【 AviUtl の 使い方 】 グループ制御・オブジェクト (テキストと画像での解説)
※ テキストと画像での解説内容は、動画での解説内容と同じものとなっています。
グループ制御オブジェクトは、オブジェクトを操作するタイプのオブジェクトで、
複数のオブジェクトの映像の座標位置を まとめて移動させたり、
複数のオブジェクトの映像を まとめて拡大縮小させたり、
まとめて回転させたりする事が出来るオブジェクトです。
タイムライン上で右クリックして、
「メディアオブジェクトの追加」の中の「グループ制御」をクリックすると、
グループ制御・オブジェクトが挿入できます。
※ グループ制御オブジェクトの操作対象範囲内に入っている
オブジェクトだけが、
グループ制御オブジェクトの操作対象となります。
グループ制御オブジェクトでは、
複数のオブジェクトの映像に、
まとめてエフェクトを施したりする事も出来ます。
※ グループ制御オブジェクトの設定ダイアログの右上にある
エフェクト追加ボタンからエフェクトを追加すれば、
グループ制御オブジェクトに追加したエフェクトが、
操作対象範囲内にあるオブジェクトに施されます。
また、グループ制御オブジェクトの設定ダイアログの右下にある「対象レイヤー数」という箇所の上下ボタンをクリックして、
対象レイヤー数を指定すると、
指定した対象レイヤー数の範囲までが、
グループ制御オブジェクトの操作対象のレイヤーになります。
グループ制御オブジェクト の XYZ
グループ制御オブジェクトの「XYZ」では、
操作対象範囲内にあるオブジェクトの映像の座標位置を、
まとめて移動させる事が出来ます。
グループ制御オブジェクトを選択すると、
メインウィンドウ画面に丸い点線と十字マークが表示されます。
この丸い点線と十字マークが、
グループ制御オブジェクトの「XYZ」の位置を示していて、
グループ制御オブジェクトの「XYZ」の値を調節すると、
丸い点線と十字マークが「XYZ」の値の位置に移動します。
グループ制御オブジェクトの「X」の値を「200」にすると、
丸い点線と十字マークが、
X軸の「200px」の位置に移動して、
操作対象の各オブジェクトの座標位置が、
X軸のプラス方向へ「200px」移動します。
グループ制御オブジェクト の 拡大率
グループ制御オブジェクトの「拡大率」では、
操作対象範囲内にあるオブジェクトの映像を、
まとめて拡大縮小する事が出来ます。
図形オブジェクトや画像オブジェクトなど、
各オブジェクトの「拡大率」を調節した場合、
各オブジェクトの映像が個別に拡大縮小しますが、
グループ制御オブジェクトの「拡大率」で拡大縮小を行った場合、
グループ制御オブジェクトの操作対象のオブジェクトの映像を、
1まとまりの映像として拡大縮小するので、
1枚の映像が拡大縮小するように、
操作対象のオブジェクトの映像が拡大縮小します。
※ グループ制御オブジェクトの「拡大率」は、
グループ制御オブジェクトの「Z」を調節した時と、
同じ感じで映像が拡大縮小します。
グループ制御で各オブジェクトを個別に拡大縮小させる
グループ制御オブジェクトを使って、
オブジェクトの映像を 個別に拡大縮小したい場合には、
グループ制御オブジェクトに「基本効果」エフェクトの中の
「拡大率」エフェクトを追加して、
「拡大率」エフェクトの「拡大率」で、
オブジェクトの映像を拡大縮小しましょう。
グループ制御オブジェクト の 回転 (X軸回転 / Y軸回転 / Z軸回転)
グループ制御オブジェクトの「X軸回転」「Y軸回転」「Z軸回転」では、
グループ制御オブジェクトの座標位置を表す十字マークが回転の中心となり、
操作対象範囲内にあるオブジェクトの映像全体を、
1枚の映像として回転させます。
ですので、グループ制御オブジェクトの「X軸回転」を調節すると、
X軸を回転の軸として、
このように回転します。
「Y軸回転」を調節すると、
Y軸を回転の軸として、
このように回転します。
「Z軸回転」を調節すると、
Z軸を回転の軸として、
このように回転します。
グループ制御で各オブジェクトを個別に回転させる
各オブジェクトを 1枚の映像としてではなく、
個別に回転する様にしたい場合には、
グループ制御オブジェクトに「基本効果」エフェクトの中の
「回転」エフェクトを追加して、
「回転」エフェクトの「XYZ」で、
オブジェクトの映像を回転させましょう。
上位グループ制御の影響を受ける
グループ制御オブジェクトを2つ以上重ねて使う場合に、
下のレイヤーにあるグループ制御オブジェクトの
「上位グループ制御の影響を受ける」にチェックを入れると、
上のレイヤーにあるグループ制御オブジェクトの影響を受けるようになります。
例えば、「Layer 1」のグループ制御オブジェクトの「X」の値を「200」に設定して、
「Layer 2」のグループ制御オブジェクトの「X」の値を「300」に設定した場合に、
「Layer 2」のグループ制御オブジェクトの
「上位グループ制御の影響を受ける」にチェックを入れると、
「Layer 1」と「Layer 2」のグループ制御オブジェクト、
両方の影響を受けて、
操作対象のオブジェクトの座標位置が、
X軸のプラス方向に「500」(px) 移動した状態になります。
逆に、「Layer 2」のグループ制御オブジェクトの
「上位グループ制御の影響を受ける」のチェックを外すと、
「Layer 1」のグループ制御オブジェクトの影響を受けなくなるので、
操作対象のオブジェクトの座標位置が、
X軸のプラス方向に「300」(px) だけ移動した状態になります。
※ グループ制御オブジェクトを3つ重ねて使う場合に、
3つのグループ制御オブジェクトの影響を受けるようにしたいなら、
下にあるレイヤーの 2つのグループ制御オブジェクトの
「上位グループ制御の影響を受ける」にチェックを入れましょう。
同じグループのオブジェクトを対象にする
「同じグループのオブジェクトを対象にする」
という項目にチェックを入れている場合、
グループ制御オブジェクトとグループ化したオブジェクトだけが、
そのグループ制御オブジェクトの影響を受けるようになります。
例えば、グループ制御オブジェクト と 「Layer 2」のオブジェクトをグループ化した場合、
「Layer 2」のオブジェクト以外は影響を受けなくなるので、
「Layer 3」と「Layer 4」のオブジェクトは影響を受けなくなります。
グループ制御オブジェクトをグループ化していない
「同じグループのオブジェクトを対象にする」にチェックを入れていて、
グループ制御オブジェクトをグループ化していない場合には、
他のオブジェクトとグループ化されていないオブジェクトのみが、
グループ制御オブジェクトの影響を受けるようになります。