【 AviUtl の 使い方 】 水面 (カスタムオブジェクト)

【 AviUtl の 使い方 】 水面 (カスタムオブジェクト)     (テキストと画像での解説)

※ テキストと画像での解説内容は、動画での解説内容と同じものとなっています。

「カスタムオブジェクト」の設定ダイアログ左下にあるプルダウンをクリックして、

「水面」を選択すると、
流れていく水面の映像が作れます。

「水面」の「XYZ」と「透明度」は、
他のオブジェクトと同じ内容になっていますが、

「拡大率」は無効となっていて、
「回転」の値を調節すると、
大回りする様に回転します。

※ 水面の映像は、
エフェクトの「基本効果」の「拡大率」エフェクトを使っても拡大縮小する事が出来ません。

また、水面の映像は、
立体的な奥行きがあって、
3Dのような映像に見えますが、

遠近法を使って立体感を出している平面的な映像となっています。

ですので、「拡張描画」や「カメラ制御」などを使って3D映像を作る際に、
「水面」を使う場合には、
その点を考慮して使いましょう。

※ 水面の映像は、
元々、Y軸の「810」の位置に敷かれている状態になっています。

水面の調節 (速度 / 方向 / 波紋 / 傾き)

速度

「速度」という項目では、
水が流れていく速度が設定出来て、

「速度」の値を大きくすると、水の流れが速くなり、
値を小さくすると水の流れが遅くなります。

「速度」の値を「0」にすると、
流れが完全に止まって、
水面が少し揺らいでいるだけの映像になります。

方向

「方向」という項目では、
水が流れていく方向を角度で設定する事が出来ます。

「方向」の値が「0」の場合、
奥から手前に水が流れるようになります。

「方向」の値が「90」の場合、
左から右に水が流れていきます。

「方向」の値が「-90」の場合、
右から左に水が流れていきます。

「方向」の値が「180」、
または、「-180」の場合、
手前から奥に水が流れていきます。

波紋

「波紋」という項目では、
水面の波紋の強さが設定できます。

「波紋」の値を大きくすると、
水面の波紋が強くなります。

「波紋」の値を小さくすると
水面の波紋が弱くなります。

傾き

「傾き」という項目では、
X軸を回転の軸として、
水面の映像を90度まで回転させる事が出来ます。

水面の設定 (色 / 波紋幅 / 波紋位置 / 波紋速度 / 水平境界ぼかし / 解像度 / 位置補正)

設定ダイアログ左下の「設定」ボタンをクリックすると、
水面の様々な設定が行えます。

「色」という項目では、
水面の色が設定できます。

※ 水面の色は、
設定ダイアログの「色」ボタンでも変更する事が出来ます。

波紋幅

「波紋幅」という項目では、
波紋の幅が設定できます。

「波紋幅」の値を大きくすると、
波紋の幅が広がり、
水面の波が大きな感じになります。

波紋位置

「波紋位置」という項目では、
波紋の発生位置が設定できます。

※「Z」の値を「8000」、
「傾き」の値を「50」くらいにすると、
波紋が発生している位置が見やすくなります。

初期状態だと、
波紋の発生位置は、
「方向」の値で設定した水が流れてくる方向の、
水面の端から離れた位置に設置されていて、

「波紋位置」の値を小さくするほど、
水面の映像の中心位置に波紋の発生位置が近づいていきます。

「波紋位置」の値を「0」にすると、
水面の映像の中心位置で波紋が発生するようになります。

波紋速度

「波紋速度」という項目では、
波紋の速度が設定できて値が大きいほど波紋の速度が速くなります。

水平境界ぼかし

「水平境界ぼかし」という項目では、
水面の映像の境界をボカす度合いが設定できます。

「水平境界ぼかし」の値を大きくすると、
水面の映像の境界がボヤけた映像になり、
その分、水面の映像が減少します。

※ また、ボカされる水面の境界は、
奥側だけとなっていて、手前と左右の境界はボカされません。

解像度

「解像度」という項目では、
水面の解像度が「0~100」の範囲で設定出来て、

「解像度」の値を大きくすると、
水面が高解像度で表示され、
水面の映像の範囲が少し広がります。

※ ただ、「解像度」の値を「50」以上にすると、
水面の映像の見た目が変わってきますし、
AviUtlの処理が少し重くなってしまうので、

「解像度」の値は「30~50」くらいの範囲で設定すると良いと思います。

位置補正

「位置補正」という項目では、 水面の映像を撮っているカメラの向きを、
下向きにした時のように変化させる事が出来ます。

「位置補正」の値を大きくするほど、
カメラが下向きになっていくような水面の映像になります。