【MMDの使い方】補間曲線操作パネルの使い方 (モーションの緩急)

【MMDの使い方】補間曲線操作パネルの使い方 (モーションの緩急)     (テキストと画像での解説)

※ テキストと画像での解説内容は、動画での解説内容と同じものとなっています。

MMD画面左下にある補間曲線操作パネル

MMD画面左下にある「補間曲線操作」パネルでは、
前のキー から 後ろのキー の調節状態へ変化していく際の時間的な変化量を、
キーごとに調節する事が出来ます。

30フレーム目に「センター」ボーンが少し下がる調節状態のキーを登録した

通常、「センター」ボーンが少し下がるように調節した状態を「30フレーム」目にキー登録した場合、

「0~30フレーム」にかけて、
「センター」ボーンが一定の速度で下がっていきます。

30フレーム目の「センター」ボーンのキーを選択

ですが、「30フレーム」目の「センター」ボーンのキーを選択して、

「30フレーム」目の「センター」ボーンのキーにおける補間曲線を このように調節すると、

「センター」ボーンが「0~30フレーム」にかけて、

動き始めは ゆっくりと下がっていき、
途中で急激に下がり、
最後は ゆっくりと下がり終わる
”、

というように移動します。

このように、「補間曲線操作」パネルでは、
前のキー から 後ろのキー の調節状態へ変化していく際の時間的な変化量を、
キーごとに調節する事が出来ます。

つまり、登録したキーの補間曲線を調節する事で、

ゆっくり膝を曲げ始め、
途中から急激に曲げ、
曲げ終わる直前はゆっくりになる

というように、
動きに緩急のあるモーション(動作)を付ける事が出来る、
という事です。

「補間曲線操作」パネルの使い方 (基礎)

MMD画面左下にある補間曲線操作パネルの使い方

それでは、「補間曲線操作」パネルの使い方について解説していきます。

「補間曲線操作」パネルの曲線グラフの箇所には、
選択しているキーの「補間曲線」が表示されます。

「補間曲線」というのは、
” 前のキー から 選択中のキーの調節状態へ変化する際の変化量を曲線の形状で表したもの “、
の事です。

30フレーム目の「センター」ボーンのキーを選択

現在、曲線グラフの箇所に表示されているのは、

選択中のキーである「30フレーム」目の「センター」ボーンのキーの「補間曲線」です。

補間曲線操作パネルの曲線グラフの左端と右端の説明

曲線グラフの左端から右端までは、
” 前のキー から 選択中のキー までの「フレーム間隔」(時間間隔) ”、
となっています。

この場合、左端は、前のキーがある「0フレーム」目、
右端は、選択中のキーがある
「30フレーム」目、
となります。

補間曲線操作パネルの曲線グラフの下側と上側の説明

曲線グラフの下から上までが、
” 前のキーの調節状態 から 選択中のキーまでの調節状態”、
となっています。

この場合、曲線グラフの下側は、「0フレーム」目のキーにおける調節状態、
上側は、「30フレーム」目のキーにおける調節状態、
となります。

現在の補間曲線における変化量とフレーム数

今の「補間曲線」の形状であれば、

「0~14フレーム」にかけて少しだけ変化して、

「14~16フレーム」に急激に変化して、

「16~30フレーム」にかけて最終的な調節状態まで変化する、

というようなフレーム間隔(時間間隔)で変化するようになっています。

登録した直後のキーにおける補間曲線は左下端から右上端まで一直線

※ 登録した直後のキーの「補間曲線」は、
左下端から右上端に向けて一直線の形状になっているので、

前のキーの状態から、
選択中のキーの状態に向けて、
一定の速度で変化していくようになっています。

このように、「補間曲線」の形状を調節する事によって、
前のキー から 選択中のキー の調節状態へ変化する際の変化量を調節する事が出来ます。

「補間曲線操作」パネルの使い方 (前後のキーのフレーム間に新しくキーを登録)

また、「補間曲線」は、
登録したキーごとに調節する事が出来て、
「補間曲線操作」パネルに表示される「補間曲線」は、
”選択中のキー”の「補間曲線」となります。

30フレーム目のキーにおける補間曲線

ですので、「15フレーム」目に新しくキーを登録した場合、
「15フレーム」目のキーを選択して表示される「補間曲線」と、

「30フレーム」目のキーを選択して表示される「補間曲線」は、

それぞれのキーにおける「補間曲線」となります。

このように、「補間曲線操作パネル」に表示される「補間曲線」は、
” 選択中のキー ” の「補間曲線」となっていて、
登録したキーごとに「補間曲線」を調節する必要があります。

また、今のように、キーとキーの間に、新しくキーを登録した場合、
「30フレーム」目のキーにおける「フレーム間隔」(時間間隔)が変わります。

15フレーム目のキーにおける補間曲線とフレーム間隔
30フレーム目のキーにおける補間曲線

「15フレーム」目のキーにおける「補間曲線」の左端は「0フレーム」目、
右端は「15フレーム」目となり、

「30フレーム」目のキーにおける
「補間曲線」の左端は「15フレーム」目、
右端は「30フレーム」目となります。

そのため、「30フレーム」目のキーの「補間曲線」では、
「15~30フレーム」にかけての変化量を調節する事になります。

キーとキーの間に新しくキーを登録する際には、
その点にも注意して、
キー登録と補間曲線の調節を行いましょう。

「補間曲線」の調節方法 (基礎)

「補間曲線」の調節は簡単で、
「補間曲線」両側に表示されている「×」マークをドラッグするだけです。

補間曲線の調節状態は自動的に保持される

※ 調節した「補間曲線」の状態は、
登録などを行う必要はなく、
キーのデータとして自動的に保持されます。

調節した「補間曲線」の状態をリセットしたい場合には、
「線形補間」ボタンをクリックします。

「補間曲線」の調節方法 (X移動/Y移動/Z移動/回転 などを個別で調節)

また、「補間曲線」は、
「X軸」「Y軸」「Z軸」への移動方向と、
「回転」(X、Y、Z回転) で、
個別に調節する事が出来ます。

補間曲線操作パネル右上のプルダウンをクリックする

「補間曲線操作パネル」右上のプルダウンメニューをクリックすると、

各移動方向と回転、
何に対しての「補間曲線」を調節するかを選択する事が出来ます。

どういう事か説明するために、
「Y軸」方向にしか移動していない「30フレーム目」のキーの調節状態を、
「X軸」方向へも移動するように調節して、
キー登録し直します。

そうすると、「30フレーム」目のキーは、
「Y軸」方向と「X軸」方向へ移動している状態になります。

この状態の「30フレーム目」のキーにおける補間曲線操作パネルで、
右上のプルダウンメニューから
「X移動」を選択して、
「補間曲線」を このように調節します。

今 調節したのは、「X軸」方向の移動に対する「補間曲線」なので、

「Y軸」方向の移動は一定のままで、
「X軸」方向の移動は、
調節した「補間曲線」の状態に沿って、
このような動きになります。

「Y移動」の補間曲線は初期状態のまま。

プルダウンメニューで「Y軸」を選択してみると、
「補間曲線」が初期状態のままになっているのが確認できます。

「Z移動」の補間曲線も初期状態のまま。
「回転」の補間曲線も初期状態のまま。

プルダウンメニューで、
「Z軸」と「回転」を選択してみても、
同じく、「補間曲線」が初期状態のままになっています。

「X移動」の補間曲線だけ調節されている

つまり、調節したのは、
「X移動」における「補間曲線」で、

「Y移動」や「Z移動」、
「回転」に関しての「補間曲線」は、
そのままになっている、
という事です。

このように、「X軸移動」「Y軸移動」「Z軸移動」「回転」(X、Y、Z回転)に関しての「補間曲線」を、
それぞれ個別で調節する事が出来ます。

※ ただ、回転における「X軸」「Y軸」「Z軸」を個別に調節する事は出来ず、
「回転」を選択して、
「X軸回転」「Y軸回転」「Z軸回転」を1つの「補間曲線」で調節する事になります。

補間曲線操作パネルのプルダウンで「すべて」を選択

また、「X移動」「Y移動」「Z移動」「回転」、
いずれか1つでも個別で「補間曲線」を調節している場合には、

「すべて」を選択すると、
それぞれの「補間曲線」の形状が全て表示されますが、
各「補間曲線」を調節する事はできません。

「線形補間」ボタンをクリックして補間曲線を初期化する
「X移動」の補間曲線を初期化した

ですが、「X移動」「Y移動」「Z移動」「回転」、
全ての「補間曲線」が初期状態のままであれば、

「すべて」を選択すると、
「X移動」「Y移動」「Z移動」「回転」に対して、
共通の「補間曲線」が表示され、
1まとめで調節する事が出来ます。

「補間曲線」のコピー&ペースト (コピペ)

「X移動」だけ調節されている状態に戻した
プルダウンで「X移動」を選択して「コピー」ボタンをクリックする

また、「Y移動」を「X移動」と同じ「補間曲線」にしたい場合などには、

「X移動」を選択して、
「コピー」ボタンをクリックして、

プルダウンで「Y移動」を選択して「ペースト」ボタンをクリックする
「Y移動」の補間曲線に「X移動」の補間曲線がコピペされた

「Y移動」を選択して「ペースト」すれば、

「Y移動」を「X移動」と同じ「補間曲線」にする事が出来ます。

「補間曲線」のX移動やY移動などを個別に調節する際の注意点

最後に、「X移動」「Y移動」「Z移動」の「補間曲線」を個別に調節する場合の注意点について解説していきます。

「X移動」「Y移動」「Z移動」の「補間曲線」を個別に調節する場合には、
「X移動」「Y移動」「Z移動」は、
3D空間内のグローバルな座標軸に対しての移動である ”、
という事に注意しましょう。

「センター」ボーンの座標軸でZ軸が左側を向いている状態

例えば、「センター」ボーンを「-90度」回転させて、

「センター」ボーンの「Z軸」は左方向を向くようにした状態で、
「センター」ボーンの「Z軸」を移動させて「キー」登録します。

「センター」ボーンの座標軸では、Z軸方向へ移動していることになる
グローバル座標軸ではX軸方向へ移動していることになる

ボーンの座標軸では、
「センター」ボーンは「Z軸」方向へ移動していますが、

3D空間内のグローバルな座標軸では、
「X軸」方向へ移動しています。

「Z移動」の補間曲線を調節する

この調節状態のキーの「補間曲線」における「Z移動」を調節したとしても、
効果がありません。

「X移動」の補間曲線を調節

ですが、このキーの「補間曲線」における「X移動」を調節すると、

このように、「補間曲線」の形状に沿った変化の仕方になります。

つまり、「X移動」「Y移動」「Z移動」の補間曲線は、
3D空間内のグローバル座標軸を基準にしている、という事です。

「X移動」「Y移動」「Z移動」の「補間曲線」を個別に調節する際には、
” 3D空間内のグローバル座標軸に対しての移動である ”、
という事に注意して調節しましょう。

初めは「補間曲線操作パネル」でモーションの緩急を付ける作業が難しく感じるかもしれませんが、

色々と試しながら調節していくと、
少しずつ調節の仕方が上達していくと思いますので、
とりあえず、適当に調節してみて頂ければと思います。

MMD画面左下の補間曲線操作パネルにある「自動設定」というチェック項目

※ 「補間曲線操作パネル」の「自動設定」というチェック項目に関しては、
別のページで解説していきます。

それでは以上で、”補間曲線操作パネル”の解説は終了となります。

お疲れ様でした!! m(^ ^)m

※ 映像を作成する際に使用しているMMDのモデルデータは、マウスコンピューターさんのゲーミングPCブランド「G-Tune」のキャラクターである「Tuneちゃん」や「Tuneちゃんの家」、「G-Tune製品などのMMDモデルデータを使用しています。

タイトルとURLをコピーしました