Audacity (オーダシティ) の 使い方 – テンポの変更 (BPMの変更)

Audacity (オーダシティ) の 使い方 – テンポの変更 (BPMの変更)     (テキストと画像での解説)

※ テキストと画像での解説内容は、動画での解説内容と同じものとなっています。

「Audacity」(オーダシティ) では、
オーディオデータ の 音の高さ (ピッチ) を変化させずに、
テンポ (BPM) を変える事が出来ます。

テンポ(BPM)を変更するには範囲選択する

テンポを変えるには、まず、
テンポを変えたい範囲を範囲選択します。

トラックの全オーディオデータを範囲選択

1つのトラックの始めから終わりまでを範囲選択する場合には、
トラックの左側画面をクリックします。

タイムラインの何もない箇所をクリック

プロジェクトの全オーディオデータのテンポを変更する場合には、

タイムラインの何もない箇所をクリックして、
どの範囲も選択していない状態にするか、

プロジェクト全体のオーディオデータを選択

「Ctrl」 + 「A」 (全てを選択) のショートカットキーを押して、
プロジェクト全体を選択状態にします。

「エフェクト」の「テンポの変更」をクリック

テンポを変えたい範囲を選択状態にしたら、
画面上部の「エフェクト」をクリックして、
その中の「テンポの変更」をクリックします。

どの範囲も選択していない状態
「エフェクト」の「テンポの変更」をクリック
自動的に全オーディオデータが範囲選択

※ ちなみに、どこの範囲も選択していない状態で「テンポの変更」をクリックすると、
自動的にプロジェクト全体が範囲選択されます。

1つのトラックの全オーディオデータを選択

とりあえず、このページでは、例として、
1つのトラックの全オーディオデータのテンポ (BPM) を変更していきます。

「テンポの変更」画面の設定項目の説明 と 設定の仕方

「テンポの変更」をクリックする
「テンポの変更」画面が表示される

「テンポの変更」をクリックすると、
「テンポの変更」画面が表示されます。

「変更率」 という設定項目の説明

「テンポの変更」画面の「変更率」

「テンポの変更」画面上部の「変更率」という箇所では、

元のテンポ (BPM) から
どれくらい テンポ を 変化させるかを 「%」(パーセント) で指定できます。

「変更率」の値の説明

※ 元のテンポ (BPM) が 「120」 で、
「変更率」の値 を 「10%」 にした場合、

元のテンポ (BPM) の 「120」(BPM) の 「10%」である「12」を「120」に足すので、
(「120」×「10%」=「12」)

「120」+「12」=「132」、 という事で、
テンポを「132」(BPM) に変化させる事になります。

フェーダーを動かして「変更率」を調節

また、「変更率」は、
下にあるフェーダーをドラッグする事でも調節する事が出来ます。

「1分間の拍数(BPM)」 という設定項目の説明

「1分間の拍数(BPM)」という設定項目の説明

その下の「1分間の拍数 (BPM)」という箇所では、

元のテンポ (BPM) から、
いくつの テンポ (BPM) に変化させるかを設定する事が出来ます。

左側に元のテンポ、右側に変更したいテンポ

例えば、 元のテンポが 「140」(BPM) で、
テンポ を 「160」(BPM) に変化させたい場合には、

左側に元のテンポである「140」を入力して、
右側に変化させたいテンポである「160」を入力します。

「変更率」と「長さ(秒)」の値も連動する

※ また、「1分間あたりの拍数 (BPM)」 の箇所に値を入力すると、

「変更率」や、
下の「長さ(秒)」の値も
連動して変わります。

「長さ(秒)」 という設定項目の説明

「長さ(秒)」という設定項目の説明

一番下の「 長さ (秒) 」という箇所では、

範囲選択しているオーディオデータの始めから終わりまでの長さが、
左側に「秒数」で表示されていて、
右側に入力した秒数の長さに変化させる事が出来ます。

今選択している範囲の長さ

今、選択しているオーディオデータの始めから終わりまでの長さは「63.02」(秒)で、

右側の入力欄に「27」(秒)を入力

選択しているオーディオデータの始めから終わりまでの長さを「27」(秒) に短くしたいという場合には、

右側の入力欄に「27」と入力します。

「変更率」と「BPM」の値が連動して変更

そうすると、選択範囲のオーディオデータが、
27 秒 の長さになるように、
テンポ (BPM) の値が自動調節されます。

「変更率」・「1分間の拍数(BPM)」・「長さ(秒)」の違い

「変更率」・「1分間の拍数(BPM)」・「長さ(秒)」の違い

「変更率」・「1分間の拍数 (BPM)」・「長さ (秒)」 という設定項目は、

変化させるテンポを、
別の視点から設定するだけなので、
どれで設定を行っても問題ありません。

「高品質な伸縮を使用 (低速)」 というチェック項目の説明

「高品質な伸縮を使用(低速)」の説明

「高品質な伸縮を使用 (低速)」という項目にチェックを入れておくと、

テンポ (BPM) を変更する処理に少し時間がかかるようになりますが、

テンポ (BPM) を変更する際の、音質の劣化を抑えてくれるので、
チェックを入れた状態にしましょう。

「プレビュー」 というボタンの説明

また、「プレビュー」というボタンをクリックすると、
オーディオデータのテンポの変更後の状態を試聴する事が出来ます。

テンポの変更の実行と、再生の確認、注意事項について

「テンポの変更」画面の「OK」ボタンをクリック

変化させるテンポ(BPM)の設定が完了したら、
「OK」ボタンをクリックします。

テンポの変更処理が始まる

テンポの変更の処理が始まります。

オーディオデータが長い場合、
テンポの変更の処理には数分かかる事があります。

元々のオーディオデータとの聴き比べ

テンポ変更後のオーディオデータ

これで、元のオーディオデータのテンポ(BPM)から、
変化させたテンポの状態になりました。

この2つのオーディオデータは、元は同じオーディオファイルのデータで、

上のオーディオデータが テンポ (BPM) を速くした状態です。

それでは、元のオーディオデータを聴いてみます。

それでは次に、テンポを速くしたオーディオデータを聴いてみます。

Audacity では、このように、
音の高さ (ピッチ) を変えずに テンポ (BPM) を変える事が出来ます。

後は、オーディオファイルとして出力すれば、
変更したテンポ (BPM) のオーディオデータが保存されたオーディオファイルが完成します。

テンポの変更に関しての注意事項

Audacity での テンポ (BPM) の変更は、
音の高さ(ピッチ)を変えずに テンポ (BPM) を変更できますが、

音声データというのは、
テンポ (BPM) を変更すると音質が変化してしまうものなので、
その点を考慮して、テンポの変更を行いましょう。

テンポ変更前に戻す

※ また、変更したテンポが微妙だった場合には、
「Ctrl」+「Z」のショートカットキーを押せば、
変更前の状態に戻すことが出来ます。

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