【MMDの使い方】モデル操作パネル ~ フレーム登録ボタン ~ (テキストと画像での解説)
※ テキストと画像での解説内容は、動画での解説内容と同じものとなっています。
「外部親設定」画面の下にある「フレーム登録」ボタンでは、
”置いてある物を人型モデルに持たせる”、
または、”人型モデルが持っている物を置く”、
などの動作を行わせる際に、
人型モデルが持ったり置いたりする物体の3D空間内における位置と角度を、
持ったり置いたりする直前まで維持させるようにするためのキーを登録する事が出来ます。
例えば、地面に番傘が置いてあって、
人型モデルが番傘を拾うモーションにしたい場合、
人型モデルの手が 番傘に触れる瞬間のフレーム位置で、
番傘の「センター」ボーンと 人型モデルの「右親指0」ボーンを「外部親設定」で関連付かせます。
「15フレーム」目で 人型モデルの手が番傘に触れるようにモーションを付けているので、
調節対象を「番傘」に変更して、
シークバーを「15フレーム」目に移動させた後、
「外」ボタンをクリックして「外部親設定」画面を開き、
「対象ボーン」を「センター」ボーン、
「外部親モデル」を人型モデル、
「外部親ボーン」を「右親指0」ボーンに設定して、
「外親登録」ボタンをクリックします。
そうすると、「15フレーム」目に、
”「センター」ボーンと「右親指0」ボーンが関連付いた”、
という「キー」が登録されます。
ただ、「フレーム登録」ボタンをクリックせずに「外部親設定」画面を閉じてしまうと、
番傘の「センター」ボーンが、人型モデルの「右親指0」ボーンと同じ位置に重なるようになるので、
このように、「15フレーム」目で、
番傘の3D空間内における位置と角度が急に変化するようになってしまいます。
※ また、カメラの視点を変えて見てみると、
番傘を掴もうとした手の平を、
番傘の柄の部分が貫通している状態になっています。
このように、15フレーム目で、
番傘の位置と角度が急激に変化してしまうのを防ぎ、
置いてある状態の番傘を一連の動きの流れに合わせて拾うようにするには、
「15フレーム」目で、
「センター」ボーンと「右親指0」ボーンを関連付けるキーを登録しつつ、
「外部親設定」画面を閉じる前に、
「フレーム登録」ボタンをクリックして、
人型モデルが拾う直前までの “3D空間内における番傘の位置と角度” を維持させるようにするためのキーを登録してから、
「外部親設定」画面を閉じます。
「フレーム登録」ボタンをクリックしてキー登録する
それでは、実際にやってみます。
※ 先ほど、ボーンを関連付けるために登録したキーは削除しておきます。
※ ボーンを関連付けるキーを削除しておかないと、
「フレーム登録」ボタンをクリックしてキー登録した時の効果が得られませんので、
ボーンを関連付けるキーを削除するのを忘れないように注意してください。
それでは、先ほどと同じように、
調節対象を番傘にして、
「外」ボタンをクリックした後、
「外部親設定」画面で「対象ボーン」を「センター」に設定、
「外部親モデル」を人型モデル、
「外部親ボーン」を「右親指0」に設定して、
「外親登録」ボタンをクリックします。
そして、「フレーム登録」ボタンをクリックして、
拾う直前までの番傘の3D空間内における位置と角度のキーを登録してから、
「外部親設定」画面を閉じます。
そうすると、置いてある状態の位置と角度で番傘を拾い、
その状態から一連の動きの流れに合わせて番傘を持っている状態になります。
このように、人型モデルに、
”置いてある物を持たせる”、
”持っている物を置く”、
などのモーションを行わせる際には、
人型モデルが持ったり置いたりする物体の3D空間内における位置と角度を、
持ったり置いたりする直前まで維持させるようにする事が出来るので、
置いてある物を拾う瞬間と、
拾った後に物を持っている状態の映像が自然な繋がりになります。
物を置く際にも「フレーム登録」ボタンでキー登録する
また、先ほど解説したように、
持っている物を置く際にも、
同じように、「フレーム登録」ボタンをクリックして、
人型モデルが持っている物体の3D空間内における位置と角度を、
持っている直前まで維持させるようにキー登録します。
「60~75フレーム」にかけて、
持っている番傘を下に置くモーションを付けていて、
「75フレーム」目で番傘を手放すようにしたいので、
「75フレーム」目にシークバーを移動させて、
調節対象を番傘にした後、
「外」ボタンをクリックして
「外部親設定」画面を開きます。
そして、「対象ボーン」は「センター」で、
「外部親モデル」を「なし」に設定します。
※ 「外部親モデル」を「なし」にすると、
「外部親ボーン」を設定する必要もなくなります。
「外部親モデル」を「なし」にして、
「外親登録」ボタンでキー登録した場合に、
「フレーム登録」ボタンはクリックせずに「外部親設定」画面を閉じると、
「対象ボーン」である番傘の「センター」ボーンの位置と角度が、
初期状態の位置と角度に戻ってしまいます。
ですので、「75フレーム」目で
番傘を手から離して、
手から離した位置に番傘が置かれるようにしたい場合には、
番傘を拾わせた時と同じく、
関連付けを解除した直前の番傘の位置と角度になるように、
「対象ボーン」を「センター」、
「外部親モデル」を「なし」に設定した後、
「外親登録」ボタンをクリックして関連付け解除のキーを登録したら、
「フレーム登録」ボタンもクリックして、
関連付けを解除した直前の番傘の位置と角度になるようにするキーを登録してから、
「外部親設定」画面を閉じます。
そうすると、このように、「75フレーム」目以降も番傘を手から離した直前の位置と角度のままになり、
関連付けも解除されるようになります。
このように、持っている物を置く際にも、
「フレーム登録」ボタンをクリックして、
直前の位置と角度をキー登録する事で、
物を置いた瞬間の位置と角度を維持するようにする事が出来ます。
物を置いた瞬間の重力や反動の感じを付ける
また、この番傘のように、
置いた瞬間の位置や角度が地面から浮いていて、
違和感がある状態の場合にも、
関連付けを解除して、
手を離した後の番傘の動きを調節すれば、
重力の感じや、置いた反動の感が表現出来て、
自然な映像になります。
それでは以上で、 ”モデル操作パネル ~ フレーム登録ボタン ~ ”の解説は終了となります。
お疲れ様でした!! m(^ ^)m
※ 映像を作成する際に使用しているMMDのモデルデータは、マウスコンピューターさんのゲーミングPCブランド「G-Tune」のキャラクターである「Tuneちゃん」や「Tuneちゃんの家」、「G-Tune製品などのMMDモデルデータを使用しています。