【 AviUtl の 使い方 】 合成モード (テキストと画像での解説)
※ テキストと画像での解説内容は、動画での解説内容と同じものとなっています。
映像系のオブジェクトにおける設定ダイアログの項目で、
共通する項目の1つに「合成モード」という項目があります。
「合成モード」は、
映像が重なる部分の色を合成するための設定項目です。
「合成モード」で、映像が重なる部分の色を合成する際には、
下のレイヤーにあるオブジェクトの「合成モード」を設定します。
例えば、「Layer 1」に円の図形オブジェクト、
「Layer 2」に四角形の図形オブジェクトがある場合に、
「Layer 2」の図形オブジェクトの「合成モード」で、
「加算」などを選択すれば、
「Layer 1」の図形オブジェクト と「Layer 2」の図形オブジェクトの映像が重なる箇所が、
2つの映像の色を合成した色に変化します。
※ また、「合成モード」の 合成の仕方の種類 によっては、
オブジェクトの映像が無いメインウィンドウ画面の黒い箇所も、
合成する色に含まれます。
3つのオブジェクトの映像が重なっていて、
上に重ねている2つのオブジェクトの「合成モード」を設定した場合には、
3つのオブジェクトの映像が重なる箇所では、
3つのオブジェクトの映像の色を合成した色に変化します。
合成モードの種類
「合成モード」では、
色の合成の仕方が選択できます。
「合成モード」で「通常」を選択した場合、
色が合成されず、通常どおり映像を重ねるだけになります。
「合成モード」で「加算」を選択した場合、
重なる映像の色の「RGB値」を ”足した値”の色になります。
※ 「RGB値」というのは、
光の三原色である「Red」(R) / 「Green」(G) / 「Blue」(B) の光の強さを表す値です。
パソコンやスマホの画面の画素(ピクセル)では、
「Red」「Green」「Blue」の光を組み合わせる事で様々な色を作り出します。
「Red」「Green」「Blue」の値は、
それぞれ「0~255」の段階で表され、
値が「0」の場合、
その光の色を全く含まないことになり、
値が「255」の場合、
その光の色を最大で含むことになります。
※ 例えば、「Red」の値を「255」、
「Green」と「Blue」の値を「0」にした場合、
完全な赤色になります。
また、「Red」「Green」「Blue」の値を「0」にした場合、
完全な黒色になり、
「Red」「Green」「Blue」の値を「255」にした場合、
完全な白色になります。
「Layer 1」の図形オブジェクトは赤色(R=255,G=0,B=0)で、
「Layer 2」の図形オブジェクトは緑色(R=0,G=255,B=0)なので、
「合成モード」で「加算」を選択した場合、
映像が重なる部分の色は、
赤色 (R=255,G=0,B=0) と 緑色 (R=0,G=255,B=0) を足して、
黄色 (R=255,G=255,B=0) になります。
合成の仕方の種類には、「減算」「乗算」「スクリーン」などがあり、
それぞれ合成の仕方の計算方法がありますが、
映像を作る際に、
合成の仕方の種類ごとに、
合成後の色を計算して映像を作っていくのは時間がかかるので、
「合成モード」を使う際には、とりあえず、それぞれを選択してみて、
イメージしている色になるかどうかで判断する方が良いと思います(^ ^)