映像データ / フレームレート (FPS) とは? (テキストと画像での解説)
※ テキストと画像での解説内容は、動画での解説内容と同じものとなっています。
動画の映像データというのは、パラパラ漫画のように、
静止画が連続して映し出される事で作られています。
例えば、この映像の場合、
こんな感じで、
パラパラ漫画のように、
複数の静止画を連続して映し出す事で映像が作られています。
また、動画の映像においても、パラパラ漫画と同じように、
前の静止画から、次の静止画までの動きを、
より細かく描写していく事で、滑らかな映像になります。
例えば、この映像を作っている静止画の数を、
3分の1 の数に減らすと、
元の映像と比べても分かるように、
少しカクカクした動きの映像になります。
ですので、動画の映像を作る際には、
映像を作る静止画の数を、
ある程度、多めに設定して作ります。
フレームレート / Frames Per second (FPS)
動画の映像を作る静止画の数は、
「フレームレート」で設定します。
※ 「フレームレート」は、
「 FPS 」(Frames Per Second) とも呼ばれます。
「フレームレート」、または、「FPS」(Frames Per Second) とは、
” 1秒間における静止画の数 ” を表す単位の事です。
※ 「フレームレート」の値には、
数値の後に「 fps 」を付けて表します。
例えば、「フレームレート」の値が「30」(fps) の場合、
1秒間に30枚の静止画を連結した映像、
という事になり、
「フレームレート」の値が 「60」(fps) の場合、
1秒間に60枚の静止画を連結した映像、
という事になります。
※ 動画編集ソフトでは、
新しくプロジェクトを作成する際に、
「画像サイズ」 (動画サイズ / 「動画の解像度」の事) や、
動画の音声における「音声レート」(サンプリングレート / サンプリング周波数 の事) と一緒に、
「フレームレート」(FPS) の値を設定します。
フレームレート(FPS) の値を大きくする場合の注意点
映像を作っている静止画の数が多いほど、
映像が滑らかな動きになりますが、
その分、映像のデータ量が多くなるので、
「フレームレート」の値が大きい映像ほど動画ファイルのデータ量が大きくなります。
また、バスケットなどのスポーツや、
格闘ゲームなどのように、
動作の変化が多い映像であれば、
「フレームレート」の値を大きくすることで、
より滑らかな映像として感じられますが、
動作が少なく、あまり変化が無い映像の場合には、
「フレームレート」を大きな値にしても、
「フレームレート」の値が小さい時と比べて、
映像の滑らかさに、
あまり違いが感じられません。
ですので、動きの変化が多い映像なのかどうかによって、
「フレームレート」の値を いくつに設定するか考えましょう。
一般的に使われるフレームレート(FPS)の値
一般的に、「フレームレート」の値は、
- 「24」(fps)
- 「30」(fps)
- 「50」(fps)
- 「60」(fps)
- 「120」(fps)
の いずれかで設定されます。
「フレームレート」の値が「30」(fps)くらいあれば
違和感の無い滑らかな映像になるので、
基本的に、「フレームレート」の値は、
「30」(fps) に設定して問題ないと思います。
動きの変化が多い映像であれば「60」(fps)、
または、「120」(fps) に設定しましょう。
※ YouTube や ニコニコ動画 などの動画投稿サイトでは、
「フレームレート」は「24~60」(fps) が推奨されているので、
動画投稿サイトにアップする動画を作る際には、
「フレームレート」を「30」(fps)か「60」(fps) に設定すると良いと思います。
動画編集ソフトに動画ファイルを読み込むときのフレームレート(FPS)の注意点
「フレームレート」を「60」(fps) に設定した動画編集ソフトのプロジェクトに対して、
「フレームレート」の値が
「30」(fps) で作られた動画を
読み込んだとしても、
「30」(fps) の動画の映像が、
「60」(fps) で作られた映像のように、
前の静止画から、次の静止画までの動きを、
より細かく描写した滑らかな映像になる訳ではなく、
「30」(fps) の動画の映像を作っている静止画を2倍の数に増やして、
1秒間に60枚の静止画の映像になるだけです。
例えば、この映像は、
フレームレートが「30」(fps) で作られた映像なのですが、
この映像の動画ファイルを、
「フレームレート」を「60」(fps)に設定した動画編集ソフトのプロジェクトに読み込んだ場合、
” 各フレームの静止画をコピーして後ろに追加する ” 、
というようにして、
2倍の静止画の数にするだけになります。
逆に、「フレームレート」を「30」(fps) に設定した動画編集ソフトのプロジェクトに対して、
「フレームレート」の値が「60」(fps) で作られた動画ファイルを読み込んだ場合、
「60」(fps) の動画の映像を作っている静止画を間引くことで、
静止画の数を 2分の1 の数に減らして、
1秒間に30枚の静止画の映像にします。
ですので、動画編集ソフトに、
何かしらの動画ファイルを読み込んで映像を作る場合には、
” 読み込む動画ファイルの映像におけるフレームレートに合わせて作るのか ”、
といった事も考慮して、
動画編集ソフトのプロジェクトの「フレームレート」を設定しましょう。