【MMDの使い方】動画ファイル (AVI/MP4) の 出力(保存) (テキストと画像での解説)
※ テキストと画像での解説内容は、動画での解説内容と同じものとなっています。
MMDで作成した3D映像は、
「AVI」(~.avi)や「MP4」(~.mp4)形式などの動画ファイルへ出力する事が出来ます。
※ 動画ファイルへ出力する際には、
「メイン表示画面」右上の「座標軸」ボタンをクリックして、
消灯状態にしておかなければ、
出力した動画ファイルの映像データにも、
3D空間の座標軸が表示された状態になりますので注意しましょう。
※ 「All Files」に設定した場合、
ファイル名の後に付ける拡張子によって動画ファイル形式を指定できますが、
その形式の動画ファイルへエンコードするための「コーデック」が必要となります。
また、後ほど解説しますが、
背景が透明な動画にしたい場合には、
アルファチャンネル(透過情報)を含む動画として出力する必要があるので、
「AVI形式」の動画ファイルとして出力しましょう。
AVI動画ファイルへの出力(保存)
まずは、「AVI形式」の動画ファイルへ出力する方法について解説していきます。
そうすると、「AVI出力設定」画面が表示されます。
「AVI出力設定」画面では、
出力する動画ファイルの「フレームレート」の設定と、
動画ファイルへ出力する映像のフレーム範囲の設定、
(「MMD」のタイムラインにおけるフレーム範囲の事)
コーデックの設定をする事が出来ます。
「録画サイズ」の設定
※ 出力する動画の解像度を変更したい場合には、
メニューバーの「表示」項目の「出力サイズ」をクリックして、
表示される画面で動画の解像度を変更しましょう。
「フレームレート」の設定
フレーム操作パネルのタイムラインにおけるフレームレートは
「30fps」となっていますが、
出力する動画ファイルの「フレームレート」は変更する事が出来て、
「フレームレート」の値を大きくすると、
より滑らかな映像になります。
例えば、MMDで作った映像を「30fps」(1秒間に30枚の静止画)の動画と、
「60fps」(1秒間に60枚の静止画)の動画、
2パターンの動画で出力して、
「AviUtl」という動画編集ソフトに読み込んでみます。
「AviUtl」に読み込んでいる2つの動画は、
どちらも、MMDのタイムラインにおける「0~30フレーム」(30フレームの長さ)の範囲を出力してありますが、
「Layer 1」の動画は、
「AVI出力設定」画面の「フレームレート」を「30fps」に設定して出力した動画となっていて、
「Layer 2」の動画は、
「AVI出力設定」画面の「フレームレート」を「60fps」に設定して出力した動画となっています。
「フレームレート」が「30fps」の動画ファイルの場合、
「2フレーム」単位で映像が変わりますが、
「フレームレート」が「60fps」の動画ファイルの場合、
「1フレーム」単位で映像が変わります。
つまり、MMDのタイムラインのフレームレートは、
「30fps」で固定となっているけれど、
「AVI出力設定」画面で「フレームレート」を「60fps」に設定して動画ファイルへ出力すると、
出力された動画ファイルの映像が「60fps」(1秒間に60枚の静止画の映像)になり、
より滑らかな映像になる、
という事です。
ですので、より滑らかな映像で出力したい場合には、
「60fps」などのフレームレートに設定して動画ファイルへ出力しましょう。
※ ちなみに、少し話が逸れますが、
「AviUtl」のプロジェクトは「60fps」に設定してあります。
「AviUtl」のプロジェクトを「30fps」に設定して、
「60fps」の動画ファイルを読み込んだ場合、
「60fps」の動画が自動的に「30fps」の状態にされて読み込まれるので、
「60fps」の動画ファイルを読み込む際には、
「AviUtl」のプロジェクトを「60fps」以上の「フレームレート」に設定する必要があるからです。
「AviUtl」のプロジェクトが「60fps」で、
「30fps」の動画を読み込んだ場合には、
そのまま「30fps」の動画として読み込まれます。
※ 以上、余談でした(^ ^)
「録画フレーム」の設定
「AVI出力設定」画面の「録画フレーム」という項目では、
MMDのタイムラインの
”どのフレーム範囲を動画ファイルへと出力するか”
を設定する事が出来ます。
「WAV出力」の設定
※ 当たり前かもしれませんが、
MMDに「Wavファイル」を読み込んでいない場合、
「WAVも出力する」にチェックを入れても、
無音の動画として出力されます。
「3D出力」項目について
「3D出力」というのは、
3Dメガネなどの機器に対応した映像として出力するかどうかのチェック項目ですが、
出力する際に、
関連したソフト(ドライバソフトなど)が無ければ無効となりますので、
解説は省かせていただきます(> <)
「ビデオ圧縮コーデック」の設定
※ 「未圧縮」の場合、
動画ファイル容量がとても大きくなるので、
特に理由が無い場合には、
「UtVideo RGB VCM」(可逆圧縮) を選択する方が良いと思います。
ただ、「UtVideo RGB VCM」の場合には、
アルファチャンネル(透過情報)を含んだ動画として出力する事が出来ず、
「UtVideo RGB VCM」で出力した動画ファイルを
「AviUtl」などの動画編集ソフトへに読み込んでも、
背景を透過する事が出来ません。
AIV動画ファイルへ出力する
そうすると、エンコード中の画面が表示され、
指定したフォルダに「AVI形式」の動画ファイルが出力されます。
MP4動画ファイルへの出力(保存)
それでは次に、「MP4形式」の動画ファイルへ出力する方法について解説していきます。

「MP4形式」の動画ファイルへ出力する際には、
「ビデオ圧縮コーデック」で「MP4形式」の動画としてエンコードするためのコーデック(Xvid MPEG-4 Codecなど)を
選択しましょう。
※ 「ビデオ圧縮コーデック」の一覧に、
「MP4形式」の動画としてエンコードするためのコーデック(Xvid MPEG-4 Codecなど)が無い場合には、
コーデックをインストールする必要があります。
また、「MP4形式」の動画ファイルの場合、
背景を透過させる事が出来ませんので、
その点を考慮して「MP4形式」の動画へ出力しましょう。
もし、MMDで作った映像を動画編集ソフトに読み込んで、
映像編集を行うのであれば、
基本的に、MMD側では、
「Ut Video RGBA VCM」(アルファチャンネル付き可逆圧縮)でエンコードして、
その動画ファイルを「AviUtl」などの動画編集ソフトで編集した後、
動画編集ソフトの動画出力で「MP4形式」の動画ファイルへと出力するようにした方が良いと思います。
「AVI出力設定」画面の各項目の設定を行ったら、
「OK」ボタンをクリックします。
そうすると、エンコード中の画面が表示され、
指定したフォルダに「MP4形式」の動画ファイルが出力されます。

それでは以上で、”動画ファイル(AVI/MP4)の出力(保存)” の解説は終了となります。
お疲れ様でした!! m(^ ^)m
※ 映像を作成する際に使用しているMMDのモデルデータは、マウスコンピューターさんのゲーミングPCブランド「G-Tune」のキャラクターである「Tuneちゃん」や「Tuneちゃんの家」、「G-Tune製品などのMMDモデルデータを使用しています。