Audacity (オーダシティ) の 使い方 – 録音方法

Audacity (オーダシティ) の 使い方 – 録音方法     (テキストと画像での解説)

※ テキストと画像での解説内容は、動画での解説内容と同じものとなっています。

「Audacity」(オーダシティ) では、
パソコン内で再生されている音を録音したり、
パソコンと接続しているオーディオインターフェイスから入力される音を録音したりする際に、
利用すると便利な録音機能があります。

通常の録音方法

「録音/再生ツールバー」の 録音ボタンをクリック

通常、Audacity で録音を開始するには、
「録音/再生ツールバー」の
録音ボタンをクリックします。

Audacity(オーダシティ)の通常の録音方法

録音ボタンをクリックすると、
シークバーがある位置から録音が開始されて、

選択しているトラックに音声データが録音されていき、

停止ボタンをクリック、
または、キーボードのスペースキーを押すと、
録音が終了します。

音声データの後から録音される

※ ただ、録音するトラックに、
既に音声データがある場合には、

その音声データより前の位置にシークバーを移動させて録音を開始しても、

自動的に、その音声データより後の位置から録音が行われます。

※ もし、その音声データより前の位置から録音したい場合には、
新しくトラックを作成して、
作成したトラックに録音を行いましょう。

ステレオ録音設定では、モノラルトラックには録音出来ない

※ また、録音チャンネル設定が、
ステレオ録音設定になっている場合には、
モノラルトラックには録音出来ず、

モノラル録音設定では、ステレオトラックには録音出来ない

モノラル録音設定になっている場合には、
ステレオトラックには録音出来ません。

Audacity の 便利な録音機能

Audacity には、通常の録音方法以外に、

  • 録音を行う際に、録音位置を固定して、
    タイムライン画面を自動で左へスクロールさせる機能
    ( 再生/録音の位置をピン留め)
  • 録音ボタンをクリックした後、
    一定の音量が入力されると自動的に録音が開始される機能
    ( 音による録音起動)
  • シークバーがある位置の5秒前から再生されて、
    シークバーがある位置に来たら自動的に録音が開始される機能
    ( パンチ&ロール録音 )
  • 設定した時間になったら自動的に録音が開始されて、
    設定した時間になったら自動的に録音が終了する機能
    ( タイマー録音 )

といった機能を使って録音する方法があります。

録音位置を固定させる機能を使った録音方法 ( 再生/録音の位置をピン留め )

録音位置を固定して、
タイムライン画面を自動で左へスクロールさせる機能を使って録音するには、

「再生/録音の位置をピン留め」に チェックを入れる
「再生/録音の位置をピン留め」に チェックが入った状態

Audacity のメニューバーの
「録音と再生」をクリックして、

「録音/再生オプション」という項目の中の「再生/録音の位置をピン留め」をクリックして、
チェックが入っている状態にします。

「再生/録音の位置をピン留め」にチェックが入っている状態

「再生/録音の位置をピン留め」にチェックが入っている状態にすると、

録音位置が画面の中央に固定され、
タイムライン画面が自動的に右から左へスクロールしていくようになります。

一定音量が入力されると録音が始まる機能を使った録音方法 ( 音による録音起動 )

録音ボタンをクリックした後、一定の音量が入力されると、
自動的に録音が開始される機能を使って録音するには、

「音による録音起動」にチェックを入れる
「音による録音起動」にチェックを入れた

Audacity のメニューバーの「録音と再生」をクリックして、

「録音/再生オプション」という項目の中の「音による録音起動」をクリックして、
チェックが入っている状態にします。

「音による録音起動」にチェックが入っている状態にすると、

録音ボタンを押した後、
一定の音量が入力されるまでは録音が開始されず、

一定の音量が入力される事で
録音が開始されるようになります。

「音による録音起動」機能の「録音が始まる入力音量」を設定

「音による録音起動」の機能では、
録音が開始される入力音量の値を設定することが出来ます。

「録音起動レベル」をクリックする

録音が開始される入力音量の値を設定するには、

メニューバーの「録音と再生」をクリックして、
「録音/再生オプション」の中の「録音起動レベル」をクリックします。

「音による録音起動」画面のフェーダーをドラッグする
「-45」(dB)以上の音量で録音開始

表示された「音による録音起動」画面の「録音起動レベル」のフェーダーをドラッグすれば、

どれくらいの音量が入力されると録音が開始されるかが設定できます。

※ ただ、「音による録音起動」の機能は、
録音中の音が、
設定した入力音量より小さい音量になると、
録音が中断してしまうので、

その点も考慮して「音による録音起動」の機能を使用しましょう。

シークバーがある位置の5秒前から再生されて、シークバーがある位置に来たら録音される機能 ( パンチ&ロール録音 )

シークバーがある位置の5秒前から再生されて、
シークバーがある位置に来たら、
自動的に録音が開始される機能を使って録音するには、

「パンチ&ロール録音」をクリック

Audacity のメニューバーの
「録音と再生」をクリックして、

「録音」という項目の中の、
「パンチ&ロール録音」をクリックします。

「パンチ&ロール録音」をクリックする

そうすると、シークバーがある位置の5秒前から再生されて、

シークバーがある位置に来たら
自動的に録音が開始されます。

「パンチ&ロール録音」のショートカットキーを使って作業を楽にしよう!

「パンチ&ロール録音」のショートカットキー

また、「パンチ&ロール録音」は、
キーボードの「Shift」 + 「D」のショートカットキーでも行えます。

ショートカットキーを使った「パンチ&ロール録音」

ですので、特定位置から取り直したい場合には、
その特定位置にシークバーを移動させて、

「Shift」+「D」を押して、
「パンチ&ロール録音」を行い、

取り直した歌声やギターの演奏などが微妙だった場合には、

「Ctrl」+「Z」のショートカットキーで録音の処理を元に戻して、

再び、「Shift」+「D」を押して「パンチ&ロール録音」を行う、

といった感じでショートカットキーを使うと、
録音の作業が楽になります。

「パンチ&ロール録音」ができないパターン

シークバーが音声データ上にある

「パンチ&ロール録音」は、
既にあるオーディオデータ上にシークバーがある場合にだけ利用出来る機能で、

音声データが無い位置にシークバーがある

オーディオデータが無い位置に
シークバーを移動させて、
「パンチ&ロール録音」を行っても、

「クリップ内の時間を選択してください」というエラー画面

「クリップ内の時間を選択してください」というエラー画面が表示されるので、
その点も考慮して使用しましょう。

※ また、「パンチ&ロール録音」と「音による録音起動」の機能は、
併用することが出来ますが、
「パンチ&ロール録音」と「音による録音起動」の機能を併用するメリットは特に無いと思います。

設定した時間になると録音開始と録音終了が行われる機能を使った録音方法 (タイマー録音)

設定した時間になったら自動的に録音が開始されて、
設定した時間になったら自動的に録音が終了する機能を使って録音するには、

「タイマー録音」をクリックする

Audacity のメニューバーの「録音と再生」をクリックして、

「録音」という項目の中の、
「タイマー録音」をクリックします。

「Audaicty タイマー録音」画面が表示される

そうすると、
「Audacity タイマー録音」
という画面が表示されます。

「Audacity タイマー録音」画面の「開始日時」

「Audacity タイマー録音」画面の「開始日時」という箇所では、
録音を行い始める日時を設定する事が出来て、

「Audacity タイマー録音」画面の「終了日時」

「終了日時」という箇所では、
録音を終了する日時を設定する事が出来ます。

「開始日時」と「終了日時」の時間はパソコンでの日時と連動

「開始日時」と「終了日時」の時間は、
パソコンでの日時と連動していて、

「開始日時」と「終了日時」の日時をクリックして値を入力
「タイマー録音」を使って録音した

「開始日時」に設定した日時になると、
シークバーがある位置から
自動的に録音が開始されて、

「終了日時」に設定した日時になると、
自動的に録音が終了します。

インターネットラジオなどで、
特定時間枠の番組の音声を録音したい場合などには、
「タイマー録音」を利用すると良いと思います。

タイマー録音使用時のエラー画面

※ ただ、「タイマー録音」の機能は、
これまでに編集した内容がプロジェクトファイルに上書き保存されていない状態だと、

「タイマー録音は、
未保存の変更がある状態では使えません」という画面が表示されるので、

Audacityプロジェクトファイルの上書き保存

Audacityプロジェクトファイルを上書き保存してから使用しましょう。

※ また、「タイマー録音」と「音による録音起動」の機能も併用することが出来るので、
「タイマー録音」で設定した時間の範囲で、一定音量の入力が無い場合には録音しない、
といった使い方をすることも出来ます。

タイトルとURLをコピーしました