メジャーコード(長三和音)・マイナーコード(短三和音)について (初心者でも作曲のやり方が分かる音楽理論) その 14

メジャーコード(長三和音)・マイナーコード(短三和音)について     (テキストと画像での解説)

※ テキストと画像での解説内容は、動画での解説内容と同じものとなっています。

メジャーコード(長三和音 : ちょうさんわおん) について

「メジャーコード」(長三和音) というのは、「根音」(こんおん)と、
その「根音」の音(音名) の「2音」(全音2つ) 上の音 と、
その「根音」の音(音名) の「3音半」(全音3つ + 半音1つ) 上の音、
という3つの音で構成された明るい響きの「コード」(和音)の事です。

「メジャーコード」(長三和音)とは
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※ 「根音」(こんおん) というのは、
”「コード」(和音)の基礎になる音” の事で、
「Root」(ルート)とも呼ばれます。

「メジャーコード」(長三和音) に、
「ド」・「ミ」・「ソ」という3つの音で構成される「Cメジャーコード」という「コード」があります。

「メジャーコード」(長三和音)とは
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この「Cメジャーコード」は、「ド」(C) を「根音」の音として、
「ド」 の 「2音」上の音である「ミ」、
「ド」 の 「3音半」上の音である「ソ」、
という 3つの音で構成されている「メジャーコード」(長三和音) となっています。

メジャーコード(長三和音)を度数で説明
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※ また、「度数」でいうと、「根音」の音に、
「根音」 の「長3度」(ちょうさんど) 上の音と、
「根音」の音(音名) の「完全5度」(かんぜんごど) 上の音の3つの音で構成されるコードを
「メジャーコード」(長三和音)
と言います。

Dメジャーコードの説明
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「根音」の音を 「レ」(D) にした場合、

「レ」(D)・「ファ#」(F#)・「ラ」(A) の3音で構成された「コード」が「メジャーコード」 になります。

※ また、「レ」(D)を「根音」としているので、
コードの名前は「Dメジャーコード」と言います。

このように、「根音」の音と、
その「根音」の音の「2音」(全音2つ) 上の音 、
「3音半」(全音3つ + 半音1つ) 上の音、
の3つの音で構成される 響きが明るい「コード」の事を「メジャーコード」(長三和音) と言います。

Dメジャー・セブンス・コード(D Major 7th)
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「メジャーコード」という名称が付くコードには、

「メジャーセブンス」コードや、

Dメジャー・アドナインス・コード(D Major add9)
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「メジャーアドナインス」コードなど、
様々なコードがありますが、

それらのコードも、「メジャーコード」(長三和音) を「原型」として、
別の音を付け足す事で作られています。

Dメジャー・コード(D Major)の構成音(レ・ファ#・ラ)
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また、そのコードの構成音の音であれば、
オクターブ上下に音を付け足しても、
同じコードとして考えます。

※ 「構成音」(こうせいおん) というのは、
”そのコードを作るために組み合わされている音” の事です。

多くの場合、「コード」を使う際には、
構成音のオクターブ上の音も付け足して使います。

「Dメジャーコード」の使い方
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例えば、「Dメジャーコード」であれば、
「レ・ファ#・ラ・レ・ファ#」というように、

オクターブ上の「レ・ファ#」なども付け足して使われます。

マイナーコード(短三和音 : たんさんわおん) について

それでは次に、「マイナーコード」 について解説していきます。

「マイナーコード」 というのは、「根音」の音と、
その「根音」の音(音名) の「1音半」(全音1つ + 半音1つ) 上の音、
その「根音」の音(音名) の「3音半」(全音3つ + 半音1つ) 上の音、
という 3つの音で構成された暗い響きの「コード」(和音)の事です。

「マイナーコード」 (短三和音)とは
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※ また、「度数」でいうと、「根音」の音に、「根音」 の「短3度」(たんさんど) 上の音と、
「根音」の音(音名) の「完全5度」(かんぜんごど) 上の音の3つの音で構成されるコードを、
「マイナーコード」(短三和音)と言います。

マイナーコード (短三和音)を度数で説明
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「マイナーコード」(短三和音) に、「ド」・「ミ♭」・「ソ」という3つの音で構成される「Cマイナーコード」( ※上の画像のコード) という「コード」があります。

この「Cマイナーコード」は、「ド」(C) を「根音」の音として、
「根音」の音の「1音半」上の音である「ミ♭」、
「根音」の音の「3音半」上の音である「ソ」、
という 3つの音で構成されている「マイナーコード」(短三和音) となっています。

Dマイナーコードを度数で説明
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「根音」の音 を 「レ」(D) した場合、

「レ」(D)・「ファ」(F)・「ラ」(A) の3音で構成された「コード」が「マイナーコード」 になります。

※ また、「レ」(D)を「根音」としているので、
コードの名前は「Dマイナーコード」と言います。

このように、「根音」の音と、
その「根音」の「1音半」(全音1つ + 半音1つ) 上の音 、
「3音半」(全音3つ + 半音1つ) 上の音、
の3つの音で構成される 響きが暗い「コード」の事を「マイナーコード」(短三和音) と言います。

Dマイナー・セブンス・コード(D minor 7th)
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「マイナーコード」という名称が付くコードには、
「マイナーセブンス」コードや、

Dマイナー・アドナインス・コード(D minor add9)
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「マイナーアドナインス」コードなど様々なコードがありますが、

それらのコードも、「マイナーコード」(短三和音) を「原型」として、
別の音を付け足す事で作られています。

マイナーコード(短三和音)の構成音
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また、マイナーコードでも、
構成音の音であれば、
オクターブ上下に音を付け足しても、
同じコードとして考えます。

多くの場合、「マイナーコード」を使う際にも、
構成音のオクターブ上の音も付け足して使います。

「Dマイナーコード」の構成音
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例えば、「Dマイナーコード」であれば、
「レ・ファ・ラ・レ・ファ」というように、

オクターブ上の「レ・ファ」なども付け足して使われます。

メジャーコード (長三和音) と マイナーコード (短三和音) の構成音の違い

メジャーコード(長三和音)とマイナーコード(短三和音)の構成音の違い
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「メジャーコード」(長三和音) と 「マイナーコード」(短三和音) の構成音は、
「根音」と、「根音」の「完全五度」 上の音、
という2音は同じになっていますが、

長三度か短三度でメジャーとマイナーが分かれる
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その間の音が、
「根音」の「長三度」 上の音なのか、
「根音」の「短三度」 上の音なのか、
という違いになっています。

※ ただ、「コード」には、
「転回形」(てんかいけい) と 「分数コード」(ぶんすうコード) というものがあって、
「メジャーコード」であれ、「マイナーコード」であれ、
「転回形」(てんかいけい) のコード や 「分数コード」(ぶんすうコード) では、

転回形と分数コード(オンコード)
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3つの音で作られる「メジャーコード」と「マイナーコード」の原型の形が分からない状態になっている事があります。

※ ですので、そのコードが何のコードなのかを判断する際には、
コードの明暗と、コードの構成音から判断するように注意してください。

※ 「転回形」(てんかいけい) と「分数コード」(ぶんすうコード) については別の動画で解説していますので、お手数ですが、そちらを参照してください。

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