Audacity (オーダシティ) の 基本操作 ( 音声ファイルの読み込み・再生・ループ再生・音量とPANの調節・ミュート・ソロ・プロジェクトファイルの保存方法) (テキストと画像での解説)
※ テキストと画像での解説内容は、動画での解説内容と同じものとなっています。
「Auudacity」 (オーダシティ) でオーディオファイルを編集する際には、
編集したいオーディオファイルをAudacity(オーダシティ)の画面にドラッグ&ドロップします。
モノラル音源のオーディオファイルの場合には、
1つの波形が表示されて、
ステレオ音源のオーディオファイルの場合には、
2つの波形が表示されます。
※ モノラル というのは、
「単一」 という意味で、
モノラル音源のオーディオファイルを再生すると、
このように、全ての音が 1つの方向から聴こえてくるようになっています。
※ ステレオ というのは、
「立体的」 という意味で、
ステレオ音源のオーディオファイルを再生すると、
このように、色々な音が左右に分かれて聴こえてくるようになっています。
Audacity (オーダシティ) の 再生/録音ツールバー の使い方
読み込んだオーディオファイルの再生や、一時停止などは、
Audacityの画面左上にある
再生ツールの各ボタンをクリックして行います。
再生ボタンを押すと、
先頭から再生が始まり、
再生中に一時停止ボタンを押すと、
その位置で一時停止のシークバーが止まります。
もう一度、一時停止ボタンを押すと、
その一時停止のシークバーがある位置から再生が始まります。
※ 再生中、または、一時停止の状態で再生ボタンを押した場合は、
先頭から再生し始めます。
停止ボタンを押すと、
シークバーが先頭に戻ります。
停止ボタンの右隣の二つのボタンは、
左側のボタンがシークバーを
先頭に移動させるボタンで、
右側のボタンがシークバーを最後に移動させるボタンです。
※ 当たり前かもしれませんが、
シークバーが最後にある状態で
再生ボタンを押しても、
最後の位置にあるシークバー以降には、
オーディオデータが無いので何も再生されません。
その右隣のボタンは、
Audacity で 録音を行う際の
録音開始ボタンです。
※ Audacity での録音方法については、
別の動画で解説していきます。
その右隣のボタンは、
ループ再生機能の ON/OFF を
切り替えるためのボタンです。
「選択ツール」で特定範囲を範囲選択した際に、
ループ再生機能ボタンをクリックしてONにすれば、
範囲選択した箇所の終わりまで再生されると、
自動的に、範囲選択した箇所の最初に戻り、
ループ (繰り返し) 再生されます。
ループ機能をOFFにすると、
範囲選択している箇所の終わりを素通りして、
そのまま再生されるようになります。
また、再生したい箇所の
メモリの位置をクリックすれば、
その箇所から再生されて、
選択ツールを選んでいる状態で、
オーディオデータの波形の上でクリックすれば、
その位置にシークバーが移動します。
※ 波形の上でクリックしてシークバーを移動させた後、
再生ボタンを押すと、
そのシークバーの位置から再生されます。
※ また、キーボードの「スペース」キーは再生と停止のショートカットキーとなっていて、
「スペース」キーを押すと、シークバーがある位置から再生されて、
もう一度スペースキーを押すと停止します。
トラックごとの音量とPAN(音の定位)の調節
読み込んだオーディオファイルは、
それぞれ、別々のトラックとして分けられて、
各トラックの左側にある 音量フェーダー や、
「PAN」(音の定位) の フェーダー で、
トラックごとに 音量 や PAN(音の位置) を調節出来ます。
Audacity(オーダシティ)全体の再生音量は、
画面上部にある音量フェーダーで行います。
トラックの「ミュート」(消音)・「ソロ」ボタン
また、各トラックの「ミュート」ボタンをクリックすると、
そのトラックの音をミュート(消音)状態に出来て、
「ソロ」ボタンをクリックすると、
他のトラックが全て「ミュート」状態になり、
「ソロ」ボタンを押したトラックの音だけを再生する事が出来るようになります。
波形の拡大縮小
波形の左右の表示を拡大縮小するには、
画面上部にある虫眼鏡マークのボタンの「+」 と 「-」 をクリックします。
※ また、キーボードの「Ctrl」キーを押しながら、
マウスのスクロールをコロコロする事でも、
波形の左右の表示を拡大縮小する事が出来ます。
波形の上下の表示を拡大縮小するには、
各トラックの端にマウスを合わせてカーソルが上下矢印になった状態でドラッグします。
また、選択ツールで範囲選択した状態で、
虫眼鏡ボタンの右隣にある
「選択範囲をウィンドウに合わせる」ボタンをクリックすると、
範囲選択した箇所が、
ウィンドウ幅の最大まで拡大されます。
その右隣にある
「プロジェクトをウィンドウに合わせる」ボタンをクリックすると、
先頭のオーディオデータから
最後のオーディオデータまでの範囲が
ウィンドウ幅に合わせて表示されます。
その右隣の「拡大切り替え」ボタンをクリックすると、
波形のデータの最小値が見える大きさに拡大されます。
また、Audacity も他のソフトと同じように、
Audacity画面の最大表示を解除すれば、
Audacity画面の端をドラッグして画面幅を調節出来ます。
トラックの削除
トラックを削除したい場合には、
トラックの左上にある「×」ボタンをクリックします。
行った処理を戻したい場合には、
キーボードの 「Ctrl」 + 「Z」 のショートカットキー、
再び処理した状態にしたい場合、
「Ctrl」 + 「Y」 の ショートカットキー を使用しましょう。
Audacity (オーダシティ) の各ツールバーの配置変更
また、Audacity の 画面上部にある各ツールバーの位置は、
各ツールバーの左端の箇所をドラッグして位置を移動させる事が出来ますので、
ご自身が使いやすいように、
各ツールバーの位置を移動させてカスタマイズしてみましょう。
Audacity (オーダシティ) の プロジェクトファイルの保存方法
それでは最後に、Audacity の プロジェクトファイル の保存する方法について解説していきます。
※ Audacity の プロジェクトファイル として保存する事で、
オーディオデータの編集状態をそのまま保存しておくことが出来ます。
プロジェクトファイルとして保存するには、
「ファイル」 ⇒ 「保存」 ⇒ 「保存」をクリックして、
表示されたエクスプローラーで
保存先フォルダを選択して、
ファイル名の入力を行い、
「保存」ボタンをクリックします。
これで、保存先に指定したフォルダに「(ファイル名).aup3」 という Audacity のプロジェクトファイルが保存されます。
※ Audacity の プロジェクトファイル を保存すると、
同じフォルダに 「~~shm」 と 「~~wal」 というファイルが作成される事があります。
このファイルは、プロジェクトファイルを開いた時に自動的に無くなるので、とりあえずは、プロジェクトファイルと一緒に保管しておきましょう。
古いバージョンの Audacity (オーダシティ) の プロジェクトファイルを保存する時の注意点
バージョンが古い Audacity のプロジェクトファイルでは、
拡張子が「~.aup」という拡張子なのですが、
「~.aup」 という拡張子は、
「AviUtl」 という 無料の動画編集ソフト のプロジェクトファイルと同じ拡張子で、
「~.aup」 という拡張子が「AviUtl」 と関連付けられている場合、
Audacity の プロジェクトファイル であっても、
「~.aup」 という プロジェクトファイル をダブルクリックすると、
パソコンが 自動的に 「AviUtl」 でファイルを開こうとしてしまいます。
ですので、古いバージョンの
Audacity を使っている場合、
Audacity を起動させて、 Audacity 画面上部の
「ファイル」 の 「開く」 から Audacity のプロジェクトファイルを読み込むようにしましょう。