音名について ~ イタリア式音名・アメリカ式音名・日本式音名 ~ (テキストと画像での解説)
※ テキストと画像での解説内容は、動画での解説内容と同じものとなっています。
音楽で使用される「楽音」(がくおん)には、それぞれ「音名」が付けられています。
※ 「音名」というのは、”各楽音の音に付けられる名前” の事です。
基準音の「440Hz」にあたるピアノの鍵盤には、「ラ」という「音名」が付けられていて、
「ラ」の鍵盤から、白い鍵盤を5つ下に移動した白い鍵盤には「ド」という音名が付けられています。
その「ド」の白鍵から順番に、白鍵に対して「ドレミファソラシド」という「音名」が付けられています。
※ 小学校の音楽の授業で習う「ドレミファソラシド」です( ^ ^ )
表記する際には、どの高さの「ド」や「レ」なのかを判断するために「do1」や「re2」というように番号を振り分けます。高さを判別するための表記の仕方については
つまり、「ドレミファソラシド」が繰り返されるように音名が付けられています。
白鍵の「ドレミファソラシド」という音名に、
「#」(シャープ) や 「♭」(フラット) という「音楽記号」を付けて、
「ド#」(ドシャープ) や、「ソ♭」(ソフラット)、
というように呼びます。
※ 「#」(シャープ) や 「♭」(フラット) などの「音楽記号」については、別の動画で解説していきます。
イタリア式音名・アメリカ式音名・日本式音名
※ 正確には、
「Do」(ド)・「Re」(レ)・「Mi」(ミ) ・「Fa」(ソ)・「Sol」(ソ)・「La」(ラ)・「Si」(シ)・「Do」(ド)
と表記しますが、特に覚えなくても大丈夫です( ^ ^ )
他にも、
「C・D・E・F・G・A・H・C」 (発音 :ツェー・デー・エー・エフ・ゲー・アー・ハー・ツェー)
と表記する「ドイツ式」などがあります。
ただ、これらの「音名」の中で、日本のポップス系やロック系などの音楽で使用するのは、
主に、「アメリカ式音名」の「CDEFGABC」で、
音楽の教本・教材などで、「日本音名」の「ハニホヘトイロハ」での表記が使用される事があるくらいで、他の「音名」は、ほとんど使用する事が無いと思います。
ですので、「ドレミファソラシド」は、「アメリカ式音名」では「CDEFGABC」、
「日本式音名」では「ハニホヘトイロハ」、という事を覚えておいて頂ければ大丈夫です。
また、DTMを行う際には、「C4」や「C5」という表記が出てきます。
オクターブごとの音名
先ほど、「イタリア音名」の「ドレミファソラシド」を、
”ドレミファソラシドが繰り返される” と説明しましたが、
このままだと、”ドの音を出して” と言われた時に、
どの高さの「ド」なのかが分かりません。
そのため、「イタリア音名」の表記では、どの高さの「ド」なのかを判断するために、
「do1」・「do2」といった番号が振り分けられます。
※ 同じように、どの高さの「レ」なのかを判断するために、
「re1」・「re2」というように表記します。
※ ただ、先ほど解説したように、「イタリア音名」の「do・re・mi…」という表記はポップスやロックなどのジャンルではほとんど使う事が無いので覚えなくても大丈夫です。
「アメリカ式音名」でも、どの高さの「ド」なのかを判断するために、
「C1」・「C2」といった番号が振り分けられます。
※ 「イタリア音名」と「アメリカ音名」では、振り分けられる番号の表記は異なります。
「イタリア音名」と「アメリカ音名」では、振り分けられる番号の表記は異なります。
「アメリカ式音名」は「国際式」(世界共通)となっていて、
DTMを行う際にも、DTMソフトや機材のボタン、
パラメーターが「アメリカ式音名」で表記されています。
Chapter 1 で紹介させていただいたMIDIシーケンサーソフト「Domino」でも、
ピアノロールの部分に「C3」や「C4」と「アメリカ式音名」で
どの高さの「ド」なのかが表記されています。
ですので、「アメリカ式音名」での表記は覚えておいて頂ければと思います。
※ ちなみに、日本音名では、どの高さの「ド」なのかを判断するために、
「中央ハ」(一点ハ)・「二点ハ」…と表記します。

※ ただ、日本音名での表記は、あまり使わないので、
何となく覚えておいて頂ければ大丈夫です。