【AviUtl】カラーキー (エフェクトの使い方)

【AviUtl】カラーキー (エフェクトの使い方) (テキストと画像での解説)

※ テキストと画像での解説内容は、動画での解説内容と同じものとなっています。

「カラーキー」エフェクトは、「キー色の取得」という項目で指定した色の「輝度」を基準として、
色を透過(透明化)出来るエフェクトです。

※　「輝度」というのは、大まかに言うと
「色の明るさ」「色の濃さ」みたいなものです。

「カラーキー」エフェクトでは、
「キー色の取得」という項目で指定した色の「輝度」を基準として透過処理を行いますので、

透過する色として指定した色が赤色であっても、

オブジェクトの映像で青色の箇所の「輝度」が、
指定した赤色の箇所の「輝度」と同じであれば、

その青色の部分も透過されます。

「カラーキー」エフェクトで、
オブジェクトの特定の色を透過(透明化)させるには、

まず、「キー色の取得」というボタンをクリックして、

「マウスをクリックして色を取得してください」と表示された状態で、
オブジェクトの映像の色で透過したい色の箇所をクリックします。

そして、「輝度範囲」という項目と、
「色差範囲」という項目の値を調節して、
透過させる範囲を調節します。

そうすると、このように、
「キー色の取得」で指定した色の「輝度」を基準として、

「輝度範囲」と「色差範囲」で設定した範囲に含まれる「輝度」と「色差」になっている色が透過されるようになります。

「輝度範囲」では、
「キー色の取得」で指定した色の「輝度」を基準として、
透過処理を行う「輝度」の範囲を調節する事が出来て、

「輝度範囲」の値を大きくすると、
指定した色の「輝度」よりも広い範囲の「輝度」の色も透過させるようになります。

「色差範囲」では、「キー色の取得」で指定した色の「色差」を基準として、
透過処理を行う「色差」の範囲を調節する事が出来て、

「色差範囲」の値を大きくすると、
指定した色の「色差」より広い範囲の「色差」の色も透過させるようになります。

※　「色差」というのは、
「色相」と「彩度」を合わせたような色の単位の事です。

ちなみに、「色差範囲」の値が「0」の場合、

「輝度範囲」の値を上げても、指定している色の「輝度」によっては、
透過処理が行われない事もありますので、

「輝度範囲」と「色差範囲」、
両方を上手く調節して透過処理を行いましょう。

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「境界補正」という項目では、
透明化する箇所の範囲を微調節する事が出来て、

「境界補正」の値を大きくすると、
透明化する箇所の範囲が少し広がります。

オブジェクトの一部を透過するエフェクトには、
「クロマキー」と「ルミナンスキー」もありますが、

「カラーキー」エフェクトでは「輝度」を基準とした透過処理を行うので、
カメラで撮った実写映像の透過処理に向いているとされています。

ですので、カメラで撮った実写映像(動画、または画像)のにおける特定の箇所を透過させたい場合には、
「カラーキー」エフェクトを使用すると良いと思います。

ただ、「カラーキー」では、透過処理の基準が「輝度」となっていて、
透過範囲の調節も「輝度」や「色差」という単位での調節になるので、
「調節し辛い」、「意味がよく分からない」という場合には、
実写の映像であっても、
「クロマキー」エフェクトで透過処理をしてみても良いかもしれません。