Domino (ドミノ) の MIDI出力設定 (テキストと画像での解説)
※ テキストと画像での解説内容は、動画での解説内容と同じものとなっています。
「Domino」を使うには、「Domino」に入力したMIDIデータの送信先を設定する必要があります。
このページでは、「Domino」から、Windowsパソコンに内蔵されている「MSGS」(エムエスジーエス / Microfoft GS Wavetable Synth )というソフトMIDI音源に対してMIDIデータを送る設定方法を例として解説していきます。
Domino(ドミノ)のMIDI出力の設定
まず、「Domino」を起動させます。
※ デスクトップ画面に作成した「Domino」(ドミノ)のショートカットアイコンをダブルクリック。
※ Dominoを起動させる際に、「実行元を確認できませんでした。このソフトウェアを実行しますか?」という画面が表示される事があるかもしれませんが、
問題ないので「実行」をクリックしてください。
「Domino」の操作画面左上にある鉛筆マークのボタンを押し込まれている状態にしてマス目のどこかをクリックすると、
ノートを打ち込めるのですが、
打ち込んだMIDIデータの送り先であるMIDI音源を設定していないので、音は鳴りません。
※ 「Domino」はMIDIデータの入力・編集を行うためのMIDIシーケンサーソフトで、「Domino」自体が音声データを出力する訳ではありません。
MIDIデータの送り先の設定は「環境設定」画面で行います。
「環境設定」画面は、メニューの左側にある「ファイル」の項目の中の「環境設定」をクリックすると表示されます。
「環境設定」画面では、
「Domino」の様々な設定を行う事が出来て、画面左側には設定項目が表示されています。
その中に「MIDI-OUT」という項目があるのでクリックします。
そうすると、画面右側の表示が「MIDI-OUT」(MIDIデータの送り先の事)の設定を行う画面に切り替わります。
そこに「ポート」という項目があり、その一番上に「A」というポート番号があります。
※ 「ポート」と言うのは、データを送受信する接続部分の事です。
身近な例だと、パソコンと外部機器を接続するUSBの差込口はUSBポートと呼ばれ、
USBの差込口ごとに「USBポートのA」・「USBポートのB」というように識別されています。
「Domino」では、「MIDI-OUT」のポートが「A~P」まで16個あるので、MIDIデータの送り先として接続するソフトなどを最大で16個まで設定する事が出来ます。
(ちなみに、「MIDI-OUT」のポートと 「MIDIチャンネル」は別のものです。)
ポートの「A」の横にある「MIDI OUT デバイス」項目の「(未設定)」となっている部分をクリックします。
※ 「MIDI OUT デバイス」は、
MIDIデータの送り先を指定する項目です。
「(未設定)」という箇所をクリックすると、MIDIデータの送り先を選択する画面が表示されます。
その一番上に、「Microsoft GS Wavetable Synth」があるので、クリックします。
※ また、この動画の映像では、「MSGS」の下に「MIDI Yoke:1~MIDI Yoke:8」というMIDIデータの送り先が表示されています。
「MIDI Yoke」(ミディヨーク)というのは、「仮想MIDIケーブル」と言われるもので、MIDIデータを扱えるソフト間で
MIDIデータの送受信を行うためのケーブルの役割を果たすソフトの事です。
「MIDI Yoke」をインストールしていれば、「Domino」の「MIDI OUT デバイス」に表示されます。
ちなみに、「Domino」の「MIDI OUT デバイス」で、「MIDI Yoke 1」を設定して、
使用するDAWソフトの「MIDI-IN」(MIDIデータの受け取り)設定で、「MIDI Yoke 1」を設定すると、
「Domino」からのMIDIデータが、「MIDI Yoke 1」を経由してそのDAWソフトへ送られるようになります。
ポート「A」の「MIDI OUT デバイス」を「MSGS」に設定したら、
次に、「音源(音源定義ファイル)」と書かれている項目の
ポート「A」の段の「(未設定)」をクリックします。
そうすると、音源定義ファイルを選択する画面が表示されます。
※ 「音源定義ファイル」というのは、MIDI音源内の音色名(楽器名)や、各種設定方法などを定義するファイルの事です。
「音源定義ファイル」の役割などを理解するには、「MIDI」の「プログラムチェンジ」(PC)といったデータについての知識が必要になるのですが、
最近のDTMでは、MIDIのプログラムチェンジというデータを扱う事はあまり無いですし、
「音源定義ファイル」の設定なども、DAW内臓のMIDIシーケンサーを使用する際には、
特に行う事はないので、「音源定義ファイル」についての細かい解説は割愛させていただきます。
今回は、「MSGS」用の音源定義ファイルである「GSm(Microfoft GS Wavetable Synth)」をクリックして設定します。
※ ちなみに、DAWソフトなどで外部MIDIシーケンサーとして「Domino」を使用する場合には、
ほとんどのMIDI音源に対応している「GM Level1」という音源定義ファイルを選択します。
「音源(音源定義ファイル)」に
「GSm(Microfoft GS Wavetable Synth)」を設定したら、
「OK」ボタンをクリックします。
次の画面で「はい」をクリックします。
次の画面で「いいえ」をクリックします。
※ 「~~.dms」というのは、Dominoで打ち込んだMIDIデータや様々な情報を、Domino専用のプロジェクトファイルとして保存するためのファイル形式です。
今は特に保存する必要はないので「いいえ」をクリックします。
これで、DominoのMIDI-OUT(MIDIデータの送り先)の設定は完了です。
※ ちなみに、Dominoは、MIDI音源に対して打ち込んだMIDIデータを送るためのソフトなので、MIDI-INの方は特に設定しなくても大丈夫です。
トラックセレクトペインの表示設定
それでは次に、操作画面に「トラックセレクトペイン」と呼ばれる箇所を表示させる設定を行います。
※ 「トラックセレクトペイン」とは、MIDIデータを打ち込むトラックを選択するためのDominoの画面左側に表示される領域の事です。
Dominoのメニュー欄に「表示」と書かれている
箇所があるのでクリックします。
その中に、「トラックセレクトペイン」という項目があるのでクリックします。
そうすると、Dominoの画面左側にトラックを選択するための領域が表示されます。
この「トラックセレクトペイン」でMIDIデータを入力するトラックを選択できます。
ちなみに、トラックの選択はトラックセレクトペインを表示させなくても可能で、
左上の 「A1 (Piano 1)」 という箇所をクリックすると、プルダウンメニューが表示され、MIDIデータを打ち込むトラックを選択することが出来ます。
Domino(ドミノ)のMIDI出力設定が正しく行われているかの確認
それでは、画面上部の「鉛筆マーク」のボタンをクリックして押し込んだ状態にしたら、
マス目にノートを打ち込んでみましょう。
音が鳴れば、「MIDI OUT デバイス」などの設定が正しく行われています。
もし、ノートを打ち込んでも音が聴こえない場合は、
Dominoの出力音量が小さい、
もしくはミュート状態になっている可能性があります。
その場合は、パソコンの音量ボタンを押して音量調整ボックスを表示させ、「ミキサー」をクリックします。
Dominoを起動させている状態であれば、
Dominoの出力音量に関するフェーダーがあるので、
フェーダーを上に移動させて音量を大きくしましょう。
また、ミュート(消音)状態であれば、ミュートを解除しましょう。
これでDominoにノートを打ち込んでも音が鳴らない場合には、
「MIDI OUT デバイス」の設定や「音源(音源定義ファイル)」の設定が間違っている可能性があるので、
もう一度「MIDI-OUT」の設定箇所から解説動画を見直して頂ければと思います。
これで、Dominoの設定は終了となりますので、
画面右上の「X」ボタンをクリックしてDomino を閉じます。
プロジェクトファイルとして保存するかどうかの確認画面が表示されたら、「いいえ」をクリックします。