【MMDの使い方】アクセサリ と ボーン の 関連付け (テキストと画像での解説)
※ テキストと画像での解説内容は、動画での解説内容と同じものとなっています。
アクセサリ操作パネルの中段にあるプルダウンでは、
調節対象のアクセサリを
モデルのボーンに関連付ける事が出来ます。
調節対象のアクセサリ と モデルのボーンを関連付ける事で、
モデルのボーンを動かした際に、
アクセサリも連動して動くようにする事が出来ます。
左側のプルダウンメニューでは、
MMDに読み込んでいるモデルが指定出来て、
右側のプルダウンメニューでは、
指定したモデルのボーンを選択できます。
ダミーボーンの説明
多くの場合、アクセサリと関連付けるボーンには、
「ダミーボーン」と呼ばれるボーンを指定します。
「ダミーボーン」というのは、
位置や角度を調節してもモデルの部位(腕など)が回転も移動もしない空のボーンの事です。
ただ、腕にダミーボーンが付いていて、
腕の他のボーンを動かした際には、
「ダミーボーン」も動きます。
ですので、ダミーボーンとアクセサリの関連付けを行い、
ダミーボーンを調節して、
モデルがアクセサリを手に持っている状態にすれば、
腕や肩などのボーンを動かした際に、
連動してダミーボーンも動き、
持っているアクセサリも動く映像になります。
※ ただし、モデルによっては「ダミーボーン」が付けられていない事もあります。
このページの解説で使用しているモデルの「Tuneちゃん」には、
「右手ダミーボーン」・「左手ダミーボーン」という「ダミーボーン」を追加してあります。
ダミーボーンを追加している「Tuneちゃん」をダウンロードしたい場合には、
下のリンクをクリックして下さい。
ダミーボーン付き「Tuneちゃん」の
ダウンロードはこちらから
アクセサリとダミーボーンを関連付ける
それでは、「ダミーボーン」に「番傘」のアクセサリを関連付けして、
アクセサリを手に持たせてみます。
まず、アクセサリ操作パネルの左側のプルダウンで「Tuneちゃん」を選択して、
右側のプルダウンで「右手ダミーボーン」を選択します。
そうすると、このように、
「番傘」が「右手ダミーボーン」の位置に移動します。
アクセサリをボーンに関連付けたら、
アクセサリ操作パネルの「登録」ボタンをクリックして、
キー登録を行いましょう。
番傘を手に持っている状態に調節する
今のままだと、「番傘」を手に持っている状態になっていないので、
「右手ダミーボーン」の位置と角度を調節して、
Tuneちゃんの右手に持っている状態にします。
それでは、調節対象を「Tuneちゃん」に変更して、
「右手ダミーボーン」を調節します。
このように、関連付けした「右手ダミーボーン」の位置と角度を調節する事によって、
アクセサリを手に持たせている
状態にする事が出来ます。
※ また、「右ひじ」ボーンや「右腕」ボーンを調節すれば、
「右手ダミーボーン」も連動して回転するので、
「番傘」の角度を変えられます。
※ 「右手ダミーボーン」を調節して、
右手に持たせている状態にしたら、
「右手ダミーボーン」の調節状態をキー登録しましょう。
このような感じで、アクセサリをモデルの手に持たせたい場合などには、
アクセサリ操作パネルでモデルのボーンとアクセサリの関連付けを行いましょう。
アクセサリとボーンの関連付けを解除した時の注意点
ただ、アクセサリとボーンの関連付けを解除すると、
アクセサリ自体の3D空間内における位置と角度に戻ってしまうため、
関連付けを解除する直前のアクセサリの位置と角度を維持する事が出来ません。
そのため、アクセサリとモデルのボーンを関連付けて、
モデルにアクセサリを持たせた場合には、
”持っているアクセサリを 同じ位置と角度で 手から離す” という状態にする事が出来ません。
関連付け解除後もアクセサリを同じ位置と角度で維持する方法
”持っているアクセサリを同じ位置と角度で手から離す”
という状態にしたい場合には、
アクセサリ操作パネルでアクセサリとモデルのボーンの関連付けを行い、
さらに、モデル操作パネルで外部親設定によるモデル同士のボーンの関連付けを行います。
※ 「外部親設定」機能の使い方に関しては、
下のリンクから参照してください。
MMDの「Model」フォルダ内には、
「ダミーボーン.pmd」という「ダミーボーン」だけのモデルがあります。
その「ダミーボーン」だけのモデルのボーンと、
アクセサリを関連付けて、
そのダミーボーンのモデルと、
人型のモデルのボーンを「外部親設定」で関連付ける事で、
アクセサリを手放した際の3D空間内における位置と角度を維持させる事が出来ます。
ダミーボーン.pmd を使って、アクセサリを同じ位置と角度で放せるようにする
それでは、実際にやってみます。
「番傘」を手に持っている状態にしたので、
次に、調節対象を「Tuneちゃん」に切り替えて、
「Tuneちゃん」の各ボーンの調節を行い「番傘」を置くモーションを付けて、
「10フレーム」目にキー登録します。
「対象ボーン」を「ボーン01」、
「外部親モデル」を「なし」に
設定したら、
「外親登録」ボタンをクリックして、
「ボーン01」と、
「Tuneちゃん」の「右手首」ボーンの関連付けを解除するキーを10フレーム目に登録します。
最後に、「フレーム登録」ボタンをクリックして、
今現在の「ボーン01」の3D空間内における位置と向きを維持するキーを登録した後、
「外部親設定」画面を閉じます。
そうすると、関連付けを解除した後も、
「ボーン01」が、関連付けを解除する直前の位置と角度を維持するようになるので、
「ボーン01」に関連付けられている「番傘」の 3D空間内における位置と角度が そのまま維持されます。
番傘を手放すモーションを付けてみる
今のままだと、どういう事か分かりづらいと思いますので、
「10~20フレーム」にかけて、
「Tuneちゃん」が初期状態のポーズに戻るモーションを付けて確認してみます。
そうすると、このように、「ボーン01」に関連付け垂れた番傘が、
関連付けを解除する直前の状態を維持しているのが確認できます。
まとめ
持たせている「アクセサリ」を手放したり、
置いてある「アクセサリ」を拾ったりするモーションをモデルに付ける際に、
「アクセサリ」を手放した後や、
拾った後における「アクセサリ」の3D空間内の位置と角度を維持させたい場合には、
「ダミーボーン.pmd」のボーンに「アクセサリ」を関連付けた後、
「アクセサリ」と関連付けた「ダミーボーン.pmd」のボーンを、
別のモデルのボーンと「外部親設定」で関連付けるようにしましょう。
それでは以上で、”アクセサリとボーンの関連付け”の解説は終了となります。
お疲れ様でした!! m(^ ^)m
※ 映像を作成する際に使用しているMMDのモデルデータは、マウスコンピューターさんのゲーミングPCブランド「G-Tune」のキャラクターである「Tuneちゃん」や「Tuneちゃんの家」、「G-Tune製品などのMMDモデルデータを使用しています。