所にBPMの値を入力する
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画面の「テンポ(T)」と書かれている箇所に、
変更したいテンポの数値(BPM)を入力して「OK」ボタンをクリックします。

変更したテンポ(BPM)で再生される
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そうすると、「Tempo」の値が変更した数値に変わり、
再生すると、そのテンポで再生されるようになります。

拍子の変更は、「拍子: 4/4」と書かれている箇所をダブルクリックして行う
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拍子の変更は、「拍子: 4/4」と書かれている箇所をダブルクリックして、
「拍子イベントのプロパティ」画面を表示させた後、

「拍子イベントのプロパティ」画面で拍子を設定する
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画面のプルダウンメニューで、
変更したい拍子(何分の何拍子)になるように数字を選択して、「OK」ボタンをクリックします。

ピアノロールの一小節内にあるマス目が、変更した拍子の拍数に変わる
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そうすると、ピアノロールの1小節間のマス目が、
変更した拍子の拍数に変わります。

※ 3/4拍子(4分の3拍子)に変更したので、
1小節のマス目が「3つ」 ( 「3/4拍子」は「4分音符」が「3拍」 ) に変わりました。

イベントリストの拍子も、変更した拍子に変わる
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また、イベントリストペインの表示も「拍子:3/4」に変わります。

拍子の変更は、ピアノロールのシークバーがある小節から別の拍子に変更する事も可能です。

途中から拍子を変更したい場合、拍子を変更した小節の先頭にシークバーを移動して、メニューバーの「挿入」の「拍子」をクリックする
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拍子を変更したい小節にシークバーを移動させた後、
メインメニューバーの「挿入」項目の中の「拍子」項目をクリックして、

表示された「拍子の変更」画面で変更したい拍子に設定する
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表示された「拍子の挿入」画面で拍子を設定して「OK」ボタンをクリックします。

シークバーがある位置から変更した拍子になる
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そうすると、シークバーがある小節以降の拍子が設定した拍子の表示に変わります。

また、イベントリストペインに、「Mea」の「3」の箇所が追加されて、設定した拍子が挿入されます。

「Conductorトラック」では、このように、全トラック共通のテンポと拍子を設定します。

DAWソフトと連携する場合、一小節目はSetup用の小節ではなくなるので、一小節目からノートを打ち込んでも大丈夫
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※ ちなみに、DAWソフトと連携してDominoを使用する場合、1小節目がセットアップ用の小節ではなくなるので、

1小節目から「Tempo」(テンポ)や拍子の変更を行っても問題ありません。

※ ただ、DominoからDAWソフトへ送られたMIDIデータの「Tempo」(テンポ)は、最終的に、DAW側で設定した「Tempo」で処理されていくので、
DAWソフトと連携してDominoを使用する際には、Domino側の「Tempo」の設定は行っても特に意味はありません。

System SetupトラックはMIDI音源に対しての設定を行うトラック
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次に、「System Setupトラック」についてですが、
冒頭でも解説しましたが、「System Setupトラック」は”DominoやMIDI音源などのシステムの設定用として使用されるトラック” となっていて、
特に、変更を行ったりする事はありませんので、説明は割愛させていただきます。

ノートの打ち込みを行う通常トラックについて – MIDIデータの送信先変更・ドラム用の表示に切替・MIDIチャンネルの設定変更方法など

それでは次に、「Conductor」・「System Setup」以外の通常トラックについて解説していきます。

通常トラックはMIDIデータを入力・編集するためのトラック
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「Conductor」・「System Setup」以外のトラックは、
MIDIデータを打ち込んだり編集したりするためのトラックです。

通常トラック上で右クリックして「トラックのプロパティ」をクリックする
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トラックの上にマウスカーソルを合わせた状態で右クリックを行い、

表示されたダイアログボックスの「トラックのプロパティ」をクリックすると、

「トラックのプロパティ」画面が表示される
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「トラックのプロパティ」画面が表示されます。

「トラックのプロパティ」画面の「編集対象」では、設定を行うトラックを選択できる
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「トラックのプロパティ」画面の「編集対象」では、プロパティを編集するトラックを選択できます。

※ 「編集対象」に表示されるトラックは、トラックセレクトペインに表示されているトラックと同じ順番になっていて、
「トラックのプロパティ」画面で変更したプロパティ(MIDIチャンネル設定など) は「編集対象」で選択したトラックに反映されます。

「編集対象」でトラック2を選択した状態でMIDIチャンネルを3に変更すると、トラック2のMIDIチャンネルが3に変更される
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※ 例えば、「編集対象」で
上から2番目の通常トラックを選択して、MIDIチャンネルを「3」に変更した場合、

トラックセレクトペインに表示されている上から2番目の通常トラックのMIDIチャンネルが「3」に変更されます。

「トラック名」では、「編集対象」で指定しているトラックの名前を変更できる
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「トラック名」という箇所では、「編集対象」で選択しているトラックの名前を変更する事が出来ます。

「ポート」では、「編集対象」で選択しているトラックのMIDI出力先を設定できる
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「ポート」という箇所では、
「編集対象」で選択しているトラックに入力しているMIDIデータの送信先を設定する事が出来ます。

「チャンネル」と言う箇所では、「編集対象」で選択しているトラックのMIDIチャンネルを設定できる
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「チャンネル」という箇所では、
「編集対象」で選択しているトラックのMIDIチャンネルを設定する事が出来ます。

「種類」という箇所では、「編集対象」で選択しているトラックのピアノロール画面左側の表示をピアノの鍵盤か、ドラムの打楽器名で表示するかを設定できる
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「種類」という箇所では、
「編集対象」で選択しているトラックのピアノロール左側の表示を、

ピアノの鍵盤で表示するか、
ドラムのパーツ名で表示するかを選択する事が出来ます。

「種類」で「リズム」を選択した場合、右側のプルダウンで「General MIDI Drum」を選択する
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※ 「種類」で「リズム」(ドラムの名称表示)を選択した場合、右隣のプルダウンメニューで設定ファイルを選択する必要があります。
基本的に、「General MIDI Drum」を選択していれば問題ないと思います。

「種類」で「リズム」を選択すると、このように、ピアノロール左側の表示がドラムのパーツの名称に変わり、
マス目に打ち込んであるノートが丸マークに変わります。


ただ、MIDIチャンネルが「10」に設定されていない場合、そのままピアノの音が鳴ります。

※ 「MSGS」 (Microsoft GS Wavetable SWSynth) では、
ピアノだけでなく、ギターやサックスといった楽器の音を鳴らす事が出来て、
「MSGS」 のように複数の楽器音を鳴らせるMIDI音源で、
「ドラム」パートが含まれている場合、
「ドラム」パートの音を鳴らすチャンネルとして「MIDIチャンネル10」がデフォルト(初期設定)で割り当てられています。


ですので、「MSGS」のようなMIDI音源でドラムパートの音を鳴らしたい場合には、
トラックのMIDIチャンネルを「10」に変更します。

トラック10は、デフォルトでドラム用トラックとなっている
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※ また、トラックセレクトペインの10番目のトラックはデフォルト(初期設定)で
自動的にドラム用トラックの設定になっています。

「トラックのプロパティ」画面下の項目は特に設定する事はないと思います
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「トラックのプロパティ」画面の下の方にある項目は、特に設定変更を行う事は無いと思いますので、説明は省かせていただきます。

プログラムチェンジで楽器の音色を変更する

※ ちなみに、ピアノから、ギターやサックスといった楽器に変更したい場合には、楽器音を変更したいトラックを選択した後、
イベントリストペインの「PC: Piano 1」という項目をダブルクリックして、
表示された「プログラムチェンジイベントのプロパティ」画面で、
楽器の大まかな種類を左下の「マップ」で選択、その楽器の細かい種類を真ん中の「PC#」で選択、
その楽器の音色の種類を「バンク」で選択します。


少し話が脱線しましたが、このように、「Conductor」・「System Setup」以外の通常トラックは、MIDIデータを打ち込んだり編集したりするためのトラックとなっていて、
必要に応じて、プロパティ(属性)を変更したり、MIDIチャンネルを変更したりして使用します。

トラックセレクトペインの各トラックのスピーカーマークをクリックして非表示にすると、そのトラックはミュート状態になる
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その他、トラックセレクトペインでは、
トラック右側のスピーカーマークをクリックして非表示にする事で、
そのトラックの音をミュート(消音)に出来ます。

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