Audacity (オーダシティ) の 使い方 – 速度の変更 (テキストと画像での解説)
※ テキストと画像での解説内容は、動画での解説内容と同じものとなっています。
Audacity (オーダシティ) では、
オーディオデータの速度の変化に合わせて 音の高さ(ピッチ)も変化させる機能があります。
オーディオデータの速度の変化に合わせて音の高さ(ピッチ)も変化させたい場合、
まず、速度を変えたい範囲を範囲選択します。
速度を変えたい箇所を範囲選択したら、
画面上部の「エフェクト」をクリックして、
その中の「速度の変更」をクリックします。
そうすると、「速度の変更」画面が表示されます。
「速度倍増」という設定項目の説明
「速度の変更」画面上部の
「速度倍増」という箇所では、
元の速度から、
どれくらい速度を変化させるかを 倍率 で設定できます。
「速度倍増」の値を「2」に設定した場合、
1分間の長さのオーディオデータが、30秒の長さのオーディオデータになる速度へと調節されます。
※ つまり、「2倍」の速度で再生されるオーディオデータに変化します。
「変更率」という設定項目の説明
「速度の変更」画面上部の
「変更率」という箇所では、
元の速度から、
どれくらい速度を変化させるかを パーセント(%) で設定できます。
「変更率」の値を「-50」(%) に 設定した場合、
1分間の長さのオーディオデータが、2分の長さのオーディオデータになる速度へ調節されます。
※ つまり、「1/2」の速度で再生されるオーディオデータに変化します。
「速度倍増」と「変化率」の値は、
下にあるフェーダーをドラッグする事でも調節する事が出来ます。
「標準レコード回転数」という設定項目の説明
「速度の変更」画面の「標準レコード回転数」という箇所では、
レコードの回転数で速度を変更する事が出来ます。
左側のプルダウンで 元の回転数 を設定して、
右側のプルダウンで 変更したい回転数 を設定できます。
※ 33回転・45回転・78回転 という
レコード盤の回転方式の回数で設定を行います。
回転数が少ない方が速度が遅く、
回転数が多い方が速度が速いので、
速度を速くしたい場合には、
変更前の回転数より、
変更後の回転数が多くなるように設定します。
「速度倍増」・「変更率」・「標準レコード回転数」の違い
また、「速度倍増」・「変更率」・「標準レコード回転数」で設定した値は、連動していて、
いずれかの値を変更すると、
他の設定項目の値も連動して変更されます。
「選択する長さ」(選択範囲の長さと、速度変更後の長さ)
また、変更した値による時間的な長さの変化は、
「速度の変更」画面の左下の「選択する長さ」という箇所に表示されます。
「現在の長さ」が、
選択範囲の現在の長さを表していて、
「新しい長さ」が、
設定した値による速度変更後の
選択範囲の長さを表しています。
プレビューボタンで視聴
また、「プレビュー」ボタンをクリックすると、
オーディオデータの速度の変更後の状態を試聴する事が出来ます。
速度の変更の実行・再生確認
変化させる速度の設定が完了したら、
「OK」ボタンをクリックします。
速度の変更の処理が始まります。
これで、元のオーディオデータの速度から、
変化させた速度の状態になりました。
この2つのオーディオデータは
元は同じオーディオファイルのデータで、
上のオーディオデータが速度を速くした状態です。
それでは、元のオーディオデータを聴いてみます。
それでは次に、速度を速くした
オーディオデータを聴いてみます。
Audacity では、このように、
オーディオデータの速度変化に合わせて 音の高さ(ピッチ) も変化させる事が出来ます。
後は、オーディオファイルとして出力すれば、
変更した速度のオーディオデータが保存されたオーディオファイルが完成します。