Domino (ドミノ) の 使い方 ~ エディットツールバー ~ (テキストと画像での解説)
※ テキストと画像での解説内容は、動画での解説内容と同じものとなっています。
「エディットツールバー」というのは、Dominoの画面上部にあるMIDIデータの入力や編集などに関するツールがあるエリアの事です。
「エディットツールバー」には、様々なボタンがありますが、
主に使用するのは「編集ツール」ですので、
「編集ツール」に焦点を当てて解説していきます。
ペンツールの使い方
「編集ツール」の左端にある鉛筆マークのボタンは「ペンツール」といって、
ピアノロールにノートを打ち込むためのものです。
「ペンツール」をクリックして
押し込まれた状態(選択状態)にした後、ピアノロールのマス目をクリックすると、
クリックしたマス目の位置に
ノート(音符)が打ち込まれて、
打ち込んだノートをダブルクリックすると
そのノートを削除することが出来ます。
また、「ペンツール」を選択している状態で、
打ち込んだノートにマウスカーソルを合わせると、
マウスカーソルの形が十字矢印に変わり、
ノートをドラッグして移動させることが出来て、
ノートの端にマウスカーソルを合わせると、
カーソルが両矢印マークに変わり、
打ち込んだノート(音符)の長さを調節することが出来ます。
「ノートの長さの調節単位」は、
「ツールクォンタイズ」という箇所で設定できます。
「ツールクォンタイズ」をクリックして、
メニューの中にある
「♪ 8分音符」をクリックすると、
ノートの端をドラッグして長さを調節する際に、
8分音符単位で長さが調節されるようになります。
※ 「8分音符」に設定した場合、8分音符より短い16分音符などの音符の長さには調節出来なくなります。
例えば、「4分音符」に設定した場合、4分音符単位でしかノートの長さが調節出来ないので、
マス目1つずつの長さでしか調節出来ません。
※ ですので、「ツールクォンタイズ」は、作る楽曲で使う最短の音符に設定しておくと良いと思います。
他にも、打込むノートの長さを「Gate」という箇所で設定する事が可能です。
4分音符は「Gate:480」という値になっていて、「Gate」の値が「480」の場合、ノートが4分音符として打ち込まれます。
「Gate」の値を「240」に変更すると、8分音符でノートが打ち込まれるようになります。
このように、「Gate」は、打ち込むノートの長さを設定する事が出来るツールですが、
打ち込んだノートの長さは、ノートの端をドラッグして調節すれば良いですし、
ノートの長さを調節すると「Gate」の値が変化してしまい、「Gate」の値を設定しなおす必要があるので、
「Gate」の値は特に設定しなくて良いと思います。
※ また、「Gate」の左隣にある「Gateクォンタイズ」というボタンをクリックして、押し込まれていない状態にすると、
打ち込まれているノートの長さを、「ツールクォンタイズ」で設定している音符に関係なく、最も短い単位の値で調節できるようになりますが、
調節したノートが何音符の長さなのかを、ノートの長さを見た感じで判断したり、「Gate」の値を見て判断する必要があるので、
「Gateクォンタイズ」ボタンは押し込んだ状態にして、「ツールクォンタイズ」で設定した音符でノートの長さを調節するようにした方が良いと思います。
少し話が脱線しましたが、このように、「ペンツール」では、
- ノートを打ち込む
- ダブルクリックで消す
- ノートをドラッグして移動させる
- ノートの端をドラッグして伸縮させる
といった編集作業を行う事が出来ます。
選択ツールの使い方
「編集ツール」の左から2番目にある「点線の四角形」のボタンは「選択ツール」といって、
打ち込んだ複数のノートを範囲選択してコピーしたり、
ペースト(貼り付け)したりすることが出来ます。
「選択ツール」をクリックして
押し込まれた状態(選択状態)にした後、
ピアノロールに打ち込んだノートを覆うようにドラッグすると枠線が表示されて、
ドロップすると枠線内のノートが選択状態(黒色)になります。
この枠の中にマウスカーソルを合わせた状態で右クリックして、「コピー」をクリックした後、
シークバーを移動させて、メインメニューの「編集」の「貼り付け」をクリックすると、
「選択ツール」で範囲選択してコピーした複数のノートが、シークバーのある位置から貼り付けられます。
このように、選択ツールでは、範囲選択した複数のノートのコピーと貼り付け(ペースト)を行う事が出来るので、
同じ和音(コード)やフレーズを繰り返す際に使用すれば、何度もノートを打ち込む手間を省く事が出来ます。
「選択ツール」で範囲選択してコピーした複数のノートが、シークバーのある位置から貼り付けられます。
また、「選択ツール」で範囲選択した複数のノートは、
ドラッグして一括で移動させる事が出来ますし、
右クリックして、「削除」をクリックすれば、
一括で削除する事が出来ます。
消しゴムツールの使い方
「編集ツール」の左から3番目にある消しゴムマークのボタンは「消しゴムツール」といって、
打ち込んだノートを範囲選択して削除する事が出来ます。
「消しゴムツール」をクリックして押し込まれた状態(選択状態)にした後、
ピアノロールに打ち込んだノートを覆うようにドラッグすると、枠線が表示されて、
ドロップすると枠線内のノートが削除されます。
ただ、「ペンツール」でも、1つずつであればノートを削除できますし、
「選択ツール」で複数のノートを削除する事が出来るので、
「消しゴムツール」を使用する事はあまり無いと思います。
編集ツールでノートの打ち込みをする時に便利なショートカットキー
「編集ツール」の解説は以上となりますが、「編集ツール」を使ってノートの打ち込みを行う際に便利な「ショートカットキー」を紹介したいと思います。
※ 「ショートカットキー」というのは、ソフトに備わっているツールやボタンなどの処理を、パソコンのキーボードで実行させる事が出来る機能です。
「選択ツール」で複数のノートを範囲選択して、
キーボードの「Del」(Delete)キーを押すと、
範囲選択したノートが削除されます。
「選択ツール」で複数のノートを範囲選択して、
キーボードの「Ctrl」キーを押しながら「C」キーを押すと、
範囲選択したノートがコピーされて、
キーボードの「Ctrl」キーを押しながら「V」キーを押すと、
範囲選択してコピーしたノートが貼り付け(ペースト)されます。
また、キーボードの「Ctrl」キーを押しながら「Z」キーを押すと、
処理を行う前の状態に戻すことが出来て、
キーボードの「Ctrl」キーを押しながら「Y」キーを押すと、
元に戻した処理を
処理が行った状態に進め直す事が出来ます。
これらのショートカットキーを使用すれば、MIDIデータの入力と編集の作業がかなり楽になると思います。
※ また、これらのショートカットキーは、DAWソフトや、様々なソフトでも同じように使う事が出来ます。
編集ツール以外のエディットツールの各ツールやボタンについての軽い解説
最後に、あまり使用する事はありませんが、「編集ツール」以外の「エディットツール」の各ツールやボタンについても軽く解説していきます。
※ 「編集ツール」以外の「エディットツール」の各ツールやボタンの機能は、各エリアでの操作でも行えるものとなっているので、
ここから先は、「Domino」を使う上で特に知らなくても問題ない事についての解説となります。
ですので、特に興味が沸かないのであればこの解説動画をここで終えて頂ければと思います。
「エディットツール」の左端にあるボタン2つは、
使用するトラックを選択するためのボタンです。
その右隣にあるプルダウンメニューも使用するトラックを選択するためのツールです。
その右隣のツールは、
選択しているトラックのプロパティを設定するためのボタンで、
選択しているトラックのMIDIチャンネルやMIDIデバイスを変更する際に使用します。
その隣のスピーカーマークのボタンは、
選択しているトラックをミュート(消音)させるかどうかを設定するためのものです。
真ん中のスピーカーマークボタン(ソロ演奏ボタン)をクリックすると、
選択しているトラックの横にだけスピーカーマークが残り、
そのトラックのMIDIデータだけが再生されます。
右側の「全トラック演奏」ボタンをクリックすると、
全トラックにスピーカーマークが表示されて、
全てのトラックのMIDIデータが再生されます。
「編集ツール」の右側にある「ズームボタン」は、
ピアノロールのマス目の上下と左右の幅を拡大縮小するためのものなので、
ピアノロール画面の右側にある
「+」「-」ボタンと機能は同じです。
その隣にあるボタン類は、複数のトラックを使ったり、
DAWソフトと連携して使ったりする場合のみに使うツールなので、このページでは解説を割愛します。
※ また、「Vel」と表記された箇所のツールは、
「Velocity」(強弱)を設定する箇所となっていますが、
「Velocity」(強弱)については、
「イベントグラフペイン」についてのページで解説するので、ここでは割愛します。