【 AviUtl の 使い方 】 音声ファイル・オブジェクト (音量/再生速度/スロー再生/早送り etc…) (テキストと画像での解説)
※ テキストと画像での解説内容は、動画での解説内容と同じものとなっています。
音声ファイル・オブジェクトは、
音声ファイルの音声データを読み込むためのオブジェクトです。
音声ファイル・オブジェクトは、
タイムライン上で右クリックして、
「メディアオブジェクトの追加」の中の「音声ファイル」をクリックする事で挿入する事が出来ます。
音声ファイル・オブジェクトの説明 と 音声データの読み込み
挿入したばかりの音声ファイル・オブジェクトには、
何の音声データも読み込まれていません。
音声データを読み込むには、
挿入した音声ファイル・オブジェクトの設定ダイアログの左下にある「参照ファイル」ボタンをクリックして、
表示されたエクスプローラー画面で、
音声データを読み込みたい音声ファイルを探して、
ダブルクリックします。
そうすると、その音声ファイルの音声データが、
音声ファイル・オブジェクトに読み込まれます。
ただ、音声ファイルをタイムラインにドラッグ&ドロップすれば、
その音声ファイルの音声データを読み込んだ音声ファイル・オブジェクトになるので、
ドラッグ&ドロップで読み込むと良いと思います。
動画ファイルの音声データを音声ファイル・オブジェクトに読み込む
動画ファイルをタイムラインにドラッグ&ドロップすると、
その動画ファイルの音声データを読み込んだ音声ファイル・オブジェクトになります。
ただ、動画ファイルをドラッグ&ドロップした場合、
動画ファイルの映像データを読み込んだ動画ファイル・オブジェクトも一緒に挿入され、
音声ファイル・オブジェクトと動画ファイル・オブジェクトがグループ化された状態になっていて、
音声ファイル・オブジェクトをドラッグして移動すると、
動画ファイル・オブジェクトも一緒に移動します。
オブジェクト上で右クリックして「グループ解除」をクリックすれば、
グループ化が解除されて、
オブジェクトをバラバラに移動させる事が出来ますが、
音声ファイル・オブジェクトの
設定ダイアログ左下にある「動画ファイルと連携」に自動的にチェックが入った状態になっていて、
「動画ファイルと連携」のチェックを外さずに、
音声ファイル・オブジェクトをドラッグして動画ファイル・オブジェクトとの位置をズラしたり、
動画ファイル・オブジェクトを削除したりした場合には、
音声データの読み込みにエラーが発生して、
音声が再生されないようになります。
ですので、動画ファイルをタイムラインにドラッグ&ドロップして、
音声ファイル・オブジェクトだけ使いたい時や、
動画ファイル・オブジェクトと、
音声ファイル・オブジェクトを
別々に使いたい時は、
音声ファイル・オブジェクトの
「動画ファイルと連携」のチェックを外してから、
動画ファイル・オブジェクトを削除したり、
グループ化を解除したりして、
それぞれのオブジェクトを移動させるようにしましょう。
読み込む音声データを変更する
音声ファイル・オブジェクトに読み込む音声データを変更したい場合には、
「参照ファイル」ボタンをクリックして、
別の音声ファイルをダブルクリックすれば、
設定ダイアログ画面の「音量」・「左右」の値と、
エフェクトの設定値などは変更されず、
別の音声データが読み込まれた状態になります。
音声ファイル・オブジェクトの長さを調節する
音声ファイル・オブジェクトの長さは、
読み込んでいる音声データの長さまでとなっていて、
動画ファイルをタイムラインにドラッグ&ドロップして挿入した音声ファイル・オブジェクトの場合、
オブジェクトの端をドラッグすると、
エラーが発生して、
1フレームの長さに縮まり、
音声データの読み込みが行われなくなります。
音声ファイル・オブジェクト の エフェクト と オブジェクトの種類の変更
また、音声ファイル・オブジェクトに追加できるエフェクト類は、
音声用のエフェクト類となっていて、
変更できるオブジェクトの種類は、
音声系のオブジェクト類のみとなっています。
音声ファイル・オブジェクトの設定項目 (音量・左右・再生位置・再生速度)
音声ファイル・オブジェクトの設定ダイアログの設定項目は、
音声の調節を行う設定項目となっています。
「音量」の調節
「音量」という項目では、
読み込んでいる音声データの音量を調節する事が出来ます。
「音量」の値は「%」単位となっていて、
「音量」の値が「100」(%)の場合、
読み込んでいる音声データ本来の音量になります。
「音量」を「直線移動」に設定
また、「音量」を「直線移動」に変更すると、
音量が徐々に下がっていく、
または上がっていくように設定できます。
「直線移動」などのオブジェクトの移動・状態変化のやり方が分からない場合には、
下記のページを参照して下さい。
「左右」の調節
「左右」の値が「100」の場合、
読み込んでいる音声が完全に右に振られた状態になり、
「左右」の値が「-100」の場合、
読み込んでいる音声が完全に左に振られた状態になります。
「左右」を「直線移動」に設定
「再生位置」の設定
「再生位置」を「直線移動」に設定
また、「再生位置」を「直線移動」に変更すると、
左の値で、読み込んでいる音声データの始まり位置、
右の値で、読み込んでいる音声データの終わり位置が設定できるようになり、
音声ファイル・オブジェクトの端をドラッグして長さを伸ばすことも出来るようになります。
再生位置の左右の値で設定した再生範囲が、
音声ファイル・オブジェクトの長さに合わせて再生されるようになるので、
設定した範囲の秒数よりオブジェクトが長ければ、
スロー再生した時の音声の状態になり、
音が低くなります。
設定した範囲の秒数よりオブジェクトが短ければ、
倍速再生した時の音声の状態になり、
音が高くなります。
「再生速度」の調節
「再生速度」の値を「50」(%)に設定すると、
読み込んでいる音声データ本来の速度の「1/2」の速度で再生されるようになります。
※ 音声の音の高さは変えずに、
再生速度(テンポ/BPM)だけを変更したい場合には、
「Audacity」(オーダシティ)という無料の音声編集ソフトを使って、
音声データのテンポを編集しましょう。
「再生速度」の値を「200」(%)に設定すると、
読み込んでいる音声データ本来の速度の「2倍」の速度で再生されるようになります。
「再生速度」を「直線移動」に設定
中間点の使い方が分からない場合には、
下記のページを参照してください。
例えば、オブジェクトの先頭における「再生速度」を「100」、
中間点における「再生速度」を
「50」に設定すると、
中間点の位置から音声の再生速度が「50」に切り替わります。
「直線移動」や「加減速移動」、
「瞬間移動」などの移動の種類が分からない場合には、
下記のページを参照してください。
また、中間点で再生速度を切り替える場合、
中間点以降のオブジェクトの長さが自動伸縮しないので、
中間点で再生速度を切り替える際には、
オブジェクトの最後尾をドラッグして引っ張り、
オブジェクトの長さを適正な状態にしましょう。
動画ファイルをドラッグ&ドロップして挿入した音声ファイル・オブジェクト
また、動画ファイル・オブジェクトをタイムラインにドラッグ&ドロップして挿入した音声ファイル・オブジェクトの場合、
「再生位置」の値を調節する事は出来ず、
「再生速度」の値を変更するとエラーが発生して、
1フレームの長さに縮まり、
音声が再生されなくなります。
動画ファイルの音声データの再生速度を変更したい場合には、
メニューバーの「ファイル」の「WAV出力」をクリックして、
その動画ファイルの音声データを音声ファイルとして出力した後、
出力した音声ファイルをタイムラインにドラッグ&ドロップして、
その音声データを読み込んだ音声ファイル・オブジェクトにしてから、
再生速度を変更しましょう。
ループ再生
この音声ファイル・オブジェクトの場合、
読み込んでいる音声ファイルの音声データが 1~60フレーム (30fpsで2秒) の長さなので、
61フレーム以降からは、
先頭からの音声がループ再生されます。